ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

えん楽 @名古屋市熱田区・神宮前

2023年04月04日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

名鉄神宮前駅の横「神宮小路」にある中華料理の「えん楽」へ。創業は昭和28年(1953)とのこと。昔はぎっしり(夜の)店があって自分にはあまり縁の無い場所だった「神宮小路」も、最近は使われていない店舗も多く風前の灯火といった感じ。それでも空き店舗に権利者の行方を尋ねる貼紙があったりするところを見ると、再開発しようにも権利関係はなかなか難しいんだろうナ。こちら日曜休みのはずだし、臨時休業で振られたこともあってやっと訪れる事が出来た。店に入るとカウンター席とテーブル席が3つ程とこじんまり。高齢のご夫婦でやっていらっしゃる。カウンター席に腰掛けるとすぐ横には壁に埋め込み式の薄型煙草自販機が。こんなの初めて見たかも。呑める日だったので「瓶ビール(大)」と「餃子」をお願いする。すぐにその場で餃子包みが始まった。

ビールはサッポロの黒ラベル。キンキンに冷えたやつをコップに注ぎ、グイッと。この日は日差しが強くて乾燥していたので旨いのなんの。焼き上がった「餃子」は小さめのが8個。楕円の皿に焼き目を下にして盛られている。ふわっとした口当たりのわりには肉感もちゃんとあり、ニラが効いて旨い。煙草の自販機に貼紙があった「どて煮」を追加。この地方には珍しく赤味噌でないタイプ。刻みネギが散らしてあり歯応えしっかりめ。でも風味は今ひとつ。そこで表の看板にもあった「ニラとモヤシの塩焼きそば」をお願いした。主人が北京鍋を振ると店内はすぐに煙たくなった。完成した「塩焼きそば」は平皿にたっぷりと盛られている。具材は豚肉、イカ、ニラ、ピーマン、人参、キャベツ、タケノコ、キクラゲと多彩。なぜかモヤシは見当たらない(笑)。細麺で油多めの炒め具合。旨いなァ。残りのビールで口中をさっぱりさせつつ綺麗に平らげた。次は「シュウマイ」と「チャーハン」をいただこうかな。(勘定は¥2,350)

 

 


 

↓ 「神宮小路」もだんだん店が少なくなっている。元々は熱田神宮の境内や参道にあった店がこちらに入居したのだそう。北側や西側は駐車場になってスカスカになってしまったし、東側の一部はすでに立入禁止の場所も。

 

 

 


 

 

えん楽

愛知県名古屋市熱田区神宮3-5-7

 

( 名古屋 なごや じんぐうまえ 熱田神宮 燕楽 えんらく 中華料理 中国料理 ラーメン 中華そば ギョーザ 餃子 ギョウザ 戦後 バラック 闇市 )

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きよめ餅総本家 名鉄神宮駅前売店 (2) @名古屋市熱田区・神宮前

2023年03月28日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

ある休日に名鉄の神宮前駅で降りた際、久しぶりに寄ったのは「きよめ餅 名鉄神宮駅前売店」。この日は併設の喫茶「喜与女茶寮」ではなく、家族への土産で土日祝日限定の「さくらきよめ」目当て。すぐ近くの本店にしようか迷ったが、昼は近くの中華料理店へ行ったので、その帰りにこちら駅前店に立ち寄った。以前から周囲は更地が多くなり前の駅前商店街的な雰囲気が変化してきているが、現在は更に駅の改修工事で周辺が囲われている。店のショーケースには干支にちなんで兎のひな人形が飾られていた(写真下2枚目)。

通常と違った桃色の箱に入れられた「さくらきよめ」は薄桃色の羽二重餅で通常と違う餡が包まれている。焼き印は桜の花びら。軟らかさは同じでほんのりと桜の風味がして旨い。自分は普通の白餡かと思っていたら、餡に塩漬けの桜の葉と和三盆が練り込んであるそう。桜の風味は皮でなく餡だったようだ。普通のきよめ餅も好きだが、季節毎に出される他の限定品も食べてみたくなった。(勘定は¥1,000/5個)

以前の記事はこちら (1

喜与女茶寮の記事はこちら (2

 

 

 きよめ餅総本家 名鉄神宮駅前売店

愛知県名古屋市熱田区神宮3-4-12

 

( 神宮前 じんぐうまえ 熱田神宮 あつたさん 尾張銘菓 尾張名菓 藤團子 とうだんご 藤だんご きよめもち 干菓子 和菓子 )

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大黒亭 @名古屋市熱田区・伝馬町 (4)

2023年03月10日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

熱田神宮の東側路地にある洋食屋「大黒亭」へ。こちら日曜休みの店なので自分はなかなか訪れる機会を作れず、この日は祝日を狙っての訪問。その素っ気ない佇まいに”西洋料理”とあるのが”上がる”(笑)。店に入るとこの日は先客が3組、それも1組は多人数だったので一瞬迷ったが、壁の品書き下の土間のテーブル席が1つ空いていたので腰掛けた。見回すとどのテーブルもまだ料理が出ていない状態。高齢の女将さんとは1度目が合ったが、ずっと奥に引っ込んでいて水も貰えていないので注文するタイミングも無く、長期戦を覚悟。座って20分もした頃、やっと水が運ばれたので「エビフライ」と「カレーライス」をお願いした。女将さんがいつものように無造作に紙ナプキンとナイフ、フォーク、スプーンをジャラッとテーブルに投げ出す(←いつもこうなのです・笑)。ジリジリとゆっくり時間が進み、ようやく自分の前の客に料理が配膳されたのでもうすぐかと思いきや、この日はそこからも長かった…。

店に入ってから1時間(!)も過ぎた頃、ようやく「エビフライ」と「カレーライス」が運ばれた。女将さんはマイペースなので特に悪びれもせず(←いつもこうなのです・笑)。「エビフライ」は中サイズの海老が3尾、銀皿に盛られている。付け合わせは千切りキャベツとポテサラ、そしてカットレモン。タルタルソースとかも付いていないので、まずはそのまま。旨い(長く待ったしナ)。そして卓上のソースを垂らしたり、レモンを絞ったりしていただいた。マヨネーズの入っていない酸っぱいポテサラがいい感じ。「カレーライス」は豚の薄切り肉が入ったポークカレー。ポテッとした口当たりで辛さはあまり無い。この味わいはスパイスや旨味の効いた既製品のルーとかは使わず、小麦粉とカレー粉で作ったんじゃないかな。もう他ではあまりお目にかかれない味だ。待った時間のわりにはあっという間に平らげて勘定してもらった。この日はちょっとタイミングが悪かった。ま、行列店で外で1時間待ったと思えば同じか。次は時間をずらして行こうっと。(勘定は¥1,350)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

 

西洋料理 大黒亭

愛知県名古屋市熱田区神宮2-1-16

 

( 熱田 あつた 熱田神宮 神宮前 伝馬町 てんまちょう 洋食 西洋料理 だいこくてい 戦前 老舗 海老フライ カレーライス ライスカレー )

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不朽園 @名古屋市中川区・尾頭橋 (5)

2023年01月26日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

尾頭橋付近を通ったらこちらに寄らない訳にはいかない。創業昭和2年(1927)という「不朽園」。頻繁に立ち寄るので記事にしないことも多いが、菊の花の形をした最中種(皮)の最中で有名。他の和菓子もあるにはあるが、みなこぞって最中を買って行く。名古屋で最中といえば一等最初に名前が挙げられる店だろう。この日は他に用事があったのだが「栗最中」を目当てに寄ってみた(訪問昨年)。店内には菓子を選んでいる先客が何組も居たが、それらを待たせることない人数の女性店員が居てそれぞれ応対。「栗最中」と「大納言最中」を購入した。

家に帰ってお茶を煎れ、妻といただく。「栗最中」は栗の形の最中種。9月頃から出回り年内で終わる季節商品だが、確か去年は買い忘れたんじゃなかったかな。中には丸っと一粒の栗が入っている。甘味が強い餡だが栗と一緒に味わうと何とも言えず旨い。「大納言最中」の最中種はやや小さめの菊の花。通常の最中(不朽最中・小)より菊の花の目が細かくて食感が違うのがいい。艶のあるつぶ餡で、こちらも甘味しっかり。この最中種って歯触りが抜群なんだよなァ。買った翌日に食べたので最中種と餡が馴染んで、それはそれで旨かった。次はこし餡の最中「この月」を。(勘定は¥700程)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

 

 

御菓子司 不朽園尾頭橋本店

愛知県名古屋市中川区尾頭橋3-4

 

( 名古屋 なごや 尾頭橋 おとうばし ふきゅうえん 不朽もなか ふきゅうもなか 最中 献上もなか )

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あつた蓬萊軒本店 @名古屋市熱田区・伝馬町

2020年04月23日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

名古屋で鰻(いや”ひつまぶし”か)と言えば「あつた蓬萊軒」。創業は明治6年(1873)。熱田神宮の南にある本店はいつもとんでもない行列で、夏の炎天下でも冬の寒空の下でも関係ない人気店。ここ最近は大陸の人達がかなり多く、大きなトラベルケースを片手に並んでいる人も多かった。そんなこんなで自分は様子見で何度か店前まで来ても引き返すことばかり。大陸からの旅行者がピタッと止まった頃(訪問3月)、店の前をバイクで通ったら開店前の受付開始時間にも関わらず誰も並んでいなかったので、急遽ハンドルを切って引き返しバイクを駐車場に入れた。いつも大忙しだった駐車場警備の方達も手持ち無沙汰といった感じ。さすがに整理番号札を配布する時間になると15人程集まったが、聞こえてくるのは日本語だけになっていた。番号を受け取り営業開始時間に店に戻る。こんな状況になっても給仕の若い女性は沢山。一体何人居ることやら。玄関先で靴を脱ぎ、給仕の女性の案内で部屋に落ち着いた。

庭の見える間に座る客は4組7名。腰を下ろして品書きを眺める。品書きには鰻料理の他にも造り(刺身)、天婦羅、鶏料理などがあった。普段「ひつまぶし」は注文しないが、ここは発祥(※諸説あり)の、しかも本店。1度くらいは本店のものを食べておこうと名物の「ひつまぶし」をお願いした。自分達の後にも店には次々と後客が入ってきている。

20分位待った頃、「ひつまぶし」が運ばれてきた。蓋付きの大きなお櫃、吸物、漬物(白菜漬、守口漬)、出汁、薬味(刻みネギ、刻み海苔、山葵)と勢揃い。お勧めの手順通り、まずはそのままいただく。お櫃からしゃもじで茶碗に取る。照りのあるかば焼きは細かく包丁が入れられている。蓋で蒸された状態になるからか、最初からそうなのか分からないが、ご飯の炊き加減は軟らかめ。鰻の身も軟らかく、地焼きの鰻丼のような食感ではない。次は薬味をかけて。ネギが乾き気味なのが残念だが、これらの薬味が合わない訳はない。次は出汁をかけてお茶漬け風にして。最後は好みの食べ方でって書いてあったが結局あれこれと取り混ぜ、何が何だか分からない風に(笑)。想像通りの味で旨いのに間違いは無いが、鰻それ自体の食べ方としては一番好きな方法とは言えない。自分はやっぱり普通の鰻丼(地焼き)で食べるのが一番好きかな。次は「丼」で。もちろん”お呼ばれ”だったら2つ返事で伺います(笑)。(勘定は¥3,990)

 

 


 

↓ 整理番号札をもらってからの待ち時間を潰す為にすぐ近くの「旧・魚半別邸(洋館)」(大正13年・1924・建造)へ。前はボランティアの方々が活動していて中に入ることが出来たけれど今はやっていないのかな。数年前に改修工事をしたようで正面タイル壁の雨だれ等は綺麗に除去されていた。2階の窓枠手すり等は全部塗り直された訳ではないようだ(写真4、5枚目)。

 

 

 

↓ こちらは隣の「旧・料亭魚半」の建物で昭和初期の日本家屋建築(昭和3年・1928・建造)。こちらも閉まったまま。

 


 

 

日本料理 あつた蓬萊軒 (蓬萊軒本店)

愛知県名古屋市熱田区神戸町503 

 

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不朽園 (4) @名古屋市中川区・尾頭橋

2020年03月04日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

久しぶりに尾頭橋の交差点を通ったら「不朽園」に紅白幕が下がっていた。外の掲示を見るとこの日は創業感謝祭だという(訪問2月)。いつもの最中が感謝価格ということなので寄ってみた。いくつか特価の商品があったが、やっぱり買うのは最中。「不朽最中(大)」(5個入り)を購入した。自転車のカゴで跳ねて壊れると嫌なのでバッグに入れて持ち帰る。

帰ってから家族におすそ分け。最中種には細かい模様の菊の花と”不朽”の文字。それゆえ歯触りが良く安定の美味しさ。しょっちゅうとは言わないが時々買っているのでいつもと特に変わらないが、やっぱり旨い。翌日に持ち越したものはストーブで炙ってみた。焦がすととたんに味が落ちるので慎重にひっくり返しながら焼く。じっくり火を通した最中はサクッとした食感が甦り、餡の方まで熱が少し加わっていてめっぽう旨い。これはいいや。次は毎月中頃だけ発売される「名月献上最中」を狙ってみようか。(勘定は¥864→¥600)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

この後の記事はこちら (5

 

 


 

↓ 久しぶりにかつての色街、旧「八幡園」近辺を散策。今まで見逃していた建物(建築詳細不明)もあった。表から見ると2階までは普通の民家に見えるが、2階屋根につき出た部分の意匠が近代建築らしい。横に回ると2階に広間か多くの部屋があったことが分かる。旅館か料理屋だったのだろうか。

 

↓ 1本だけ長く伸びたシュロが印象的な元カフェーっぽい建物(建築詳細不明)。玄関先の照明に屋号が「一力」と出ている。

 

↓ 表からは普通の民家に見えたが、横に回ると2階がかなり広く奥行きもあるので、こちらもそういう建物だったろう(建築詳細不明)

 

↓ 「SNACKつたや」(建築詳細不明)。ネオンサインが点いたところを見てみたいナ(真ん中の造形は髪をなびかせる女性)。

 

 


 

名古屋 菓子處 不朽園

愛知県名古屋市中川区尾頭橋3-4

 

( 名古屋 なごや 尾頭橋 おとうばし ふきゅうえん 不朽もなか もなか 最中 献上もなか 近代建築 遊郭跡 八幡園 妓楼建築 遊郭 花街 )

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大黒亭 (3) 名古屋市熱田区・伝馬町

2019年02月15日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

日曜休みの店なのでなかなか訪れる事が出来ない熱田神宮横の洋食屋「大黒亭」。祝日は営業しているので散策の途中で寄ってみた。この日は電車で移動していたので念願の洋食に黒ビールが可能だ。店が開いて間が無いので先客はまだおらず。こちらのメニューは全部で13種類しかなく、定食も無くライスは別。古い洋食屋はそういうスタイルが多い。テーブルに腰を下ろしてご高齢の女将さんに「黒ビール」を、そしてつまみに「ハンバーグステーキ」をお願いした。厨房で調理する様子は見えないのだが、たまたまトイレを借りたら若い調理人が居るのが見えた。お、後継者なのかな?(そうだといいが…)。ちなみにこちらのトイレ、懐かしい天井近くにあるタンクからの紐を引っ張る式。引っ張ったら凄い勢いで水が流れてきた(笑)。

のんびりと新聞を読みながら待っていると女将さんがハンバーグの完成に合わせてビールを用意してくれた。「黒ビール」は「キリン一番搾りスタウト」の小瓶(確かこれはもう製造されていないはずだが…)。外は寒いが空気が乾燥しているので冷たいビールが旨い(←結局どの季節でも旨い)。運ばれてきた「ハンバーグステーキ」は以前食べた「メンチボール」に目玉焼きがのったもの。付け合わせは千切りキャベツとレタス、それにマヨネーズの入っていないポテサラ(これがイイ)。目玉焼きは完璧な加減で焼かれている。しっかり肉の詰まった感じのハンバーグを甘味のある優しい風味のデミグラスソースでいただく。途中で黄身にナイフを入れ流出させてとろみのあるデミソースと合わせるのも旨い。素敵な1杯になった。(勘定は¥1,000)

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この後の記事はこちら (4

 

大黒亭

愛知県名古屋市熱田区神宮2-1-16

 

( 熱田 あつた 熱田神宮 神宮前 伝馬町 てんまちょう 洋食 西洋料理 だいこくてい 戦前 老舗 ハヤシライス ハンバーグステーキ )

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亀屋芳広 (2) @名古屋市熱田区・伝馬町

2019年02月05日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

まだ熱田神宮の境内に正月期間限定の屋台が出揃っていた頃に、せっかくここまで来たからと南へ下り、交差点を渡って旧・東海道沿いの和菓子の「亀屋芳広」へ。正月の手土産やお供え目当てだろう客が車で乗り付けては店に入っていく。広い店内のショーケースを見渡したが、歩いて持ち運ぶことを考えると大きな箱は避けたい。そこに「名古屋めぐり」と書かれた詰め合わせがあった。5種類の代表的な銘菓が詰められている便利なもの。これを購入して持ち帰った。

包みの中には”銘菓探訪”と書かれた菓子の紹介栞が入れられていた。「七里の渡し」は網カゴに入れられつぶ餡が詰められた羽二重餅2個。表面にはきな粉がまぶされている。名前はもちろん”宮の渡し”(※)から取られているだろう。「車楽(だんじり)」はどら焼き。表面には山車の車輪の絵柄で焼き印が押されている。「あつたの杜」は抹茶風味のあんこが白くてふわふわの生地に挟まれていて、以前店内でもいただいたことがある。でもその時は抹茶色の生地で挟まれていたような気が…。「有松絞」は滑らかな玉子生地のてっぺんに松の実がちょこんと添えられている。中にはほのかな柚子風味のする白餡。「不老柿」は以前もいただいたことがある。嫁の土産を買っていかない日はこうして1つづつ味見できる詰め合わせは嵩張らないし、とても有難い。数日かけてゆっくり午後のお茶の供にさせてもらった。(勘定は¥710)

以前の記事はこちら

総本家 亀屋芳広 本店

愛知県名古屋市熱田区伝馬1-4-7

 

( 名古屋 なごや てんまちょう かめやよしひろ 亀屋芳広本店 和菓子 御菓子司 宮の渡し 東海道 宮宿 旧東海道 )

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宮きしめん・神宮店 @名古屋市熱田区・神宮前

2018年09月29日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

何度も熱田神宮には詣でているのに、そういえば「宮きしめん」(創業大正13年・1924)の境内の店では食べたことなかったなと、お参りを済ませ、宝物館を見学した際に立ち寄ってみた。境内の休憩所のすぐ横に簡易に造られた、”よしず”で囲われただけの屋外テント。建物側の厨房で注文して受け取り、並べられたテーブル席で食べるようになっている。きしめんには「宮きしめん(赤つゆ)」と「おすましきしめん(白つゆ)」があり、種物も揃っている。注文したのは「宮きしめん」。会計の係に「温かいの。」と告げて盆をもらい、横の茹で場に移動。茹で場には顔が赤く焼けた大ベテランと思しき茹で方がおり、さっと茹でられた麺を丼ぶりにあけると、さっき会計をやった若い衆(しゅ)が寸胴のつゆを足し、具材をちょちょいとのせて完成。

盆を持ってテーブル席へ。まだ早い時間だったので空いていたが、昼時になるとごった返すのだろう。きしめんの上には「宮」の文字の入ったカマボコ、ほうれん草、煮染めた椎茸、甘い揚げ、そして上から花鰹が散らされている。刻みネギは好みで自分で別皿に。まずつゆを啜ってみる。しっかりと甘さを感じるつゆ。これこれ。自分の記憶する昔のつゆってこういう甘さがあった。旨い。標準的な厚さの麺はやや弛めの茹で加減。具材を挟みながらスルスルっと啜って食べ終えた。店でかしこまって食べたら物足りなさを感じるかもしれないが、参拝途中でサッと食べるには充分。旨かった。(勘定は¥650)

 


 

↓ 「宮きしめん」のすぐ隣にある「警衛詰所」(建築詳細不明・写真下左)。木枠の窓に木の引き戸、見た感じかなり年季が入っているようだがどうだろう。渋い佇まい。「信長塀」(写真下右・桶狭間の戦の戦勝記念に信長から送られたという築地塀<ついじべい>)。

 

↓ 境内を闊歩してけたたましく鳴くニワトリ(写真下左)。威張っている。名古屋コーチンもいるらしい(笑)。境内にある「熱田神宮・文化殿・宝物館」(昭和41年・1966・建造・写真下右)。始めて入ったが規模はあまり大きくない。

 

 


 

宮きしめん 神宮店

愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 熱田神宮境内

 

( 名古屋 なごや 熱田神宮 熱田さん あつたじんぐう 名鉄神宮前 みやきしめん きしめん 神鶏 のぶながべい ついじべい )

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喜与女茶寮 @名古屋市熱田区・神宮前

2018年09月24日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

午前のまだ早い時間に名鉄神宮前駅に店を構える「きよめ餅総本家」の喫茶室「喜与女茶寮(名鉄神宮駅前喫茶室)」へ。東海地方の他の喫茶店と同様にこちらもモーニング・サービスがあるようだが自分はあまり興味が無い。この日は”おめざ”とばかりに、朝からこちらの銘菓「きよめ餅」と抹茶をいただこうと店に入った。売店の中を抜け奥に店舗がある。店内にはベテランの男性と若い女性給仕という感じの2人。やはりモーニング客が何組も居て忙しそう。売店を通り抜けた際に「きよめ餅」に限定品の「きなこきよめ」があると目に入った。通常の「きよめ抹茶セット」はきよめ餅2個と抹茶だが、2つのうち1つをこの「きなこきよめ」にしてもらえるかダメモトで訊いてみた。女性給仕がベテランに、そして売店の方に訊きにいってくれ「〇十円追加で出来ます。」(価格失念)と対応してくれた。

抹茶ときよめ餅、それに緑茶が運ばれる。抹茶をひと啜り。朝から飲むのもオツなもの。早速、限定の方からいただく。きよめ餅は柔かい羽二重餅に包まれた饅頭。皮は変わらないと思うが、この「きなこきよめ」は黒文字(楊枝)で切れないくらいの弾力というか練りもある。中は黄色い色をしたきな粉の餡。甘さの中にきな粉の風味がしっかり。これ旨いなァ。普通のきよめ餅も旨いが、目新しさもあってとても気に入った。訊いてみて良かった(後から調べたら「きなこきよめセット」というのもちゃんとあるみたい…)。限定品には「ほうじ茶きよめ」なんてのもあるらしい。是非食べてみたい。(勘定は¥700程)

本店の記事はこちら

「神宮駅前売店」の記事はこちら (1)(2

 

↓ 隣の角に建っていたインパクトのあったビルが取り壊しになっていた。この辺り(神宮小路)もスカスカになってきたなァ。

喜与女茶寮 (名鉄神宮駅前喫茶室)

愛知県名古屋市熱田区神宮3-4-12

 

( 名古屋 なごや 熱田神宮 きよめ茶寮 きよめさりょう きよめもち きよめ餅総本家 熱田名物 和菓子 老舗 喫茶店 モーニングセット )

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