ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Best of Stevie Ray Vaughan / Stevie Ray Vaughan

2015年08月31日 | ブルーズ

The Best of Stevie Ray Vaughan / Stevie Ray Vaughan (2011)

ブルース・ミュージシャンのスティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)を最初に聴いた(見た)のは1984年の「Cold Shot」のPV(残念ながらこのベストには未収録)。その頃はまだブルースを聴き始める前だったが、コミカルなヴィデオだったので、ブルースうんぬんを意識せず見ていたように思う。実はその前にボウイ(David Bowie)のヒット作「Let's Dance」(1983)に参加していたから音は聴いていたはずだが、参加していたことを知ったのはずっとあとだった。ツアーにも参加予定だったが(ツアー前のリハーサルの海賊音源が残っている)、取り止めになったのだとか。もし参加してそのまま来日していれば、名古屋市国際展示場で行われたコンサートで自分も目撃するはずだったのに。

彼の音楽を語る上で避ける事が出来ないのがジミ・ヘンドリクス(Jimi Hendrix)の存在。このベスト・アルバムでも2曲収録されている。2「Little Wing」は本家と違い歌無しだから余計にジミっぽさがくっきり。7「Voodoo Chile」ではヴォーカルを聴けるが、ほんのサワリ程度。彼自身は影響を受けたアーティストを色々挙げているが、どう聴いたって音も手癖もそっくりで、どちらもアレンジもほとんどそのままの真正面カヴァーだ。愛用している帽子も、ジミがエクスペリエンス時代に被っていた帽子の影響かもしれないなァ。彼のベストは色々出ているが、ソニー傘下の廉価レーベルから出ている15曲入りのこの盤はコンパクトにまとまっていてなかなかいい。

ブックオフにて購入(¥540)

  • CD (2011/5/17)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Camden International

 

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まつざか @名古屋市中区・錦

2015年08月30日 | 名古屋(中区)

様々な飲食店が入っている名古屋・錦の新錦ビル。建物に入って奥に進むと、狭い通路の途中に全面扉の一見何の店か分からないお店がある。ここが肉料理の店「まつざか」。昼には値打ちな定食があり、ランチを求めるサラリーマンで混みあう人気店。カウンターで10席ほどの小さい店だけに、この日も店の前には数人の待ちが出ていた。女性OLひとり客も多い様子。待っている間に店員さんが注文を取りに来る。昼は豚肉の炭焼定食がメインだが、この日は「牛ステーキ定食(特撰)」を注文。幸い回転がよく、数分で中に入る事が出来た。座っている人の背中に触れてしまうくらいの狭小スペース。焼方がずっと網の上の肉をひっくり返していて煙がもうもうと上がっているが換気は悪くなく、店内はさほど煙い訳ではない(でも服に匂いは付きます)。こちらは先払いなので勘定を済ませると、先に注文が入っていたこともあって、程なくしてステーキと味噌汁、ご飯が配膳された。

特撰とされたこのランチの肉がどこの牛かは知らないが、サシも入ったなかなか旨そうな肉。味付けはシンプルで、小皿のあっさりした醤油だれでいただく。旨い。濃い味付けでないので旨味もしっかり味わえて、肉質は充分満足出来るもの。(オッサンなので)もう少し赤身の部位でもいいと思えるくらい。つけ合わせは人気だというサラダ(コールスロー)。酸味は抑えられていて普通のコールスローより甘めの味付けなので食べ易いのが人気なのだろう。ご飯の炊き加減が素晴しかった。つやつやとしたご飯はそれだけでも旨い。肉の量も今の自分には充分。まだ外には待ち客が並んでいるようなので、すぐに店を出た。(勘定は¥1,000)

 ↓ 「旧・名古屋銀行本店」(昭和元年・1926・建造)。一時期「三菱東京UFJ銀行貨幣資料館」として公開されていたが今は閉鎖。コリント式の列柱が4階まで貫かれている。何かに利用されないのかな。

 

 ↓ 壁面の不思議なデザインの装飾。今のビルにはこういう遊びが足りないよね。

 

まつざか

愛知県名古屋市中区錦3-12-22 新錦ビル 1F

( 錦 にしき まつさか 和牛 ステーキ定食 炭焼定食 まつざか炭火焼きランチ コールスロー ) 

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丸福珈琲店 千日前本店 @大阪市中央区・千日前

2015年08月29日 | 大阪府

大阪・千日前で立ち寄ったのは創業昭和9年(1934)という「丸福珈琲店」。今では中部・関東にまで支店があるが、こちらの千日前が本店だ。元々創業者は昭和初期に東京で洋食レストランをやっていて、当時流行し始めたコーヒーの技術を研究し、大阪に帰ったんだとか。店は落ち着いた雰囲気で、中に入るとたくさんの客で一杯。仕事途中と思しきひとり客、カップル、家族連れ、観光客など客層は様々。ブランド展開をしているようで、店の中にも名入りのグッズやコーヒー、お菓子などが売られている。カウンター厨房内には(ご主人かどうかは知らないが)老齢の方がしっかりとコックコートを着て作業していらっしゃる。昔の喫茶店のクラシカルな雰囲気たっぷりの席に腰を下ろし、メニューを眺めた。この日は日中かなり暑くて、日差しも強く、歩き疲れてフラフラだった(上の写真はその日の夜に撮影しています)ので、ホット・コーヒーを注文する気にもなれないくらいで、何か冷たいものをと頼んだのは、ミックスジュース。

自分の住む中部地方はどちらかと言うと関西の食べ物の影響が強いので、昔からミックスジュースはどの喫茶店にも普通にあったが、関東にはあまりないのだとか。喫茶店のミックスジュースには、オレンジが強いもの、バナナが強いもの、桃も入っているもの、牛乳が入っているもの、など色々な特徴があり、味にも幅がある。しばらくして出されたこちらのミックスジュースは、氷も一緒に砕かれていて、一杯づつ手作りだそうだ。スムージーほどではないが、シャリシャリした口当たりで、旨い。果物の風味もバランス良く、サラッとしていてドロっとしていないのでスイスイと飲めてしまう。蜂蜜も足してあるのだとか。暑くて乾いていた喉を一気にクールダウン出来た。こちらには創業者由来の洋食もメニューにあるんだとか。一度食べてみたいな。(勘定は¥730)

 

 ↓ 大阪近代建築散歩その4(その1その2その3)。「大阪瓦斯ビルヂング」(昭和8年・1933・建造 ※登録有形文化財)と、歩いていて下調べ無しにふと目に付いた「旧・板谷歯科医院」(詳細不明)。

 

 ↓ 窓枠上部に丸みがついて女性的な「小川香料大阪支店」(昭和5年・1930・建造)と、中庭が吹き抜けているのが特徴的な「船場ビル」(大正14年・1925・建造)。どちらも登録有形文化財。

 

 

丸福珈琲店 千日前本店

大阪市中央区千日前1-9-1

( 千日前 丸福コーヒー 丸福珈琲本店 ミックスジュース 大阪ガスビルディング ガスビル )

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山田珈琲 (2) @岐阜県岐阜市

2015年08月28日 | 岐阜県(岐阜)

いつものように岐阜市福光の山田珈琲に行ったらなんと店が工事中。シャッターに貼られた矢印の方向に仮店舗があったが、そちらもシャッターが閉まっていた。日を改めて出直してみると、この日は無事開店。今までの店舗の並びで仮店舗での営業中。仮店舗とは思えない位のクオリティの普請になっているのがすごい。コーヒー豆を購入するのはココだけではないので、数ヵ月に1度位の頻度で200g挽いてもらい購入している。以前は深煎りのコーヒー豆をかなり濃く淹れて飲んでばかりいたが、最近は軽めで爽やかな口当たりのものを選ぶことが多くなった。淹れ方も、前はフレンチプレスを多用していて、豆もそれ用に挽いてもらっていたが、最近は普通のペーパードリップ式に戻っている。

こちらの店では豆毎に説明書きがしてあったり、行く度にもらう店からの便りに豆のインプレッションが載っているが、それらを自分で利き分けられるほどの繊細な口を持っていないので、「透明感のある甘さ」とか、「クリーミーな厚みのある触感」とかの説明書きを読みながら、「へぇ―、なるほどねェ」と間抜けな声をあげながらいつも楽しんでいる。この日購入したのは定番枠の中から「ソレイユ」。この店の中の豆では最も軽い部類に入ると思う。ちなみにこの豆の説明書きは「温かい時はチョコレートの印象、冷めてくると共に爽やかな甘さのフルーツの印象が顔を出します」。なるほど、上手いこと言うねェ。ワインのソムリエもそうだが、自分の味わった味覚や、微妙な味覚の差を、例えを入れて言葉にして説明するのって本当に難しい。(勘定は¥972)

前回の記事はこちら(1) この後の記事はこちら (3)(4

山田珈琲

岐阜県岐阜市福光東1-25-3

( 岐阜 岐阜市 福光 やまだコーヒー 山田コーヒー やまだ珈琲 ソレイユ )

 

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Fantastic OT9 / 奥田民生

2015年08月27日 | ロック(日本)

Fantastic OT9 / 奥田民生 (2008)

奥田民生9枚目のアルバム。ユニコーン時代から聴いているが、ソロ・アルバムは途中まではリアル・タイムで聴いていたものの、だんだん追いつかなくなり、このアルバムも買っていなかった。この頃には「OT」という記号を多用しだしたので、もうどれがどれやら分からない。このアルバムでも、地味なのに伸びのある声と、耳に残るメロディ、それに切れの良いギターが楽しめる。嫁曰く、流し聴きをしても後から頭に渦巻くのだとか。なるほど。アルバムのクレジットを眺めていてビックリ。特徴的なリズムの4にはスティーヴ・ジョーダン(Steve Jordan)とアイヴァン・ネヴィル(Ivan Neville)が参加している。奥田民生が最初のソロ・アルバムを作った時に、バックのメンバーがキース・リチャーズ(Keith Richards)のエクスペンシヴ・ワイノース(X-pensive Winos)の連中だったことにはひっくり返るくらい驚いたが、まだ交流は続いているんだね。ちなみに、全曲ではないものの、参加した外国人アーティストを見ると、

・スティーヴ・ジョーダン- ds
・ピノ・パラディーノ(Pino Palladino)- B
・ダニー・コーチマー(Danny Kortchmar) - G
・アイヴァン・ネヴィル - Key

と物凄い面々。ピノは現在ザ・フー(The Who)の準メンバーとして活躍しているし、ダニー・コーチマーは数々の大物ミュージシャンのバックを務める大御所。そんな奴等を脇にはべらすなんて、すごい…。

いい意味で雰囲気も、曲調も変わらない奥田民生のソロ作品。ユニコーンを含む他のユニットで、好きなことは出来ているだろうから構わないのだろう。ところどころに聴いた事のある洋楽のエッセンスが顔を出すのも昔から変わらない。奥田民生のファンがそのあたりをどのくらいまで認識しているのかよく知らないが、時々露骨に似た部分(音)があるので、「遊び」として捉えられているのか、「パクリ」として捉えられているのか。よく知られたビートルズ(The Beatles)以外にも、自分が過去に「ん?」と感じたものだけでも、ザ・フー、ステッペンウルフ(Steppenwolf)、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)など色々ある。その辺がツッコまれないのは人徳か。

中古店にて購入(¥540)

  • CD (2008/1/16)
  • Disc: 1
  • Label: SME Records

 

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たこ梅 @大阪府中央区・道頓堀

2015年08月26日 | 大阪府

御堂筋から、通り抜けるのが大変なほど観光客でごった返す道頓堀を堺筋方面に歩くと、なんともいい佇まいの店がある。創業弘化元年(1844)というおでん屋「たこ梅」。170年以上もの歴史がある老舗で、現在の主人は5代目だそうだ。店先には「関東煮」の赤い提灯が下がっている。大きな暖簾をくぐって店の中へ。すぐ目の前にカウンターがあり、おでんが湯気を上げている。奥には小さいがテーブル席もある。建物自体は古くなさそうだが、古くから使われたであろうものが残っていてとても味がある。先客はもうそろそろ出来上がっていて、何もつまんでいないようだった。おでん鍋の正面に座ってお酒をぬる燗で注文した。おでん種は何にしようか迷ったが、鍋番のお兄さんに「さえずり」を注文。ヒゲクジラの舌だそうだ。このさえずりなどの部位が入っているからおでんのつゆが旨くなるらしい。

酒は給仕のお姉さんから錫のちろりと猪口で供される。この猪口は中が中空になっているという凝ったもの。高そうだなァ。3個串に刺さったさえずりはもっちもちの食感。おでん種としては安くはないが、独特の風味もあり、旨い。うん、これには日本酒だね。つゆの味は濃くなく、あっさり。追加はおでん種をいくつか、それに名物「たこの甘露煮」。屋号はもちろんこの名物の「蛸」由来だと思っていたが、HPによるとその昔、カウンター形式のことを「たこ」と呼んでいたのだそうな。柔らかく煮られたたこは、これも串に刺してあり、噛むほどに味わいが広がる。もう少し味わっていたいが柔らかいので無くなってしまうのが名残り惜しい(笑)。お酒を追加して楽しんだ。空いていたカウンター席も3組ほどの女性2人連れで埋まった。店員が慣れた様子で外国語メニューを出してから分かったのだが、何とそれぞれ中国、台湾、韓国からの観光客。渋い店を選ぶもんだねェ、最近の外国人観光客は。(勘定は¥3,600程)

 

 ↑ 御堂筋の「大丸心斎橋店」(大正11年-昭和8年・1922-1933・建造)。通りかかったらちょうどイルミネーションに点灯された。

  

 ↑ 大阪近代建築散歩その3(その1その2)。「日本銀行大阪支店」(明治36年・1903・建造)。東京・日本橋の本店と似た雰囲気。もちろん設計には辰野金吾が参加している。

 ↑ 「淀屋橋」(昭和10年・1935・建造 ※重要文化財)から日銀大阪支店を望む

 

 ↑ 「三井住友銀行大阪本店(旧・住友ビルディング)」(大正15年・1926・建造)。元が住友の建物だけあって、入口の表記は「SUMITOMO-MITSUI」の順に。

 

たこ梅

大阪府大阪市中央区道頓堀1-1-8

( 道頓堀 日本橋 たこうめ 上燗屋 さえずり クジラ 鯨 池波正太郎 関東煮 関東炊き かんとだき )

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かど徳 @愛知県清須市

2015年08月25日 | 愛知県(尾張・老舗)

清須城のそばを流れる五条川。そこに架かる清須橋の近くにある蕎麦屋「かど徳」。近辺の店を探していて、このHPに載っていた達筆な品書きと興味深い略歴に惹かれて訪問してみた。創業は何と慶應2年(1866)とのこと(HPによる)。現在の店主が4代目だそうだ。ただし、店の表看板には明治初年とあり、道端の立て看板には創業1856年(=安政3年)とあるので(笑)、実際はどれが正しいのかよく分からない。看板には「県優秀技能そば打名工」「日本一と定評」なんて文字があるので期待は高くなってしまう。店は商業テナントのひとつにあった。車を停め、暖簾をくぐる。中は奥に長くなっていて、入ってすぐの左側に麺打ち場が設けてあった。少々店内はくたびれているが、しっかりお客さんは入っている。さすが歴史あるお店。テーブル席に腰を下ろし、壁にたくさん貼られた店の紹介記事の切り抜きと品書きを眺めながら、二八そばと迷ったが、注文してから打つという十割の「せいろそば」を注文した。

席から主人の所作は見えないが、麺を打っているだろう音が聞こえてくる。やっぱりその場で最初から打つんだね。すごい。しばらくして、その音がトントンとそばを切る音に変わる。思ったよりも早く作業は進み、テーブルの上が一杯になるくらいの、ものすごく大きなざるに広げて盛られたそばが運ばれた。かなりの量に見える。刻み海苔は別皿に入れられていて、そばの上にはチョコンと梅干しの天ぷらが置かれていた。さっそくそばつゆをひと啜り。溜り醤油由来の風味と甘味が感じられる、この地方特有の昔ながらの濃いめ、甘めの味。今の感覚でいうと随分甘さを強く感じ、このそばがいわゆる「趣味蕎麦」でないことが分かる。太さがばらついたそばを手繰る。柔らかめの茹で加減。いかにも十割といった風味は希薄。麺肌にもざらつきは無い。ただ、何口食べてみても、なかなかこの十割そばの特徴が掴めない。何だろうこの掴みどころの無さ。途中で梅干しの天ぷらを口に入れてみたが、揚げ置きのかたい衣で、そばと一緒に食べるには酸味が強過ぎて、これは正直自分の口には合わない。

けっこう色々な蕎麦を食べてきているつもりだったが、こちらのそばは明らかに今、巷で流行るそばとは違っている。あるテレビ局の取材では、100%の蕎麦粉を、水を使わず玉子と山芋でつなぐと書いてあるが…。それって合ってるかな?。久しぶりに自分の中で消化(理解の意)しきれないそばに出会った。最近でこそ手打ちの店は当たり前のようにあるが、昭和の初め頃までには、東京でさえほとんど手打ちの蕎麦屋が無くなった時期があったというから、少し前までは手打ちで十割というのが今よりもずっと価値があったはず。腕に憶えのある主人が、現在のそば業界の流れとは全く違うところで、信念を持って技術と昔ながらの味を研鑚しているという感じだろうか。主人は給仕の女性らにも厳しく接しているので、自分にも厳しいに違いない。ただ香りも重要な十割そばの要素だから、店内の様子も含めて、もう少し香りには厳しく気を使って欲しいかな。巷の蕎麦好きが、こちらのそばをどう評価するのか訊いてみたい。(勘定は¥1,260)

かど徳

愛知県清須市朝日天王57

 

( 清須 清須市 かどとく 清洲 手打ち 尾州 十割蕎麦 手打ち 名工 )

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尾藤家 @岐阜県関市

2015年08月24日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県関市肥田瀬(ひだせ)の248号線沿いにあるうどん・そばの店「尾藤家」。HPのURLからいくと”びとうけ”と読むのかな。創業年は分からないが、自分の知る限りずいぶん前からある店のはず。ずっと以前には道路向かいにも同じような麺処があり、どちらもよくやっていけるなァと思っていたが、その店はもう閉めてしまったようす。何度も入っているが、こちらは昼時になるといつも駐車場に車が一杯になる人気店。この日も雨にも関わらず、開店直後から次々に客が入っていた。地元の客が中心だが、交通量が多い通りだけに営業らしきサラリーマンの人達もよく見かける。店に入ると品書きも見る事なく注文する人が多いので、いつも立ち寄る常連客に支えられているのだろう。テーブル席に座って「天ぷら入り煮込み定食」を注文。こちらの品書きに書いてある煮込みは基本的に「味噌煮込み」だ。広い厨房の中の調理も、給仕も、女性ばかりで賄っている。

定食には五目ご飯が付いてくる。煮込みは土鍋で出てくるが、名古屋の某有名店のように土鍋の蓋を皿代わりに使うのではなく、とん水が付いてくる。やや細めのうどんは強いコシこそないものの、この地方では標準的なやや硬めの食べ易い煮込み用うどん。つゆはコクがあるが濃過ぎず、いい塩梅。熱いけれどするするといけてしまう。海老天はやや小さめだが、やっぱり天ぷらの衣が溶け込んだつゆは旨い。五目ご飯は人参が多く、やさしい味加減。こちらもあっという間に胃袋の中へ。他にも、夏は岐阜市のソウルフードと言っていい「冷やしたぬき」も人気だそうだ。値付けも安く、安心して食べられる店。食べ終わる頃には、ほぼ満員になった。(勘定は¥1,030)

この後の記事はこちら  (2)(3)(4

尾藤家

岐阜県関市肥田瀬2734

 

( 関 関市 びとうや びとうけ 味噌煮込み みそ煮込み 冷やしたぬき 尾藤屋 )

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SHOGUN / SHŌGUN

2015年08月23日 | ロック(日本)

SHOGUN / SHŌGUN (1979)

ショーグン(SHOGUN※正式な表記はSHŌGUN)のデビュー・アルバム。ヒットしたテレビドラマ「俺たちは天使だ!」の主題歌「男たちのメロディー」が収録されている。薄プラ・ケース入りの日本の名盤を廉価復刻したシリーズ「CD選書(Q盤)」のうちの1枚。このドラマは長姉が好きで、日曜の夜によく一緒に見ていた。たまたま悪いタイミングで母に叱られ、何話か見逃した事も思い出したゾ(笑)。主演の沖雅也のビシッと決めたクールなスーツ姿や、時々見せるふざけた演技は、ガキでも憧れるくらいかっこよかった。ドラマ中に出てきたカマロや初代いすゞジェミニといった車や、主人公の麻生(沖)が使うブーメラン…、憧れたなァ。そのドラマで重要な要素だった音楽。日本テレビ系列のドラマは昔から音楽がすごくかっこよかったが、このドラマで使われたショーグンの音楽も本当にかっこよかった。初めて知ったが、元々このバンドは、このドラマで使う音楽の為に集められたようなものなんだとか。メンバーはこの時点ですでにキャリアを積んだ腕っこきのスタジオ・ミュージシャンばかりだったそうだ。ヴォーカルとギターの芳野藤丸は当初カントリー・スタイルの「男たちのメロディー」が大嫌いだったそうだが(笑)。

当時レコードを買って持っていた訳ではないので、全ての曲がドラマの中で使用されたのかどうかは知らないが、どの音楽も軽快で、都会的で、洒落ている。ドラマの雰囲気ともピッタリでかっこいい。ラッパの使い方が当時流行っていたジャズ・フュージョンと同様の感覚で、子供ながらに好きだった(ちなみに自分がその頃ハマっていた音楽は、小学校の担任の先生の影響で「日野皓正」だった←生意気な小学生だ…)。何度聴いても「男たちのメロディー」のイントロには胸躍るなァ。この曲のみは日本語だが、他に歌詞がある曲は全部英語。バンドは御存知の通り、この後に同じく日本テレビ系のドラマ「探偵物語」(松田優作主演)でサントラを担当する。こんなに実力と人気があったのに活動期間は短かった(再結成もしているようだが)。

オークションにて購入(¥834)

  • CD (1991/9/14)
  • Disc: 1
  • Label: ソニー・ミュージックレコーズ

 

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喫茶 K (2) @岐阜県多治見市

2015年08月22日 | 岐阜県(東濃)

久しぶりに多治見駅近くの喫茶「K」へ。こちらは中京地方の喫茶店ではお馴染みの「鉄板スパ」で有名な店。この日も午後3時過ぎに店に入ったが、老若男女いっぱいの客でほぼ満席。そんな昼食には随分遅い時間でも多くの人が鉄板スパを注文しているのがすごい。それにしても駅の近くとはいえ、近年は人通りも多くない、地方の「駅前・休日・午後3時」にすごい人気。周りにも喫茶店はあるのだが、こちらが圧倒的な集客力を誇るんじゃないだろうか。店内はこの規模の店では珍しいくらい店員も多いが、次々に注文が入るスパの配膳で大忙しといったかんじ。

この日は鉄板スパではなく、以前メニューを見て気になっていた手作りのホットケーキを注文。今、巷ではパンケーキ・ブームだそうだが、こちらのはもちろん昔ながらで何の変哲も無い、いわゆる「ホットケーキ」。昼は済ませていたのでハーフで注文した。飲み物はレギュラー・コーヒー。スパゲッティ―の調理で忙しいのだろう、少し時間が経って運ばれたのは、綺麗に焼き色の付いたホットケーキ。固形のバターとシロップが添えられている。コーヒーには必ず豆菓子が付くのもこの地方のお約束。フワフワというほどではないが、程良い固さに焼き上げられたホットケーキは、きめも細かく美味しい。そういえば外でホットケーキ食べるのって、ホテル以外では初めてかも。添えられたシロップをかけたり、シロップをバターと混ぜたりして美味しくいただいた。もう少しゆっくりしたかったが、休日にも関わらず仕事の電話が入り、残念ながらタイム・アップ。(勘定は¥800)

前回の記事はこちら

この後の記事はこちら

 


 

 ↓ 「カトリック多治見教会」(昭和5年・1930・建造)。小さい頃、両親に何度もドライブがてら連れて来られた記憶がある懐かしい場所。ワイン用のブドウ畑にはブドウがたわわに実っていた。

 

 


 

喫茶 K

岐阜県多治見市栄町2-5

 

( 多治見 多治見市 たじみ ケイ ケー 鉄板スパ 鉄板スパゲッティー 玉子敷き イタリアン ナポリタン 鉄板ミート )

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