河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1305- インゴ・メッツマッハー 新日フィル 2011.10.15

2011-10-16 22:32:20 | インポート

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2011-2012シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちら。
2011-2012シーズン

2011年10月15日(土)2:00pm
サントリーホール
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ベートーヴェン 序曲レオノーレ第3番
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アイヴス オーケストラル・セットNO.1
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ショスタコーヴィッチ 交響曲第5番
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インゴ・メッツマッハー指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
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この指揮者の名前は「メッツマハー」の方が近いような感じでどうも気になる。
21日のトリフォニーの定期会員席を都合によりこの日15日に振り替えてもらいました。申し分ない席でした。
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この日のプログラムビルディングは、ヨーロッパ、アメリカ、ロシア、の流れ。作曲順もこの順序で。
斬新さとユニークさでアイヴスが一番。三曲からなるニュー・イングランド3か所をイメージしたもの。
一曲目の静かさは、作曲年次がダブっている「ジ・アンアンサード・クエスチョン、答えのない質問」の響きが蔓延している。あの響き、まるで田舎の田んぼだらけの中をうつろに走るモノレールのような情景、あすこまでのイメージではありませんが、この曲を知っていて聴くのと知らないで聴くのとではかなり印象が異なるのではないか。メッツマッハーは異常に丁寧。レオノーレもショスタコーヴィッチも同じく、だいたい冒頭にかなり繊細さを持ち込む。
アイヴスでは冒頭から入念な念押しが功を奏し、微分音のような、またオーケストラの弦をセパレートしたきめ細やかな響きが見事に表現されておりました。良かったと思います。
第二曲目はマーチでこれをダサくなく演奏するのは難しい。MTTみたいな指揮者なら難なくこなしてしまうのはもはや血としか言えないと思いますが、さてメッツマッハーは。
この曲は、今度は交響曲第2番を知る知らないでだいぶ印象が異なる。交響曲の方は唐突な個所が多く、マーラー以上の街頭の錯乱をさらに圧縮した感じ。破天荒なエンディングは交響曲には及ばないが、思わせぶりな第二曲ではある。
第三曲は、アメリカ夕日の平原みたいななにかほのぼのとしていて、子供の頃、遊んで夕方うちに帰らなければならない、そんななにもかもが平和であったような過去の回想のような響きだ。
プログラムの解説とは少し異なるかもしれないが三曲とも大胆な佳作。
メッツマッハーは、外からこの曲、作曲家に共感をもっていてなかにはいってきた。そのようなところがあるが理解としては手中におさめている。
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後半のショスタコーヴィッチは、爆発的なところよりもきめ細やかさや入念さが先行している。濃い演奏とは少し異なる。入念に曲を仕上げていく、最初はそのように聴こえるのだがだんだんと音楽の流れの方にウエイトを置いていく。オペラとは最初の雰囲気は異なるが結果的に同じような結果になるだろう。第3楽章はすっきりしているわけではないが割とあっさりと終わってしまうあたり、彼の本流なのだろうか。この第3楽章は楽器が限られているのだが、これまでメッツマッハーを都合3回聴いた感じでは彼は大編成が基本的に好みなようだ。多彩なオーケストラの響きを自ら楽しみ表現したい。その観点では音楽に身を埋没させる振りは納得できる。
決まれば素晴らしい曲なのだが、第一楽章冒頭の入念な開始の割には普通な展開になったようだ。ティンパニがいたるところ今一つ決まらないも残念であった。
メッツマッハーに細身というかスタイリッシュな響きの表現の幅が加われば今以上にものすごい指揮者になりそうなところはある。
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一曲目のベートーヴェンは幅のある表現。冒頭の入念な、ズシリ感は圧倒的で音楽への確信がしっかりとある。ウィンドの爽快な響き、高弦のやや持ち上げられたようなコーダの展開。ベートーヴェンのドラマ。
全体としては楽しめたひと時でした。
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