河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2395- ドンファン、熊、英雄の生涯、ルイージ、読響、2017.8.24

2017-08-24 23:22:07 | コンサート

2017年8月24日(木) 7:00pm 東京芸術劇場

シュトラウス ドン・ファン 17′
ハイドン 交響曲第82番ハ長調 熊  8-7-6-5′
Int
シュトラウス 英雄の生涯 (第1稿)  45′

ファビオ・ルイージ 指揮 読売日本交響楽団


プログラム後半、しもてに配したホルンセクション群、対になるようにかみてに構えるベース群。これら一番距離がありそうな位置関係ながらユニゾンが気持ちよくぴったりと合っている。両翼楽器に挟まれた弦、ウィンド、ブラス、各セクションのアンサンブルやソロの粒立ちが良くて明瞭。なにやらやる気が満ち溢れているように見える。
奏でられる音が滴るにはもう一歩の前進エネルギーが要る。とはいえ、このオケ特有の正三角錐的な音場がセクションごとに分離して聴こえてくるあたりの鳴らしはお見事。ルイージはシンフォニーで見せるようなわかりやすいギアチェンジを取ることなくシームレスな流れを作っていく。パースペクティヴ的な彫の深さは今後両者の関係が続くようになれば自ずと出てくるものだろう。
などと、評論家のような話しをしてもしょうがないと思うのだけれども、まぁ、趣味でも立ち位置を確認するには立ち止まって前後左右を見たほうがよい。
指揮台をぐるりと囲むような弦の半円スタイルは中心点に向かって合奏をしている雰囲気を醸し出す。聴衆席からは背中向きのようになったソロヴァイオリンの音はやたらとデカく響く。エンディングは第1稿によるもので盛り上がり無く終わる。

プログラム前半のハイドンはメリハリの効いたものでシンフォニーの姿が心地よい。シュトラウス2曲でハイドンをサンドウィッチ。色々な表情を楽しめました。

今日はだいたいどこのオケでもやる指揮者への迎合ストンピングにとどまらず、両腕での思いっきり拍手。一種異様な光景。次の音楽監督として迎えたいのだろうか。
この日は両者初共演。

ルイージの棒は割と観ていて、今年2017年4月はN響とのブラ4、GM1。ギアチェンジが明確なシンフォニーパフォーマンス。
2014年は同じくN響相手にエッチな歌詞で盛り上がったカトゥリ・カルミナやブッフビンダーが途中で止まってしまったモツPC20など。
ドレスデンの歌劇場との来日は2007年でそのときはバラとサロメ。それからワルキューレ1幕。ヴォルフガンク・シュミットとエヴリン・ヘルリツィウス怒涛の双子技。このワルキューレは後日放送で見て大変反省。というのも同日、ゲルギエフ&マリインスキによるチャイ2、ブロンフマンによるプロコPC2、それにタコ15というてんこ盛りプログラムで、間違ってそっちに行ってしまったのをよく覚えている。
2009年はシュターツカペレと来日。ペーター・ダムがアシの席で吹いていた記憶。たしか。

あと、ルイージをたぶん最初に見たのは1995年のベルカント・フェスティヴァルでの伴奏指揮。例のカラス似のアリベルティ御目当てで観に行き、サインもルチアのだけ別色紙にもらい、他の歌い手とルイージは一枚の色紙にゴチャゴチャとしてもらった。
他にも聴いたことがあるかもしれないが今思い出すのはこれだけ。
おわり

 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。