1983-1984シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちら。
今日もMMFのコンサートより。
MMTの登場。
豪華な出演者だったが、MTTのことしか覚えていない。
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プレ・コンサート・リサイタル
1984年8月22日(水)7:00pm
エイヴリー・フィッシャー・ホール
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モーツァルト/羊飼いセリメネによる12の変奏曲K.359
ホフマイスター/フルート・ソナタOP.13
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ジャン・ピエール・ランパル、フルート
ジョン・スティール・リッター、ピアノ
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メイン
1984年8月22日(水)8:00pm
エイヴリー・フィッシャー・ホール
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ハイドン/交響曲第81番
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モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲K.299
ジャン・ピエール・ランパル、フルート
ナンシー・アレン、ハープ
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モーツァルト/みじめな私、ここはどこK.369
パメラ・コバーン、ソプラノ
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モーツァルト/恐れないで、恋人よK.490
どうしてあなたを忘れられよう・・
恐れることはないは、いとしい人K.505
パメラ・コバーン、ソプラノ
ニール・ゴレン、ピアノ
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ベートーヴェン/交響曲第8番
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マイケル・ティルソン・トーマス指揮
モーストリー・モーツァルト・フェスティヴァル・オーケストラ
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39才とは思えない若さと、アメリカ人とは思えない気品を備えているマイケル・ティルソン・トーマスの登場。
聴きものは、聴く前からベートーヴェンの交響曲第8番以外にないのはわかっていたことだが、レコードでみせた室内管弦楽団を振っての軽快な演奏とはまた一味違った力強さがあった。MTTの棒は非常に分かりやすくこれ以上的確な拍子の取り方があるのだろうかと思うほど。
編成にもよるのかもしれないが、彼はオーケストラ自体の重量感よりも各々の楽器の旋律をかなり際立たせて演奏させていると思う。それにオーケストラの位置もいわゆる昔風の対向配置であり、特に弦についてそれぞれの旋律がよく分離して聴こえてくる。時たま見せるユーモラスな表情が聴衆に幸せな笑いをもたらしてくれる。やることが様になっていてアメリカ人にはわかりやすいと思う。ただし、私自身の感想を言えば彼の作り出す音楽というのはヨーロッパの雰囲気をもっていると思う。彼の親そしてその前までもいわゆるアメリカのシアターにどっぷりつかった人たちであり、アメリカ音楽には子供のころから全くなじんでいたと思う。それがアメリカチックな音楽を作らないということは、彼はそれだけ真剣に音楽を考えているということであろう(!?)。
ひたむきさと軽やかさが奇妙にバランスしている。
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ランパルは昔聴いたN響とのハチャトリアンの協奏曲が忘れられない。
コバーンはデビューして数年のころ。
おわり