1983-1984シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちら。
同シーズンのMMFから、今日はコンサートスタイルのオペラ。
当時の拙い感想もまじえて。
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1984年8月18日(土)8:00pm
エイヴリー・フィッシャー・ホール
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モーツァルト/イドメネオ
(ロザール・ウォーラースタインとリヒャルト・シュトラウスによる完全改訂版)
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イドメネオ/ジェリー・ハドレイ
マローリー・ウォーカー
イダマンテ/デロア・ツィーグラー
イリア/カレン・ハント
アルバーチェ/マシュー・ロー
大司教イズメーネ/アレッサンドラ・マルク
神託の声/ジョン・マッカーディ
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ジェラルド・シュワルツ指揮
モーストリー・モーツァルト・フェスティヴァル・オーケストラ
ニューヨーク・コラール・アーティスツ
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これは結構かなり聴きごたえがあった。二つの短い休憩をはさんで約3時間弱。普通のオペラとかわるところはない。
編曲されているわけだが、オペラのあの曲間にはいる拍手をするマがなくて、自分にとってはこのように連続して演奏された方が聴きやすい。
オペラはそんなに昔から聴いているわけではないが、1983-1984シーズンは比較的METにも通ってなんとなく聴き方のツボがわかってきたような気がする。
とにかくオペラは深刻劇であっても心をリラックスして聴くことが必要。そこで今日は心を落ち着けて聴いたわけだが、そうするとどうでしょう。あの合唱の実に気持ちの良いこと。合唱はかなり統率がとれていて抑制の美もあった。
反して独唱群は良くなかった。良くなかったといっても別にピッチがくるっているわけではない。とにかくなにがどのように影響しているのかわからないがめちゃくちゃ声をただ張り上げるだけ。モーツァルトにあのようなfffffffffffは全く必要ない。いやそれどころか一体世の中の音楽にfffffffffffの必要な音楽などというものがあるのだろうかと問いたい。
あれは連鎖反応みたいなもので、一人が頑張りはじめるとみんなそれに負けたくないからしまいにはffffffffffとなってしまうのです。オペラだけど僕にはオーケストラだけで十分です。That’s enough.
シュワルツはどのような音楽を作る指揮者なのかよくわからないが、それなりにダイナミックではあった。ただ、ときたま音楽の流れがギクシャクするところがありフレーズのつなぎがうまくいかなくなる。これは編曲された曲のせいかもしれない。
おわり