河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1679- 浄夜、ドン・キホーテ、山田和樹、日フィル2014.9.13

2014-09-14 19:54:00 | インポート

2014-2015シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2014-2015シーズン
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2014年9月13日(土)2:00pm サントリー
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シュトラウス ばらの騎士、ワルツ第1番 12′
シェーンベルク 浄夜 30′
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シュトラウス ドン・キホーテ 43′
 チェロ、菊地知也
 ヴィオラ、パウリーネ・ザクセ
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山田和樹 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団
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昨今のプログラムなら、浄夜とドン・キホーテで十分なのだろうが、この日はシェーンベルクをサンドイッチするかのように冒頭にばらの騎士のワルツが置かれた。なかなかいいアイデアで浄夜に集中を高める前の前座みたいなもの。いい雰囲気が出ておりました。編曲自体は駄作の部類だとは思いますが。
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浄夜は指揮者が優秀でしたね。小澤なんかと同じで、オーケストラのメンバーに自信を持たせてプレイさせるコツというか、そういったことをよくわかっているということが、近くからだとよく見てとれる。ここはこの感じで思いっきり、といった確信を奏者に与えることが出来る棒ですね。結果、正確性が増し、正しいバランスの響きを聴くほうは感じ取れる。細かいアヤと同時に、響きの美しさが奏でられる。ですから聴き手としては弦の本当に細やかな表現と合奏体としてのマスサウンド、双方を気持ちよく聴くことが出来るのです。練り上げられた美しさですね。小澤との違いは目の前に譜面が有るか無いか。
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ドン・キホーテ。
ソロお二方のサウンドはウエットで本当にウッディーな鳴り。木から音が出ているのを肌で感じる。
ヴィオラのザクセは前半も出ていてみんなと一緒に合奏参加。チェロの背びれ頭髪カット奏者をチラチラみながら弾いていました。ヴィオラパート、チェロパート両方ともリードしながら弾いている。大したもんです。
そもそもこの曲は、指揮者が曲想をいじっても限度があり、オーケストラの魅力で聴かせないといけない、裏返すと腕の見せ所がたくさんある話で、やはりこうやって音そのものに魅力があるというのはいいことではあります。ヤマカズの前半同様な正面突破は印象的で、これからもこのまま突き進んでほしいものです。まぁ、やわらかい。
おわり


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