2018年2月10日(土) 6:00pm NHKホール
マーラー 交響曲第7番ホ短調 夜の歌 21-15-8-11+18
パーヴォ・ヤルヴィ 指揮 NHK交響楽団
●
昨年2017年の6番はヨーロッパツアー用の演目ということもあってか充実した演奏でした。
2281- 武満、弦レク、マーラー6番、パーヴォ・ヤルヴィ、N響、2017.2.23
今回の7番は6番の強固なソナタとは違うものでどのようなあたりに力点を置く演奏になるのか興味深いところもあった。
フォルムは作品にゆだね、引き締まったスタイルは6番同様の方針で、これはこれで楽しめた。グロテスクな表情や濃い変化の面白みといった事はずっと背面のほうに押し込め、圧縮させるような演奏スタイルを前面に出す。ときに、その方針意図のみが前に出過ぎて、では音楽の中身は何なのか、実体はあるのかと、問いたくなる瞬間もあった。7番に許容される自由度というのは大きくて解釈の幅を楽しみたいところ。ソナタ拘束ではない作品の魅力をね。
オーケストラはソリスティックに万全とは言い難い。6番のときのやる気度を聴きたかった。
7番は比較的コンパクトな編成であり、そうであってもなくても、ここNHKホールで聴くのはもういいかなと最近思う。
おわり