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ロリン・マゼール指揮フランス国立管弦楽団の1978年来日公演のことを947-から書いてきました。
このときは12回公演で、大阪で2回、京都でも1回公演がもたれました。そのせいかどうか公演プログラムの後半の広告記事に面白いものを見つけました。
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ポール・ボキューズ/新フランス料理週間
ホテルプラザ
≪味のシンフォニー≫
毎夏好評をいただいているホテルプラザ
新フランス料理週間。第4回目の今年も
ポール・ボキューズ自身の指揮でお楽し
みいただきます。
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1978年7月24日(月)~8月2日(水)
ホテルプラザ(23階)ランデブーグリル
指揮:ポール・ボキューズ
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◎昼食(11:30-2:30) 6千円
◎夕食(5:30-10:30) 1万5千円
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というもので、1ページ使ってます。
面白いのは、「指揮」という記載。
オーケストラ・プログラムの広告だからなのかどうか、面白いですね。
普通、英語では、コンダクターというよりも、
Under the direction Lorin Maazel
という表現で紹介をします。
フランス語もたぶん同じような感覚で、directionの訳なんでしょうね。
夕飯に1万5千円。
このときのチケットは東京公演でA席ど真ん中が1万円。
料理の方の材料は日本のものだったのかどうか知りません。調理した人もどこの国の人か知りません。
オーケストラ公演の方は、作曲家という材料もプレイヤーも全部あちらものでした。オーケストラと合唱団総勢200人の大引越し公演でした。
今だと、例えばウィーン・フィルの東京公演が3万5千円。オペラ公演だと6万円以上。
料理の方はこれだけあれば、大満足以上になる金額です。
ただ、オーケストラの方は、席ランクがあり、一番安い席は1万円以下。それに不特定多数が相手。
料理の方はそうはいかない。
どっちにしろ、もしかして一番おいしいのは、指揮者、なのかも。
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