カシメルマンはBARにおるんちゃうか

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「ロックギター時代」

2017年04月11日 | 昔回想

高校生になったとき、同じ高校に通うことになった古い友人の
影響でエレキ・ギターを買ったんだ。
その友人は中学のときからハードロックバンド“KISS(キッス)”が好きで、
家に遊びにいく度にBGMの如く同バンドのナンバーを散々聴かされていた。
自分もかなり聴きこむうちに好きな曲目とかも出来てきて、カセットテープに
ダビングしてもらったりして自宅でも聴くようになった。
…で、高校入試に合格した勢いで「楽器買わないか」という話になって
それに乗ったワケだ。そいつはエレキ・ベースを買い、自分はエレキ・ギターを
購入して一緒にキッスを演奏しようぜ、みたいな。
…とは言うものの、学校の音楽の時間にリコーダーさえマトモに吹けなかったので
そりゃあ少々不安ではあった。リコーダーは千円くらいで売ってるけど、
エレキ・ギターは一揃えでウン万円以上だ。全く演奏できなかったらシャレにならない。
しかし「ウン、これも青春!」と貯金してたお小使いを全部はたいた。

でもそのとき高校生の間では楽器を弾く事が結構トレンドになっており、
エレキ・ギターを所有しているヤツが多くて、友達同士でバンドまで結成している事も
珍しくなく、この趣味のせいで友達が増えたくらいだった。
文化祭の時とか、教室をライヴハウスに改造してバンド演奏なんてアチコチやってた。
自分達はバンド結成とまでは行かないし、スタジオを借りるなんてとんでもない話なので
誰かの自宅でカセットテープをかけてそれに合わせて弾いたりしていた。
まあ知ってるだろうけどエレキ楽器は本体単体では音は鳴らず“アンプ”と呼ばれる
でっかいスピーカーを電源に繋ぎ、そこに繋ぐことで初めて鳴らすことができる。
ボリュームは調整できるものの、ギター2~3本一緒に鳴らせば破壊的な音量である。
これを自宅でやったんだから近所迷惑はほぼ間違いなかった筈だ(^^;。

演奏した曲目は勿論「キッス」。ヒットナンバーの「デトロイトロックシティ」とか
「ラブ・ガン」とかetc…。初めは“耳コピー(耳で聴いてどの音階を鳴らしているか
判断しながら演奏をコピーする)”したり、音楽関連の雑誌の“TAB譜(ギター演奏に
とって分かり易い表現で書いた音符)”をみたりして練習した。
すると結構弾けるようになるもんである。やっぱ練習とは大したものだ。
自分はギターパートなので遂には“リードギターソロ(曲の中ほどでギター単独で
前に出て弾く比較的技術を要する部分)”もやるようになった。
自慢ついでにいうと“高中正義”の曲も弾いたりしたぞ。 …もう今はできないけど(笑)。
他のバンドでは「ディープ・パープル」、「レインボー」系の曲が目立ったかなあ。

自分が使っていたのは“レスポール・モデル”というギター(写真のもの)。
これはアメリカの“ギブソン”というメーカーの人気モデルを国内の“グレコ”という
メーカーがコピー生産したもの。本物は高校生が買えるような値段じゃないからね。
…しかしコイツがまた重たい!体のキャシャな自分は3曲くらいやるとストラップが肩に
めり込むような痛さと肩凝りにみまわれる感じだった。
当時同じような人気機種に“フェンダー”社の“ストラット・キャスター”というのが
あったけど後にソレの方がずいぶん軽い事を知った。
貧乏くじなのを選んじゃったなあと後悔したけどデザインが気に入って買ったし、
キッスのリードギターが主にこれを使ってたってのもありで…。
35年間袋戸棚に入ってたのを先日懐かしくて引っ張り出してみたら、弦が錆びていた。
でもボディーはキズもなく全然綺麗なのな。アンプは嵩張るのでとっくに廃棄済み。
ハードオフに売りに行こうかなー、でも思い出が詰まってて愛着もあるし。


閑話休題

…で、暫くそんな趣味をやってると他のギターにも目がいってくるもんである。
このエレキ・ギターというのは形のバリエーションが凄いのだ。
この“レスポール”やさっきの“ストラット・キャスター”はオーソドックスな
形だけど、“フライングV”や“エクスプローラー”なんていう変形タイプは
珍しい形をしていて人を「こういうヤツもいいかなー」なんていう気にさせるのだ。
ボディーがガラスのように透明なスケルトンモデルと云うのもあったり。
音が電気部品のみで鳴らせるのでフォークギターのようにボディーの中での反響
なんかを気にせず形が自由に造れてしまうのである。
自分が見た中で最も気に入ったのは“B・C・リッチUSA”というメーカーの
“モッキンバード”という機種。ヘンテコリンなデザインだけどめちゃカッコイイのだ!
勿論これも結局高くて買えなかったけど。
今現在はもっと種類が豊富で自分も時々楽器屋にいってどんなデザインがあるのか
見て回ったりする。「もう弾けないけど、これ壁飾りにほしいなー」とか。
今でもそれくらいの魅力を感じているワケだ。
まぁでも当時結局は他のを買うこともなく、バンド結成なんてこともせず、
高校を卒業すると同時にギターも全く弾かなくなってしまった(^0^;。
根っからの楽器好きでもなしにやってたこと、それに周りに一緒に楽しめる
ロックギター好きが多かったのは高校生の時だけだったというワケだ。

今度のユニバーサル映画の「SING(2016)」にパンクロックやってる“アッシュ”という
ヤマアラシの女の子が出てくる。このコがエレキギター鳴らすシーンを見て
実は今回の話をネタにしたのな。
本編で歌うのが「Set it all free」。この曲ももの凄くカッコイイ!!
CVがスカーレット・ヨハンソン。…というとアレですよ、
最近ではハリウッド版「甲殻機動隊」で草薙少佐やったりしてるアクション女優。
元々歌手だったみたいだけどこんなに歌が上手いことを知って自分もたまげた次第。
あーまたDVD買ってしまうのかなあ~(泣)

↑ユニバーサル映画「SING」より
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