河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1361- コシュラー ポミエ N響1981.12.5

2012-05-11 15:36:56 | インポート

昔の演奏会から。
1981年聴いたコンサート。
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1981年12月5日(土)2:00pm
NHKホール
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公演前の室内楽の演奏、北側2階のロビー
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第4番
1vn徳永二男、2vn山口裕之
va菅沼準二、vc徳永兼一郎


シュターミッツ 交響曲変ホ長調
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サン・サーンス ピアノ協奏曲第2番
 ピアノ、ジャン・ベルナール・ポミエ
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ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
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ズデニェク・コシュラー 指揮 NHK交響楽団
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また昔の演奏会のことを少し。
ロビーでの公演前室内楽のメンバー、今思えば素晴らしすぎるわけです。演奏は引き締まった非常にいいものだったのを覚えています。
それで、コシュラーの棒による本公演の方はどうだったのかしら。メモ書きをそのまま書き写しておきます。
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「いつも雑誌で見ている写真のイメージで判断したらいかにいけないことか。
自分の持っていたイメージといかに違うことか。やっぱり音楽は一度は生で聴いてみるものだ。コシュラーは実に流麗な棒さばきで目の覚めるような感覚を持っている。棒は下から上へ噴出するような形をとっており音も湧き出ると言った方がよい。また、ブロムシュテットのような指揮者とは異なり、金管群と弦楽器群が並列して鳴っている感じがある。
ドヴォルザークも別に本場ものといったこともなく淡々としていて、むしろ淡白でさえある。ただ、スローテンポのところでは、かなり繊細な音楽を作っていて、音色バランスが他の指揮者とは少し異なると思う。ドヴォルザーク独特のこまやかさが、かなりそれなりに出ていたと思う。それにしても今のチェコ・フィルよりN響のほうがずっと良いと思っていることだろう。タクトの振りと音の出だしが何とも言えずおそく、N響の素晴らしい音感覚が見事である。
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北側2階ロビーの音は良い。また演奏会前のこのような室内楽。実に新鮮に響いた。」
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といった感想メモでした。ピアノのことをまるで書いてませんね。
ロビーでのベートーヴェンのことは脳裏に焼き付いてます。素晴らしい演奏でしたね。やや線が細い筋肉質の演奏で、このロビー空間も音色や響きに作用していたと思います。
おわり

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2 コメント

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 おはようございます。 (Pilgrim)
2012-05-13 08:31:07
 おはようございます。

 コシュラーさん、懐かしいですね。みんなカルロス・クライバーばかり
持て囃しましたが、あの方も立派なバトン・テクニックの持ち主でした。
僕が演奏する側に回った際の指揮者では、京響の常任だった
イタリア人のフルヴィオ・ベルニッチさんが凄かったです。
歌いながら見惚れてしまうような棒振りでしたね。
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Pilgrimさま (河童メソッド)
2012-05-13 10:39:19
Pilgrimさま
ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。
演奏側に立つと指揮者の良しあしは一目瞭然。聴く方は一耳瞭然とはなかなかいかずやはり一目瞭然。
ときには演奏する側が練習限界の上の表現ができたりすることもあるのかと思います。
指揮者にも世渡りというものがあるんでしょうね。コシュラーは幸い素晴らしい録音がありますから芸風を垣間見ることはできます。
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