2018年5月4日(金) 7:00-7:50pm 東京国際フォーラムA
ショパン アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22 5-10
ショパン ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21 15-9-8
ピアノ、アブデル・ラーマン・エル=バシャ
リオ・クォクマン 指揮 シンフォニア・ヴァルソヴィア
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スピアナートの地を這うような絶妙なピアニシモの流れがとても美しい。鮮やかなタッチ。
そして、エル=バシャによるPC2は貴重ですね。この極悪ホールでなかったらどれだけよかったかと思わずにはいられない。5000人ホールは音がステージから出てすぐに拡散が始まる。前方席に陣取っても、絶妙なピアノはその何割も伝わらないだろう。お祭りだから、と言われても芸術家の中身はしっかりと聴きたいもの。
30分越えのショパン、光るようなピアノの音がむなしく拡散していく中、極力それを拾っていく。PC2のオーケストレーションはあれだけれども、なんだか作品の中で段階を踏んで大きくなっていくような割と角張った流れを感じることが出来た。エル=バシャのピアノは明るく切れ味が鋭くて、オケ伴の重さをはねのける。別物という気になる。
オーケストラの音は拡散していくのだが、ピアノの音は芯があってしっかりと鳴る。PC2を相応に楽しむことが出来ました。さすがという感じです。
それにしても、だ。この5000人ホール。アナウンスの声はもの凄くよくとおるのよね、スピーカーから。(笑)
おわり
LFJ2018-M215