河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1677- ヴェルディ、ドン・カルロス、佐藤正浩、ザ・オペラ・バンド2014.9.6

2014-09-07 23:33:24 | インポート

1677- ヴェルディ、ドン・カルロス、佐藤正浩、ザ・オペラ・バンド2014.9.6
9月になってはじめての演奏会。9月をシーズン開始と決めていますので、この日の演奏会から、2014-2014シーズンと言う区切りにします。(左の一覧参照)
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2014-2015シーズン聴いた演奏会観たオペラはこちらから
2014-2015シーズン
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2014年9月6日(土)3:00-7:05pm 東京芸術劇場
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演奏会形式
ヴェルディ ドン・カルロス(パリ初演版)日本初演
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第1幕 23′
第2幕第1場 17′
第2幕第2場 37′
Int 20′
第3幕第1場 15′
第3幕第2場 17′
Int 20′
第4幕第1場 38′
第4幕第2場 21′
第5幕 20′
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ドン・カルロス、佐野成宏
エリザベート、浜田理恵
フィリップ2世、カルロ・コロンバーラ
ロドリーグ、堀内康雄
エボリ公女、小山由美
宗教裁判長、妻屋秀和
修道士、ジョン・ハオ
ティボー、鷲尾麻衣
天の声、佐藤美枝子
レルマ伯爵、ジョルジュ・ゴーティエ
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コーラス、武蔵野音楽大学
指揮、佐藤正浩
管弦楽、ザ・オペラ・バンド
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(編成)
弦8-6-6-5-3、ウィンド10、ブラス12(ホルン4含む)
パーカス3、ハープ1、バンダ16
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パリ初演版の日本初演というややっこしいものですが、演奏会形式であるためその価値は半減するのではないかと思われたが、セミステージ風で動きがあり、それなりに理解の助けにはなったと思います。ただ、これがオペラとしての日本初演かと言われるとクエスチョンな部分はありますね。
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「ドン・カルロ」のほうはこの2月に二期会公演を3度観ましたので、その記憶がまだ鮮明で演奏会形式でも問題無し、知らなかったらつらいと思います。20分の休憩を2回入れて4時間オーバーですから結構なヘヴィー級ですね。
それから、オーケストラが海山つかず、どんな感じなのか一抹の不安がありましたけれど、着席したウィンド(含むホルン)トップはN響の連中が占めていて、妙な安堵感となりました。
指揮者については失礼ながら全く知らず、でも今回の棒でよくわかりました。長身痩躯、身振り手振りオペラは慣れたものですね、どっぷり感は割となくて職人肌でもない、オペラ狂いのドロドロしたところはありません。よい棒でした。
キャストは国内最高峰のラインナップで豪華、CP(コストパフォーマンス)もよくて客席は満席で始まる前から熱気がありました。

このオペラは場切り幕切りが時間の長短的にうまくはまらない雰囲気があって、二期会公演では休憩1回のみという非常に辛く苦痛さえ感じる長さでした。この日の公演では短いながらも2回休憩がありますのでだいぶ楽。幕より場のほうが長いシーンが多々あるので構成のバランス感覚はもともと良いとは言い難いところはありますけど。
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突出した歌唱はありませんでしたが、ばらつきが無くおしなべて楽しむことが出来ました。裏返すと、服装や立ち位置により役柄がわかるといった平均的な感じもある。タイトルロールの佐野は以前のようなカリスマやドラマチックなところが削れてしまっているように思いました。女性陣も劇的な深みがあまりなく、このオペラの持つメラメラと燃えるような芯の強さが今一つ表現出来ていない。
総じて、心の内面をえぐるような彫の深い表現というところまではいっておりませんでした。
歌い手たちは自分の役目をそつなくこなしている。指揮者には全体のまとめとか、さらなる音のうねりのようなものを求めたい。コンサートスタイルではなくピット棒だとまたちがうかもしれない。
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近い期間で何回も観ていると、ぜいたくを言いだすときりがなくなるということで。
おわり


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