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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Ohio Players / The Black Keys

2025年08月29日 | ブルーズ

Ohio Players / The Black Keys (2024)

ブラック・キーズ(The Black Keys)が昨年発表した12枚目のオリジナル・アルバム「Ohio Players」。もちろんタイトルはファンクのあのバンドに掛けてあるのだろうが、彼ら自身もオハイオ州出身なのでどうなんだろう。最近えらく多作になってきていて、毎年のようにアルバムが出るのはいい傾向。一時活動が滞って不仲説が出たのだが(それを逆手に取った楽しいPVもあった)、実際にその後からコミュニケーションが密になっているようだ(既に今年もこの8月にニュー・アルバムが発売になっている)。

とは言ってもファンクに傾倒する訳ではなく、相変わらずのブルーズ・ベースのローファイなロック。雰囲気も70年代を思わせるようなアナログ・テイストは相変わらず(アルバムはカセット・テープでも発売されているのだそう)。冒頭、アルバム導入部とは思えない程、スーッと曲に入っていく。逆に言うとインパクトには欠ける入り方。アルバムに先駆けて発表された03ぐらいはキャッチーだが、特にシングル向きな曲も見当たらず(笑)。とはいっても今はシングルなんていう概念がそもそも死滅しているみたいだけれど。2024年は本国でもツアー・キャンセルがあったらしいので来日公演なんて夢の夢だろうが、いつか実現しないかな(でもどうせ名古屋は…)。

ネットショップにて購入(¥836)

  • Label ‏ : ‎ Nonesuch
  • ASIN ‏ : ‎ B00000EOK7
  • Disc ‏ : ‎ 1

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Bring 'Em In / Buddy Guy

2025年08月01日 | ブルーズ

Bring 'Em In / Buddy Guy (2005)

2005年に発表されたバディ・ガイ(Buddy Guy)の13枚目のオリジナル・アルバム。1曲を除いて全てがカヴァー曲で構成されている。バックを務めるメンバーは、Willie Weeks(Bas.)、Bernie Worrell (Key.)、Steve Jordan(Drs.)、Ivan Neville(Key. & Back Vo.)、Danny Kortchmar(Gt.)と超豪華。ん?これ、キース(Keith Richards)のエクスペンシヴ・ワイノーズ(The X-Pensive Winos)の面々じゃないか。アルバム発売当時、キースが参加していたので話題になって参加曲のみゲットして、そのままアルバムは買わないままになってしまっていた。キースの他にもカルロス・サンタナ(Carlos Santana)、トレイシー・チャップマン(Tracy Chapman)、ケブ・モー(Keb' Mo' )、ジョン・メイヤー(John Mayer)等、新旧の錚々たるアーティストが参加している。

息が長いブルーズ・アーティストのバディ・ガイだが、特に70~80年代辺りはあまり活動が伝わってこず、どんなプレイをしているかも分からなかった(古いオリジナル・アルバムは数枚持っていたが)。それが90年代に入って有名なロック・アーティストとの共演が続き、露出が増えたことによって正直年寄り臭かったファッションやルックスもどんどん洗練されていった感じ。これはそんな上り調子の時期に発売されたことになる。独特のファルセットと語りかけるようなギターの音色で数々の名曲をリメイクしている。バックの面々の影響もあってか泥臭くないモダンな音作りなので、あまりブルーズを聴かない人にもとっつき易いんじゃないかな。

ネット・ショップにて購入(¥741)

  • Label ‏ : ‎ ZOMBA
  • ASIN ‏ : ‎ B000AOJ9X0
  • Disc ‏ : ‎ 1

 

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Memphis Blues / Cyndi Lauper

2025年02月28日 | ブルーズ

Memphis Blues / Cyndi Lauper (2010)

シンディ・ローパー(Cyndi Lauper)が2010年に発表した11枚目のオリジナル・アルバム。このアルバムは彼女のイメージに無いブルーズを演ったということで話題にもなったので知ってはいた。かといって買うまでには至らなかったが、ある中古店に刺さっていたので買ってみることに。詳細は知らなかったが、クレジットを見ると、あのアラン・トゥーサン(Allen Toussaint)をはじめ実力者揃いだし、ゲストにはBBキング(B.B. King)やジョニー・ラング(Jonny Lang)、手練れのハーモニカ奏者チャーリー・マッスルホワイト(Charlie Musselwhite)、それにアン・ピーブルス(Ann Peebles)まで参加していてなかなか豪華。話題性もあってか、彼女のキャリアで3番目に売れたアルバムになったそう。

果たしてあのシンディがどんなブルーズを歌うのかと興味津々だったが、冒頭から声はあのまま(笑)。故にちょっと軽いが、その軽快さが新鮮。選曲はブルーズでは有名曲ばかりだが、一般的に有名かというとそこまででもない。嘆き悲しむが故のブルーズだけれどネイティヴのリスナーは彼女の歌をどう捉えたんだろう。彼女が以前からブルーズに執心だったかどうか知らないが、選曲やアレンジにどの程度関わったのか興味深い。晩年のBBキングの歌声とギター、それにシンディとのやり取りが聴けるのも微笑ましい。

中古店にて購入(¥450)

  • Label ‏ : ‎ Downtown
  • ASIN ‏ : ‎ B003HTPHSQ
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Burnside On Burnside / R.L. Burnside

2024年12月15日 | ブルーズ

Burnside On Burnside / R.L. Burnside (2001)

ワゴン・セールでの購入。R.L.バーンサイド(R.L. Burnside)の初のライヴ・アルバム。2001年にポートランドとサンフランシスコで録音されたのだそう。バーンサイドは当時73歳。1991年のドキュメンタリー映画「Deep Blues」や、1996年のジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン(Jon Spencer Blues Explosion)とのコラボで一躍表舞台での活動になった彼だが、ここでは自身のバンドを組んでのライヴ演奏。ちなみにドラマーは孫のセドリック・バーンサイド(Cedric Burnside)。

この時期の映像は見たことが無いが、きっと前と変わらず椅子にどっかと座ってぶっといスライド・ギターをかき鳴らしつつハウルしているんだろう。音楽的なスタイルは全く変わっていない。「Shake ‘Em On Down」「Rollin’ and Tumblin’」「Walkin’ Blues」「Goin’ Down South」などのブルーズの定番曲も、ほぼ忠実に、しかしバーンサイド風味を付け加えつつ力強く熱唱している。長いキャリアがある彼は運良く(?)晩年になって発掘された訳だが、才能はあっても陽の目を見ず認知されなかった米国南部のブルーズ・ミュージシャンはまだ沢山居るんだろうなァ。

中古店にて購入(¥165)

  • Label ‏ : ‎ Fat Possum
  • ASIN ‏ : ‎ B00005QG8K
  • Disc ‏ : ‎ 1
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From The Cradle / Eric Clapton

2024年08月31日 | ブルーズ

From The Cradle / Eric Clapton (1994)

以前に雑誌の付録CD「Key To The Highway - Blues Classics Covered By EC」を購入した時、クラプトン(Eric Clapton)が実際にカヴァーしたのと比べてみようと持っているはずのこのCDを探すも、増殖と混沌を極めている自分ちのCD棚やボックスからどうしても見つけられない。おかしいなと思っている間にネットでCDを買う機会があり、子供のおやつみたいな値段だったので所有していることを承知でついでに買ってしまった。発売は1994年。実際に発売された頃はクラプトンの出す音があまりピンと来ず、聴くには聴いたがお気に入りとはならなかったこのアルバム。アンプラグドの成功の後だったのでちょっとあざとさも感じたのかな。

久しぶりに針を落としてみた(CDだけど)。01「Blues Before Sunrise」はエルモア・ジェイムス(Elmore James)の方に影響を受けているのが明白だが、この力み返った歌い方が嫌だったなァと思いだした。ま、彼にとってはそれまでにあまりない歌い方なので挑戦だったはずだけれど。12「It Hurts Me Too」もエルモア・ジェイムスが元だろうから、あのアクの強い歌い方をカヴァーするとどうしてもああいう歌い方になっちゃうのかな(笑)。それ以外の曲はすんなりと入って来て、発売当時よりもずっと好ましく聴けた。そうして何度も聴き比べしていた頃、ふと別のCDを探していてボックスの隅に探していたCDを発見…(なぜかジャケットが紛失していたが)。

ネット・ショップにて購入(¥281)

  • Label ‏ : ‎ Reprise / Wea
  • ASIN ‏ : ‎ B000002MTU
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Mo' Funky Blues : New Standards / Various Artists

2023年01月20日 | ブルーズ

Mo' Funky Blues : New Standards / Various Artists (2000)

ブルーズ系の音楽に造詣の深いPヴァイン(P-Vine)レーベルから発売された「Funky Blues」のシリーズ2作目。以前3作目と思われる「Even Mo' Funky Blues」を購入して聴いたが、なかなか興味深い内容だったのでこれも買ってみた。収録アーティストと曲目は以下の通り。

01 Hi Tide Harris – Voo Doo Gambler
02 Lurrie Bell – Ginvin' Me A Hard Time
03 Charles Lucas Combo – Walkin'
04 Lowell Fulson – Blues 'n' Soul
05 Bill Coday – When You Find A Fool Bump His Head
06 The Right Kind – The Right Kind Of Guy
07 Vernon Garrett – Slow And Easy
08 The Merced Blue Notes – Bad Bad Whiskey
09 Magic Sam – You Belong To Me
10 Phillip Walker – It's All In Your Mind
11 Little Sonny – The Creeper
12 Johnny Guitar Watson – You Can Stay But The Noise Must Go
13 Louis Myers – Top Of The Harp
14 Junior Wells – Watch Me Move
15 Israel Tolbert – Shake Your Big Hips
16 Syl Johnson – Sweet Dynamite!
17 Israel Tolbert – Happy Birthday Misses
18 Little Sonny – Harmonica Funk Blues

今回もメジャーなロウウェル・フルソンやマジック・サム、ジョニ―・ギター・ワトソン、ジュニア・ウェルズなんかを除くとマイナーなアーティストが並ぶ凝った選曲。まあまあブルーズを聴いている自分でもピンとこないアーティストが沢山。基本全てみんなエレクトリック・ブルーズ。大好きなアンプリファイド・ブルーズ・ハープが鳴り響く曲もあってなかなかいい感じ。詳しくは調べていないしライナーも呼んでいないので分からないが(←読め)、曲によっては音の質感が違うので、ある程度収録曲に年代的な幅があるかもしれない。個人的にモダンなブルーズ(特にウェットな曲)はあまり得意ではないけれど、”ファンキー”というテーマで統一されているからか、この1枚も楽しめた。ネットで1作目はどれかなと調べてみたけれど見当たらない。”Mo'”=Moreとあったから当然2作目だと思っていたけれど、ひょっとしてこれはシリーズ1作目なのかな?

ネットオークションにて購入(¥757)

  • Label ‏ : ‎ P-VINE
  • ASIN ‏ : ‎ B00005F26Q
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Super Session / Bloomfield, Kooper, Stills

2022年12月24日 | ブルーズ

Super Session / Bloomfield, Kooper, Stills (2003)

マイク・ブルームフィールド(Mike Bloomfield)、アル・クーパー(Al Kooper)、そしてステファン(スティーヴン)・スティルス(Steve Stills)の3人がクレジットされ1968年に発表された「スーパー・セッション」のリマスター改訂盤。昔から”名盤紹介”みたいな本や記事にはよく出てきた盤なので存在は知っていたが、ずっとライヴ盤だとばかり思っていた。こちら実際に3人がスタジオで共演した訳ではなく、レコードでは片面(当時)にブルームフィールドとクーパー、もう片面はクーパーとスティルスという内訳になっていたのだそう。セッションは2日間の予定だったが、ブルームフィールドが初日で帰ってしまったために急きょスティルスが呼ばれたのだとか。プロデュースはアル・クーパーが担当している。

クーパーとブルームフィールドはディラン(Bob Dylan)のアルバムで共演したり、エレキになって物議を醸した1965年のニューポート・フォーク・フェスティヴァルのバックでも演奏している仲。演奏はブルーズをベースに様々なスタイル。オリジナル曲の01、05は完全にブルーズだ。クーパーもギターを弾くが、そこでメインでギターを弾いているのはやっぱりブルームフィールドで、キーボードがクーパーかな。

レコードでB面にあたる06~09はスティルスとのセッション。ディランのカヴァーから始まるのでちょっと毛色が変わってポップな印象。コーラスの感じもも在籍していたバッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)を思わせるし、時代を反映してかちょっとサイケデリックな雰囲気も漂う。やっぱりこっちの面の方が馴染み易いな。にしてもたった2日のセッションでこれだけ完成度の高い楽曲を録音出来たなんてちょっと信じられない。ボーナスはブルームフィールドとのセッションの、ホーンを抜いたリミックスや、アウトテイク、ライヴ・テイクを収録。

ネットショップにて購入(¥458)

  • Label ‏ : ‎ Sony
  • ASIN ‏ : ‎ B00008QSA5
  • Disc ‏ : ‎ 1
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The Best Blues Album In The World... Ever! / Various Artists

2022年10月11日 | ブルーズ

The Best Blues Album In The World... Ever! / Various Artists (2000)

英ヴァージンから発売されている2枚組の「The Best Album In The World... Ever!」シリーズ。結構昔から発売されていて、安価に手に入ることが多かったので沢山所有している。記事を書くにあたってCD棚を調べてみると29タイトルもあった(1993年から発売されていて全部で約130タイトルほど発表されているようだ)。こちらはわりと後期の2000年に発売されたブルーズの編集盤。ベタな選曲だったらもうすでに所有している音源ばかりだろうと見送っていたが、たまたま調べてみると普通にブルーズを特集した時には選曲されないような曲やアーティストが沢山見受けられたので、今更ながら購入してみた。その収録アーティストと曲は以下の通り。

1-01 Johnny Winter – Illustrated Man
1-02 Albert Collins – Frosty
1-03 John Hammond – I've Got Love If You Want It
1-04 B.B. King – Three O'Clock Blues
1-05 Charlie Musselwhite – Can't Stay Away
1-06 Duke Robillard – Don't Get Me Shook Up
1-07 The Boneshakers – Cold Sweat
1-08 Larry McCray – Me And My Baby
1-09 Colin James And The Little Big Band – No More Doggin
1-10 The Kinsey Report – Too Early To Tell
1-11 Pops Staples – I Shall Not Be Moved
1-12 Terry Evans – Get Your Lies Straight
1-13 Hadda Brooks – Need A Little Sugar In My Bowl
1-14 Roy Rogers – Down Here In The Real Big Empty
1-15 Elmore James – Dust My Broom
1-16 Solomon Burke – Today Is Your Birthday
1-17 Lowell Fulsom – Tramp
1-18 Big Maybelle – So Good To My Baby

2-01 Muddy Waters – Mannish Boy
2-02 Little Walter – My Babe
2-03 Koko Taylor – Wang Dang Doodle
2-04 Howlin' Wolf – Little Red Rooster
2-05 Chuck Berry – Reelin' & Rockin
2-06 Etta James – I'd Rather Go Blind
2-07 John Lee Hooker – Boom Boom
2-08 Gary Moore – Still Got The Blues
2-09 Johnny Winter – Shame Shame Shame
2-10 Jon Cleary – Help Me Somebody
2-11 Albert King – Born Under A Bad Sign
2-12 John Lee Hooker – Chill Out (Things Gonna Change)
2-13 Lightnin' Hopkins – Shotgun Blues
2-14 Freddie King – Me & My Guitar
2-15 Buddy Guy – Damn Right, I've Got The Blues
2-16 Ben Harper – Ground On Down
2-17 J.J. Cale – Low Down
2-18 John Mayall & The Bluesbreakers – Spinning Coi

このシリーズの特徴でちょっと時代に幅があり、こういう特集だと2枚目みたいな感じになるのが普通だろうけど、現代のブルーズ・アーティストも多く収録しているのがミソ。ただしこのシリーズの欠点は、ライナーに詳しいアーティストのデータが載っていないこと。一応は発売年号も書いてはあるが、引用作品の発売年なのでオリジナルの発売年と違い、データとしては不十分。だから知らないアーティストはどの年代のどんな人なのかも分かりにくい。廉価編集盤なのでそこまで面倒見きれないということなのだろうが、不親切だなァ。ちょっと書いてくれればいいのに。ま、そんなこと気にせず、ただ流して楽しめということか。

ネットにて購入(¥580)

  • Label ‏ : ‎ Virgin Records Us
  • ASIN ‏ : ‎ B00004LMKJ
  • Disc ‏ : ‎ 2

 

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Delta Kream / The Black Keys

2022年01月28日 | ブルーズ

Delta Kream / The Black Keys (2021)

昨年出たブラック・キーズ(The Black Keys)の新譜「Delta Kream」。2019年の「Let's Rock」以来の10枚目のオリジナル・アルバムは、彼らの出自でもあるブルーズのカバー曲集になっているようだ。話によると異例の短時間で録音されたのだとか。カバーされているアーティストは、John Lee Hooker、Mississippi Fred McDowell、R. L. Burnside、Junior Kimbroughらのミシシッピ周辺のブルーズ・アーティスト達。

わりと大人しい感じのカヴァーなので、正直ピンとこないというか、心躍らないというか。特にパトリック(Patrick Carney)のあのドタドタしたドラムが影を潜めているので(上手くなった?・笑)、彼ららしさがあまり見えてこない気がする。それにカヴァー元のアーティストがかなりアクの強い面々なのでそちらの迫力には及ばず、何だか全体的に単調な雰囲気なのが気になるところ。カヴァーなので”軽いノリでやったので”と言われてしまえばそれまでだが。まさか、これ出してまた当分オリジナル・アルバムはお預けってんじゃ…。

amazonにて購入(¥1,365)

  • Label ‏ : ‎ NONESUCH
  • ASIN ‏ : ‎ B092G7B3YC
  • Disc ‏ : ‎ 1

 

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Down And Out Blues / Sonny Boy Williamson

2021年10月04日 | ブルーズ

Down And Out Blues / Sonny Boy Williamson (2010)

このブログで度々紹介している廉価レーベル「Not Now Music」。今回購入したのはブルース・ハープの名手、ソニー・ボーイ・ウイリアムソン(Sonny Boy Williamson)の2枚組CD。1枚目はチェス・レコーズ(正確には傘下のチェッカー)から1959年に発表された「Down And Out Blues」(ジャケ写真下)にボーナス・トラックを加えたもの。ただどういう意図なのかよく分からないが、1枚目はチェッカーから発売されたオリジナルとは曲順や一部の収録曲が変わっている。テイクとかが違うのかどうかもオリジナルを所有していないので分からないまま。

ソニー・ボーイといえば洒落た山高帽にブルース・ハープ(ハーモニカ)。のちのシカゴ・ブルースのブルース・ハープの典型となったブロウは跳ねるような躍動感のあるもの。もちろんヴォーカルの合間に入れられるのだが、あたかも別の人格が居てソニー・ボーイとデュエットで”歌っているよう”にも感じてカッコイイ。ちなみにファーストの演奏メンバーは、Robert Lockwood, Jr. (guitar)、Willie Dixon(bass)、Otis Spann(piano)、Fred Below (drums)。これにギターでMuddy WatersやJimmy Rogersが加わるというチェス・オールスターズ!。それぞれがレジェンドという泣く子も黙る凄い面子だ。 

2枚目はチェスに所属する前の「Trumpet」レーベルの頃のシングル集となっている。期間でいうと1951年~1954年位になるのかな。さすがに録音はシンプルで、きっとひとつの部屋で「せーの」で録音したのだろう素朴さというか泥臭さがある。音はダンゴだけれどそれだけにリアルな感じで、”ジュークジョイント”(南部の田舎の黒人たちが集った酒場)でのブルーズ演奏もこんなだったろうかと想像しながら聴くとワクワク。こっちでのハープはあくまでもソニー・ボーイと同一人格。ノリの良い曲調が多いのもいい感じ。

ネットにて購入(¥330)

  • Label ‏ : ‎ Not Now UK
  • ASIN ‏ : ‎ B003L0VJ4M
  • Disc ‏ : ‎ 2
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