わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

春かも

2009年03月10日 | 日記・エッセイ・コラム

Seika3恒例の「学習成果発表会」だ。もう一年が過ぎようとしているのに、この能面の展示は何だ??。ここの壁面には昨年度に作成した能面が展示されている。本来ここには今年度に作成した成果が展示されていなければならない。にもかかわらず前年度に作成した面を展示して、お茶を濁している。

実は、この壁面の裏にも能面が展示してある。そこには、さすがに今年度に作成した「乙」という能面が展示してあるのだが、それは当然であろう。何と言っても今年度の成果発表会だから、今年度中に作業をしたものが展示されていなければならない。

前にも書いてあるとおり、今年度の後半は「嘘吹き」を彫っていた。結局、この日までにその面は完成されず、来年度に持ち越しとなってしまったのだ。その8人の生徒の中で私だけが完成していたが、展示はしなかった。講師が展示課題を決めてしまったから。

展示品を揃えると言うことで言えばそれもあるだろうが、今年度の成果と言うことであれば、一人でも完成した嘘吹の面を展示しても良さそうなものである。だ、あえてそれをさせなかったのはよく分からない。

前から言っているように、年間2個の制作は最低限である。普通は3ヶ月程度で完成する作業を、半年かかっても出来ないという話では、講習のある月2回のほかは、家で作業もしていないと言うことだろう。もっとも、趣味講座だから好きな時間に作業を進めていれば、一年で一個でも良いかもしれない。がしかし、生徒経験が10年にもなろうとしている人たちは、もう少し気合いを入れて作業を進めて欲しいと思う。そして、最低限の数の能面は制作して欲しいものだ。

Fukujyusou 福寿草。我が家に庭にもやっと春の花が咲いてきた。今年は3月に咲いたから、例年通りで早くも遅くもない。去年は確か2月に咲いたんじゃかなったかな?あ、おととしだった。2007年の2月だ。さすがにこれは早かった。

ということで、福寿草が咲き出すと、この東北北部でもやっと春めいてくきたと言う知らせである。これからは春の花がどんどんと咲いてくるから、どんどん写真を撮らなければ間に合わない。

何と言っても無職だから、何かをやっていなければ呆けてくるし、痴呆にもなりかねない。毎日何か課題にして有意義に過ごすことが、残された時間を有効に出来るのだ。なーんちゃって。

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鼻瘤悪尉その4

2009年03月03日 | 日記・エッセイ・コラム

Hanakobu09鼻瘤悪尉その4ともなると、もうこのぐらいになっている。前回報告してからまだ一週間も経っていないのだが、毎日のようにマメに彫っていれば、おのずと作業も進んでしまう。

ということで、前回より進んだ状態である。よくみると、ほぼ出来上がっているようにも見えるが、その通り。表側としてはこのあたりで出来上がったと言っても良いぐらいだ。

眉毛の部分をきれいに整形して、眼球に黒目の部分の穴を5mm程彫り込んだところだ。歯の部分も彫ったから、一応は歯に見えていると思う。で、全体的に眺めると、ほぼ出来上がった状態まで作業が進んでしまった。作業を始めてからちょうど一ヶ月ぐらい経ったあたりで、このぐらいまで進んだと言うことになる。まずまずの進み具合で、一安心だ。ただ、細かいところで修正の必要があるから、完成ではない。

さて、裏側は前に紹介した(?)ままの状態であり、とりあえず浅く彫っているが、この能面は彫りが深いので裏彫りもかなり深く彫る必要がある。とにかく表(おもて)を先に彫ってしまわなければ、裏彫りも進まないのだ。今後はこの裏彫りを進めることになるが、これも意外に大変で、ノミを使ったり大型の彫刻刀で力まかせに彫り進んでいかなければならない。

それでなくても2時間弱程度ではあるが、毎日の作業で、肩や腕、手首、肘などに負担がかかっているから、あちこち痛い。その状態から更に力を入れる裏彫り作業が待っているから、本当はあまりやりたくはないが、そうも行かない。やるしかないのである。

2週間ぐらい前だったか、「人間国宝」(だったと思ったが)の刀匠が、弟子も取らずに(本当は独立して出て行った)一人で日本刀を作っている番組を見た。たたらを作る段階から銑鉄を鍛える段階、刀身を作る段階から仕上げまですべて一人で作業をしていた。これは大変な作業である。それを一人でこなしている姿から見れば、私のやっている面打ち作業なんて屁みたいなものだろう。

もっとも、比べること自体がおこがましいから黙っているが、我が国の伝統技術を守り伝えると言うことは、実は大変なことなのだ。なーんちゃって。

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