ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

さむ @岐阜県岐阜市

2019年03月31日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市神田町の喫茶店「珈琲屋さむ」で休憩。自家焙煎でコーヒー豆も売っている店。すぐ隣はユニークな文房具屋「ALASKA BUNGU(アラスカ文具)」、その向こうには「洋食喫茶かまた」が並んでいる。コーヒー豆をデザインした窓(後から気付いたけど・笑)のある店に入るとコーヒー豆と一緒に様々な菓子が並んでいて、その中に岩村町の老舗「松浦軒」のカステーラもあった(※日本で最も古いカステーラの原型だと言われている)。提携しているのかな。いい香りの中、奥に進むとテーブル席や、窓際のカウンター席が用意されている。空いていたのでテーブル席に腰掛け、メニューの中から「モカソフトクリーム」を”コーン”でお願いした。

運ばれた「モカソフトクリーム」は昔懐かしい”コーン立て”(正式名称知らず)で出てきた。そういえば店でこうやってソフトクリームを食べるのって学生の時以来か。スプーンが付いているのでそのまま頂部からすくっていく。ほんのりとコーヒーの風味があるアイスは乳脂肪分少なめのさっぱりとした口当たり。甘さも控えめで食べ飽きない自分好みのタイプ。旨いなァ。最後はバリバリとコーン(日世製)まで食べた。外はまだ寒かったが、暖かい中で食べるアイスもいいもの。店内では松浦軒のカステーラもいただけるそうなので、次は久しぶりにコーヒーと一緒に食べてみようかな。(勘定は¥324)

この後の記事はこちらこちら

 

珈琲屋 さむ

岐阜県岐阜市神田町6-17

 

( 岐阜 ぎふ さむ 喫茶 珈琲 自家焙煎 スペシャリティーコーヒー ソフトクリーム 日世コーン まつうらけん 恵那市岩村町 長崎カステラ カステラ )

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ひしや @滋賀県犬上郡多賀町

2019年03月30日 | 滋賀県(老舗)

彦根から車で移動し多賀方面へ。途中で素晴らしい近代建築と、アニメのコスプレ連中に度胆を抜かれながら「多賀大社」に着いた。駐車場に車を入れ、ここでも自転車を取り出してゆっくりと参道「絵馬通り」近辺を散策。さすがに多賀大社入口辺りの店は商売っ気が強いが、少し外れるとすぐにのんびりとした旧街道沿いといった雰囲気になる。こちら多賀で有名な菓子は「糸切餅」。いくつか店舗があるようで、どこも”元祖”や”本家”を名乗っているので出自はよく分からないが、賑わいのある場所から外れて一番遠く、一番素朴な感じの店、こちら「ひしや」に入ってみた。創業は明治23年(1891)で現在4代目だとか。店の裏にひっそりと置かれた看板には”多賀大社御用達”の文字も。店に入り、彦根市内でもお土産の和菓子を買っているので女将さんに一番小さい包み(10個入)をお願いした。

いくつかある「糸切餅」の店でも実際に糸切りをしているのは現在こちらだけだとか(未確認)。起源は”蒙古襲来”にまで遡るというこの「糸切餅」は米粉の餅であんこをくるんでいる菓子。白い餅に鮮やかな赤1本、青2本の線が入っているが、これは後から書いているのではなく、色付けした餅を金太郎飴のように挟んで伸ばしているらしい。切る時には三味線の弦を使って切るのだそう。綺麗に箱に小さい餅が並んだ姿は艶があり、まるで飴のよう。手で持つと崩れてしまいそうな軟らかさで、箱から出すのも難儀なほど。ほんのりとした甘さで、餅と餡が馴染んでいて旨い。作っている所を見てみたかったナ。(勘定は¥700程)

 

 


 

↓ 彦根市日夏町にある「旧・日夏村役場・産業組合合同庁舎」(昭和10年・1935・建造)。改修され、一部がカフェとして利用されているようだ。設計はヴォーリズ建築建築事務所で登録有形文化財に指定されている。メインの建物は何かに使われているのかな。中には役場のカウンターがそのまま残されていた。

 

 

 

↓ 豊郷町にある「旧・豊郷小学校校舎」(昭和12年・1937・建造、平成21年改修)。設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories)。綺麗に改修され公開されている。それにしても小学校とは思えない大きなスケールの建物だ。階段の手摺りにある有名な真鍮のウサギとカメの像が楽しい。国の登録有形文化財に指定されている。詳しくないので来てビックリしたのだが、建物がアニメの設定モデルとなったらしく、そこかしこがコスプレイヤー、フィギュアを持った人、痛(イタ)車などで溢れている。教室の一部ではアニソンのライヴ、講堂でも歌の大会か何かが開催されていた。それだけなら地域振興に寄与してめでたい事だろうが、セーラー服姿のオッサン、オニイサンが何人もウロウロしているのを見るとさすがに気持ちが悪い…。

 

 

 

 

 

 

 

↓ 校舎の向かって右側にある「旧・豊郷小学校講堂」。建物のデザインはシンプル。にしてもこれが小学校かと思うくらい立派な講堂。

 

↓ 向かって左側に講堂と対に建つ「旧・豊郷小学校酬徳記念図書館」。外観は講堂と同様にシンプルだが、内装はグッとデコラティヴ。現在はかつて受付だったろう場所に売店や、カフェなどもあり、写真では分かり辛いがそこかしこがアニメ関係のパネル等で埋め尽くされていた…。

 

  

 

 

↓ 上の校舎群のすぐ近くに残る「旧・豊郷尋常高等小学校本館」(明治20年・1887・建造、のち改修)。校舎群の先代に当たる建物。こちらも登録有形文化財に指定はされているが、相当傷みが激しかったのか全面改修中。年代を感じさせる風情はほとんど消えてしまっていた。これが近代建築保存の難しいところ。

 

↓ 上の校舎のすぐ近くで見つけた板張りの建物「四十九院公民館」(建築詳細不明)。現役の公民館だろうが、予備知識が無かったので、こちらの方が感動した。

 

 


 

本家 ひしや

滋賀県犬上郡多賀町多賀711

 

( 滋賀 しが 多賀 たが 糸切り餅 いときり餅 寿命糸切餅 菱屋 菱屋数平 多賀名物 多賀神社 多賀大社 絵馬通り 近代建築 国登録有形文化財 ヴォーリズ )

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万人橋 @岐阜県高山市

2019年03月29日 | 岐阜県(飛騨)

今回の高山訪問はほぼこの店の為だったと言っても過言ではない大新町の食事処「万人橋」。コメント欄で”まっどだいまる”さんに教えていただいた記事の筆頭に出てきた店だ。開店時間頃に店の前に到着。この辺りになると観光客で繁華な地域からはかなり距離があるので、周辺に観光客はあまり見当たらない。それでも店前の数台の駐車場は地元の家族連れらしき人達の車であっという間に埋まってしまった。やっぱり人気あるんだなァ。主人が暖簾を掛けるとすぐに車から人が出てきて店になだれ込む。自分も遅れじと中へ。昔からある店なのかどうかは分からないが、少なくとも建物はまだ新しい感じ。テーブル席は埋まっていったので自分はカウンター席へ。麺類食堂なので色々な品があるのだが「カツ丼セット(カツ丼・中華そば<小>)」の注文が圧倒的に多い。観光中心地ではないので値段もいたって普通。自分は今回の高山訪問で意識的に「中華そば(高山ラーメン)」と「飛騨牛」という2大名物は注文しないことに決めていたので「カツ丼」だけを注文した。

厨房は仕切られていて全く見えないが、次々と「カツ丼」、それに「中華そば」が運ばれていく。やっぱりセットにすれば良かったかなァ…なんて少々後悔していると自分の「カツ丼」も登場。この店を紹介していた記事を読んでいたのでもちろんサプライズではなかったが、これが何とも珍しい姿。頂部には刻み海苔が多めに散らされていて、グリーンピースも見える。別で煮てあっただろうしっかり色付いた玉ねぎが入っており、カツはその下に隠れているのだが、何といっても多めの玉子を使ったたっぷりの餡(つゆ)が”サラサラ”と言っていいほどの緩さ。”あんかけカツ丼”で有名な瑞浪の「加登屋食堂」の餡ほどの粘度も無く、もうカツとご飯が玉子の海で泳いでいると言っても過言ではないくらい。早速箸を付けて溺れるカツを救護する。なるほど旨い。カツはやや小振りでしっかりめに揚げられている。食感からするとつゆと一緒に煮られてはいないと思うがどうだろうか。つゆはご飯にまで浸水しているので箸では持ち上げづらいほど。まるでカツ丼を飲んでいる感じ。するすると啜りつつ、はたまた漬物を挟みつつ、あっという間にご馳走様。まだまだ面白いカツ丼があるものだ。(勘定は¥600)

 

 


 

↓ 桜町で見つけた下見板張りの建物(写真下左・建築詳細不明)。まるで学校みたいな雰囲気だけれど古い建物なのかは不明。若達町の元商店らしき建物の看板はで懐かしい「オリエンタルカレー」の木製看板(写真下右・建築詳細不明)

 

↓ 下一之町で見つけた雰囲気のある建物(建築詳細不明)。間口が広いが何に使われていた建物だろうか。

 

↓ こちらも同じ下一之町の同じ通りにある「バーバー文助」(建築詳細不明)。逆読みの「理髪」看板に迫力がある。高山の市内は歴史のありそうな建物があり過ぎて、実際に古い建物なのかどうか判断がしづらい。これはどうなんだろう?

 

↓ アーケードのある下一之町商店街の1軒「たま井や」(建築詳細不明)。2階外壁にスクラッチタイルが使われているが、これも古い建物だろうか?

 

↓ 観光名所の「高山市政記念館(旧・高山町役場)」(明治28年・1895・建造)。高山町役場として完成し、その後公民館として利用されていたものを昭和61年から記念館に改装したのだそう。入口が並んでいるが、左側は議場に入る為の玄関だという。当時の名工が作った建物だそうだが、2階の格子天井の四隅の処理など、凝った造りが素晴らしい。

 

 

 

 

 


 

食事処 万人橋

岐阜県高山市大新町4-48

 

( 高山 たかやま 万人橋食堂 まんにんばし 大衆食堂 麺類食堂 定食 丼物 ランチ かつ丼 亜種 高山ラーメン 中華そば 近代建築 ) 

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Peter Barakan Presents : My Favorite Atlantic Grooves / Various Artists

2019年03月28日 | ソウル・ファンク・R&B

Peter Barakan Presents : My Favorite Atlantic Grooves / Various Artists (2017)

オークションで見つけたピーター・バラカン(Peter Barakan)氏選曲によるアトランティック・レーベルのソウル・ミュージックのコンピレーション盤。データを探しても見つからないナと思ったらどうも非売品のようだ。確かにジャケ裏にも”NOT FOR SALE”と書いてある(その割には沢山出回っているみたいだけれど)。氏の選曲しているCDは他にもいくつかあって、自分もジャズ・ファンク等の編集盤を所有している。氏は若かりし頃、ロンドンで直接ビートルズ(The Beatles)らの全盛期、いわゆる”スウィンギング・ロンドン”を体験しているので、日本の他の音楽評論家とは説得力が違う。著作も何冊も読んだが、わりと好き嫌いがハッキリしていて、好みでない音楽は受け付けない頑固な面もあり、雑食で何でも聴く自分とはちょっと違うなァと思うこともしばしば。

それはさておきこの盤。アトランティックの有名アーティストとはいってもオーティスやアレサ(氏なら”アリーサ”と書くだろうか)のみならず、少しマイナー気味なアーティストも選曲してある。それでも曲を聴けば聴き覚えがある曲が大半で、この辺りの音楽をかじったことのある人なら知った曲ばかりかもしれない。12曲という(今となっては)短さが潔く、昨今のCD収録時間一杯の70分強のコンピレーションよりも濃密で楽しい。8~9割方の曲を既に所有していてもコンピ盤好きなのでつい手に入れてしまう(←どこに置くんだ、大量のCD…)。

01 5-10-15 Hours - Ruth Brown
02 Money Honey - Clyde McPhatter & The Drifters
03 Mo Jo Hannah - Little Esther Phillips
04 Mary Ann - Ray Charles
05 Teasin' You - Willie Tee
06 Mr. Pitiful - Otis Redding
07 You Don't Know Like I Know - Sam & Dave
08 Groovin' - Booker T. & The MG's
09 Play It Cool - Freddie King
10 Hey Jude - Wilson Pickett
11 Rock Steady - Aretha Franklin
12 Patty Cake - King Curtis

オークションにて購入(¥260) 

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ビッカフェ @岐阜県岐阜市

2019年03月28日 | 岐阜県(岐阜)

柳ヶ瀬商店街の中で古い建物を利用して様々な店舗が同居して小物類等を販売している「やながせ倉庫」。その中にあるカフェ「ビッカフェ」へ。「やながせ倉庫」の廊下(?)に置いてある古本はこちらで販売されていて、以前に何冊か購入したことがある。コーヒーを飲むのは初めて。店の中は天井むき出し、ペンキ塗りの板間で、椅子などもバラバラの物が置いてある、ある意味こういうナチュラル系(?)の店らしい内装。奥さんは大テーブルで子供に本を読み聞かせていた。仕切られた個室があるようで、そちらには何か楽器を持った人達が何名も入っていく。集会などに利用されているのだろうか。この日は「ケーキセット」を注文。飲物は「深煎りコーヒー」を、ケーキは「ガトーショコラ」をお願いした。

レコードプレーヤーで鳴るシャンソンをBGMに待っているとコーヒーとケーキが登場。”深煎り”だけあってしっかりと苦味があり旨い。自分はコーヒーはブラックでも必ず何か甘いものをつまむ。手作りと思われる「ガトーショコラ」は上にちょこんとバニラアイスが添えられている。ケーキは口当たりがしっとりとしてとてもいい塩梅。少しアイスをのせたりして楽しんだ。自分でももう少しぐらい長居してもいいんじゃないの?と思うが、それが出来ないせっかちな性格。ササっと勘定してもらった。もう少し廊下の古本の品揃えに変化があったら頻繁に立ち寄るんだけれど…(注・古本は基本的にオンラインでの販売のよう)。(勘定は¥600)

 

 


 

↓ 「ビッカフェ」の入っている建物、今まで気付かなかったが2階のテント部分には薄っすらと「軍国酒場」(!)と書いてあった。入ってみたかっ…いやいや、無理だ(笑)。隣は隣で「民謡酒場」。いつ頃まで現役だった店だろう…。

 

 


 

ビッカフェ (bicafe)

岐阜県岐阜市弥生町10 やながせ倉庫

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 やながせ倉庫 カフェ 喫茶 喫茶店 ランチ ケーキ 珈琲 古本屋 古書店 )

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かきつばた (2) @名古屋市中村区・名駅 (※閉店)

2019年03月27日 | 名古屋(中村区・西区)

いつも読んで参考にさせていただいているブログに残念な知らせが載っていた。名駅在来線1・2番ホームの端にある立ち食いの麺処「かきつばた」が3月27日で閉店すると告知されているのだという。こちら名古屋名物のきしめんを始め、麺類が食べられるホーム上の立ち食い店なのだが、酒とおでんなどのつまみが充実していて、呑みのセットもあるという素敵な店。朝から営業しているのでもちろんそれらも終日注文することが出来る。こういうところで呑むのは(罪悪感と優越感で)平日に限るが(笑)、なかなかそんな機会は多くない。自分はたまにしかJR名古屋駅を利用しないので、休みの日や仕事終わりで機会があれば何度か寄らせてもらっていた。

この日は鶴舞方面に用事があったのだが、全然ついでじゃないのにわざわざJRを利用して鶴舞まで行くことにし、行きがけに「かきつばた」に寄ってみた。ホームに上がって店へ。何でも2番線に電車が止まらなくなって客足が落ちたのも撤退理由のひとつだとか聞くが、確かにこの日も2番線の案内掲示板は全く灯っておらず、自分が居た間も電車は全く入ってこなかった。ホーム上でも一番端で遠いし、酒呑み以外にはここでなきゃという訳でもないので、電車の本数は如実に影響が出るのかもしれない。まだ朝の9時半ということもあって先客は自分を入れて4名。うち2人はもう随分と杯を重ねていらっしゃる。店員のおばちゃんと気安く口をきく所を見ると常連客だろう。惜別に訪れたのだろうか。

もう朝定食(そんなのもあるんです)は終わっていたので、1杯だけとお酒をお願いする。”立ち飲み”とはいえ冷蔵の1升瓶も何銘柄か揃えているという店なのだが、今朝は寒の戻りで寒かったので一番安い燗酒(鬼ころし)をお願いした。つまみに「どて焼」をお願いするも「もう売り切れなの。」とのこと。出来ない酒肴がいくつもあるらしく「出せるのは、これと、これと…」と教えてもらった(日本酒の種類も少なくなっているらしい)。「湯豆腐」をお願いする。このころになると後から後から客が入ってきてほぼ満員に。おばちゃんも「ちょっと待ってねー。」と言いつつ、あれもこれもやって大忙し。それでも丁寧な対応をする方で(人によって違う)、淀みのない所作で次々とこなしていらっしゃった。ガラスコップとプラ桝の「鬼ころし」は燗付け機まかせの熱さ。値段なりの味だが朝一の胃袋には効く(笑)。「湯豆腐」は温めた豆腐に麺類で使うつゆをかけ、上にとろろ昆布がのせてある。しっかりと熱々にしてくれるのが嬉しい。だんだんととろろ昆布がつゆに滲みていき旨い。家でもやろうっと。

この店は何度も利用しているのに、いつも一杯ばかりで麺類を食べたことがないのに気が付いた(笑)。「かけきしめん」をお願いする。駅麺ならではのササっとしたスピードで出てきた「かけきしめん」には蒲鉾、刻みネギ、花鰹がのっている。つゆは濃くも薄くもない中庸な色をしているが出汁感はかなり強く、塩分もビッと効いている。もちろんセントラル・キッチン仕込みだろうが、故・中島らも氏を始め、有名人もこぞって唱えていた”名古屋駅のきしめんが一番旨い”という通説は、こういう味の強さ(分かり易さ)のせいもあるんじゃないか。実際は他に旨いきしめんは沢山あるが、さっと立ち寄って、この名古屋らしいやや過剰な味と香り(しかも水面で追い鰹)の強さを味わうと印象に残りやすいのだろう。もちろんこちらのきしめんも旨かったが。ホームに電車なんて全然入っていないのに客がまたひとり、またひとりとやって来るのはひょっとして皆さん名残惜しさに…。(勘定は¥850)

※平成31年3月27日を以って閉店され、次は別経営の店になるそうです

以前の記事はこちら

名古屋人よりも名古屋の食堂を知るhal9000se(RLR)さんのブログ「Red List Restaurant

かきつばた (かきつばた1・2番線店)

愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 名古屋駅構内 在来線ホーム1・2番線

 

( 名古屋 なごや 名駅 めいえき JR名古屋駅 名古屋駅構内 立ち飲み 立飲み 昼飲み 朝飲み きしめん おでん 酒場 駅飲み 閉店 廃業 ジェイアール東海パッセンジャーズ )

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テキサスバーガー66 (2) 岐阜県関市

2019年03月26日 | 岐阜県(中濃)

仕事先で遅くなりそうだったのと、この日の晩は嫁も息子も出掛けていたので、外で済ませて仕事に向かうために関市の「テキサスバーガー66」へ。随分と久しぶりの訪問になる。まだ開店したばかりの時間だったが先客は1組。調理中の主人が手の空いた頃に声を掛け「アメリカンWビーフバーガー」をホット・コーヒーとのセットでお願いした。この日の主人はきっちりとユニフォーム姿。店内の3つのモニターには相変わらずそれぞれバラバラの映像が流されているが、どれともシンクロしていない音楽が大きい音で流れていた。店の隅に”10周年”を祝う花が置いてあった。初めて食べたのはもう10年も前になるのか…。しばらくして主人に呼ばれ、「温かいうちにどうぞ。」と紙袋が渡された。車に持ち帰り、仕事先の方向で車を停め、車内で包みを開ける。

取り出した「アメリカンWビーフバーガー」は掛け値無しで20cmくらいの高さがある。それを支える為に頂部から串。パティが2枚にフライドオニオン、玉子焼、レタス。包みのまま上下からグッと押して、なるべく色々一緒に口に入るように大口を開けた。見かけは暴力的だが、ソースの味付けは意外とあっさり。甘さがあるソースだが、強い風味は無いので素材の味がそのまま口に入ってきて旨い。デカいハンバーガーで”あっさり”というと何か変なのだが…。これホットソースでも食べてみたいナ。「フライドポテト」はこちら特有のザクザクとした衣が付いたもの。量が多い(一体何個分のジャガイモ?)。皮はついたままで、塩は控えめなのでイモ自体の甘さを感じる。「ホットコーヒー」はマシーンで淹れていたようだったが、ベトナム・コーヒーのような変わった風味のある味(甘い訳ではない)。これは正直クセが強過ぎて好みでなく、ハンバーガーやポテトには合わなかった。結局中途半端な所で止めれず全部食べ切ったのだが、満腹。明日の朝食は抜かないとダメだ。仕事先で匂うかな…。(勘定は¥1,060)

以前の記事はこちら

テキサスバーガー66 (Texas Burger 66)

岐阜県関市緑ケ丘1-3-34

 

( 関 せき ハンバーガー テイクアウト ファストフード ポテト ドリンク セット 常滑 グルメバーガー ) 

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パーラー風月 @滋賀県彦根市

2019年03月25日 | 滋賀県

彦根市内を自転車でたっぷり散策し、多賀大社方面へ移動する為に彦根銀座商店街近くの駐車場まで戻ってきた。その前に軽くコーヒーでもと、朝はまだ開いていなかった「風月堂」上階の「パーラー風月」へ。階段を昇っていき、「あぁ、こんな色付きのガラスってあった、あった」といきなりノスタルジックな気分にさせる黄色いガラス扉を開けて店内へ。ランチタイム頃とあって先客は無し。お母さんが1人でやっていらっしゃる。童謡のような曲がかかっていて、ペンダントライトや木彫りの熊などの観光土産や何かが置いてある壁際が昭和のまま。経年でクッションがなくなってお尻が嵌ってしまいそうな椅子に腰掛け(笑)、メニューを眺めた。注文したのは「ホットコーヒー」と「風月プリン」。音だけ聞こえたがコーヒーは喫茶店でよくある鍋温めのよう。

しばらくしてコーヒーと「風月プリン」が登場。「風月プリン」は四角いガラス平皿にプリンが2つとフルーツが盛られている。プリンは手作りと思しきカスタードプリンで、頂部にカラメルソースがかかっている懐かしいタイプ。配膳時にお母さんが砂糖とミルクのポットを置いて蓋を開けてくれていたが、自分はコーヒーに砂糖やミルクを使わないので、このプリンのしっかりとした甘さが嬉しい。美味しい2つのプリンに添えてあるフルーツは、苺、キウイフルーツ、パイナップル、オレンジ、バナナととても多彩。そこに生クリームも添えられている。オッサンが洒落た店でこの組み合わせを注文するのは勇気が要るが、この店なら問題無し(笑)。いい休憩になった。(勘定は¥930)

 

 


 

↓ 花しょうぶ通の入口交差点角に立つ登録有形文化財の「滋賀中央信用金庫銀座支店(旧・明治銀行彦根支店)」(大正7年・1918・建造)を再訪。前の歩道や脇の道幅が狭いためなかなか写真を撮るのが大変。

 

↓ 花しょうぶ通で同じく登録有形文化財の「宇水理髪店」(昭和11年・1936・建造)も再訪。現役の理髪店で、何度見ても上部のバリカンを模した飾りが素敵。

 

 

↓ 本町にある「俳遊館(旧・彦根信用組合本店)」(大正13年・1924・建造)も再訪。何だか近代建築の存続を巡回監視している気分(笑)。

 

 


 

パーラー風月

滋賀県彦根市銀座町5-7

 

( 滋賀 しが 彦根 ひこね 彦根銀座街 パーラーふうげつ 風月堂 ふうげつどう 喫茶 純喫茶 珈琲 バルブ最中 近代建築 国登録有形文化財 花しょうぶ通り商店街 )

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Rising Sons featuring Taj Mahal & Ry Cooder / Rising Sons

2019年03月24日 | ブルーズ

Rising Sons featuring Taj Mahal and Ry Cooder / Rising Sons (1992)

若き日のタジ・マハール(Taj Mahal)とライ・クーダー(Ry Cooder)によるバンド、ライジング・サンズ(Rising Sons)の音源をまとめた作品。シングル発表曲を除いて92年までお蔵入りしていたこれらの音源は、92年に3曲(18、19、20)ほどタジによって改めて歌入れされ発売されたもの。録音は1965~66年というから、ビートルズ(The Beatles)を始めとするブリティッシュ・インヴェイジョンの熱気も冷めやらず、まだ世界を席巻していた頃。この頃になるとアメリカでも西海岸のヒッピー文化を象徴するサイケデリックなバンドが台頭し始めるが、それもまだ萌芽期と言える。ライ・クーダーはまだ10代だし、タジだってまだ20歳過ぎた頃。そんな若い2人がこんなマニアックなブルーズ曲を独自の解釈でカヴァーしていたりしているのが凄い。しかも当時まだ珍しい白人黒人の混成バンドだ。ロバート・ジョンソン(Robert Johnson)だって1枚目の「The King Of Delta Blues Singers」こそ発売されていたが、世間に知れ渡るのはストーンズ(The Rolling Stones)等のメジャー・バンドがカヴァーし始めた60年代後半になってからのはずだし。

何でこんなにまとまった音源が、しかも後に彼ら2人が有名になってからも発表されなかったのか分からないが、どの曲の完成度も意外なほど高く、ただのカヴァーのみならずしっかり独自でアレンジも施されていたりしてアイデアたっぷり。時代を反映して、ディラン(Bob Dylan)のカヴァーや、ビートルズのサウンドを彷彿とさせるヴォーカル曲も入っているのが楽しい。自分がライ・クーダーを知るようになるのはストーンズとのコラボ(搾取?・笑)の頃(1969年)のアルバム「Let It Bleed」や、サントラ曲「Memo From Turner」からだが(もちろん後追い)、それらで聴ける印象的なライ・クーダーの端正なスライド・ギターの音色をすでにここで聴くことが出来る。レコード会社の販売方針や、バンドとしての方向性が定まらなかったとか言われているが、骨までしゃぶり尽くすレコード業界において、こんな良質な音源が長いこと放置されていたのは不思議。「Corrina Corrina 」など、後に彼らが単身でカヴァーする曲も含まれているのでアレンジの違いなども興味深い。

中古店にて購入(¥500)

  • CD (2008/3/1)
  • Disc : 1
  • Format: CD, インポート
  • Label : Sbme Special Mkts
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かめや食堂 @岐阜県高山市

2019年03月24日 | 岐阜県(飛騨)

以前にコメント欄で教えていただいた記事があまりにも興味深かったので、思い切って高山行きを敢行。岐阜県の美濃地方は濃尾平野にあるので愛知県の尾張地方~名古屋には直結していてほぼ同様の文化圏と言えると思うが、同じ県内でも飛騨地方とは距離的にも文化的にもやや違いがある。他所の土地の人に岐阜のイメージを訊くと大抵”飛騨高山”のイメージが強く「高山へは行ったことがあるが…」という人も多い。自分達にすれば、例えば岐阜市から名古屋へは車で1時間弱(電車なら20分)だが、高山へ行こうとすると車でも電車でも2時間超。なかなかに遠出なのだ。自分は因果な仕事の都合上、休日でも事態によっては即帰宅ということがあり得るので片道2時間超の旅程は躊躇してしまう。なので高山へはとんとご無沙汰。小さい頃は年に数回は両親に連れていってもらい「高山まつり」や街並みを楽しんだし、有名な洋食屋「キッチン某」でステーキを食べさせてもらうのが恒例だったが、高校生の時にそこの名物主人にしつこく嫌味を言われてから行かなくなってしまった(苦笑)。

最近の高山は外国人観光客の数が凄まじいと聞く。久しぶりだったので気合を入れて早朝から車を出し、駐車場に車を入れ、自転車を取り出して朝の高山を散策した。朝は食べてこなかったが、いくら激混み観光地(この日も中心部は朝早くから大陸や半島の人、欧米人でごった返し)でもチェーン店以外で朝から開けている食事処は多くなく、少ない選択肢から選んだのは駅にも近い花里町の麺類食堂「かめや食堂」。見かけと違ってさほど古い店ではないらしい(80年代半ばとのこと・未確認)。暖簾をくぐるとまだ主人も客席に座って新聞を読んでいた。ご夫婦でやっていらっしゃる様子。土間にテーブルが4つ程。真ん中のテーブルにはやかんのお茶が用意されていた。壁に並んだ品書きから「朝めし定食・みそ汁つき」を選択。”豚汁”もあったのだが、何となく普通の味噌汁が飲みたくて。

程なくして盆にのって用意された「朝めし定食」は、ご飯、味噌汁、大根とはんぺんの煮物、生卵、味付け海苔、漬物、という旅館で出てきそうなごく普通の朝食。味噌汁はいわゆる田舎味噌(麹味噌)。具材は玉ねぎと豆腐。東海地方在住の身には特に珍しい訳ではないが、他所の土地の普段と違う味噌の味噌汁は何だか美味しいもの。他に取り立てて飛騨を感じさせるものがある訳ではないので、普通に考えたらさすがにちょっと観光地値段かなとは思うが、シンプルな朝食を頂いてエネルギー充填完了。昼までの時間、またたくさん自転車を漕いで周った。(勘定は¥750)

 


 

↓ 花岡町の同じ通りに並ぶ「旅館かみなか」(明治30年頃・1897・建造、のち改修)と、「旅館いろは」(建築詳細不明)。「かみなか」は登録有形文化財に指定されている。

 

↓ 高山の町中には時代を感じさせる建物もたくさん店舗として利用されているのであまり目立たない。こちらは「飛騨高山ゲストハウスとまる」(建築詳細不明)。2階に並んだ窓がそれらしい雰囲気。

↓ 鍛冶橋交差点の中華そば屋「鍛冶橋」(建築詳細不明)。もちろん居抜きだろうが、高山ではラーメン屋もこんな凄い近代建築で店を構えている。並んだ窓の形や軒下の装飾がかっこいい。2階正面のラーメンの看板外してくれないかな(笑)。

 

↓ 本町の商店街にある「川久金物店」(建築詳細不明)と、そのすぐ隣に建つ建物(建築詳細不明)。どちらも地味ながらアーケードの上には近代建築の名残が。隣は外壁の縁も窓枠もモザイクタイルでびっしりと装飾してある。こういうのを探すためにアーケード街も道路の反対側から眺めつつ、2往復しないといけない(笑)。

  

 

 


 

食事処 かめや食堂

岐阜県高山市花里町6-28

 

( 高山 たかやま かめや 麺類食堂 大衆食堂 朝食 定食 中華そば ラーメン ランチ 近代建築 国登録有形文化財 )

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