河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1678- マルティヌー、交響曲第4番、花束、ヤクブ・フルシャ、都響2014.9.8

2014-09-09 01:41:41 | インポート

2014-2015シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2014-2015シーズン
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2014年9月8日(月)7:00pm サントリー
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オール・マルティヌー・プログラム
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交響曲第4番 7′9′10′7′
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カンタータ、花束
 第1部
 Ⅰ前奏曲 2′
 Ⅱ毒を盛る姉 5′
 Ⅲ牧歌 6′
 Ⅳ牛飼の娘たち 5′
 Ⅴ間奏曲 2′
 Ⅵ家族に勝る恋人 9′
 第2部
 Ⅶクリスマス・キャロル 4′
 Ⅷ人と死神 14′
(日本語字幕付き)
 ソプラノ、シュレイモバー金城由紀子
 メッゾ、マルケータ・ツクロヴァー
 テノール、ペテル・ベルゲル
 バス、アダム・プラヘトカ
 合唱、新国立劇場合唱団、東京少年少女合唱隊
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ヤクブ・フルシャ指揮 東京都交響楽団
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素晴らしいプログラム。特に後半はめったに聴くことが出来ないもの。
このオケ特有の音場が持ち上げられたような澄み切った印象にもかかわらず、シンフォニーは多少なりとも重いものでした。マルティヌーのシンコペーションや、ライヒとグラスが混ざったような蔦が絡み合うような音の変化(げんげ)が今一つ中空を漂わず、ちょっと重い。機能的にはそこそこ満足できる演奏ではありましたけれど、音の流れとしてはマルティヌー流な流暢なものではありませんでした。フルシャは国際マルティヌー協会会長ということですし、このようにスリルのあまりないオーソドックスな演奏が、まずはここからだ、という感じであるのかもしれませんね。
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後半の花束はタイトルから日本人が想像するようなものでは全くありません。リブレットを先に読んでおく必要がありますね。
曲は美しい。特に緩徐部分の美しさは、平原、扇状地に点々と立つ家々の夕方のご飯支度の煙が流れる空気、うねった道はマルティヌーの音楽と重なり、きわめて美しい曲想がストリームします。
楽想のドラマチックな盛り上がりや起伏はあまりなく、内面の深さを追ってゆくような音楽ですね。味わいのあるいい曲でした。
ありがとうございました。


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