河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2535- ベルワルド3、幻想、ブロムシュテット、N響、2018.4.14

2018-04-14 23:05:25 | コンサート

2018年4月14日(土) 6:00pm NHKホール

ベルワルド 交響曲第3番ハ長調「風変わりな交響曲」(ブロムシュテット校訂版) 11-9-6

Int

ベルリオーズ 幻想交響曲  14-6-15-6-9

ヘルベルト・ブロムシュテット 指揮 NHK交響楽団


1927年生まれの現役指揮者はドレスデンのシュターツカペレやN響への来日初期の頃に頻繁に聴いていて、その後も幾度となく聴いている。今日の2曲はともに彼の棒ではお初で聴く。また、ベルワルドの作品はこれまで聴いた記憶がない。1968年にブロムシュテット自身が校訂した版での演奏のようだが、どっちにしろお初の代物。
譜面不要、快調に振る姿は年齢をまるで感じさせない。棒を持っていた頃はアウフタクトの前のバー、4拍子で言うと3拍目を早めに切り上げて4拍目を長めに漂わせる指揮姿だったが、棒を持たなくなったあたりから、この癖の様な振りが消えたと思うところもあったが、最近また舞い戻りつつあるのかしら。
ベルワルドの作品はまるで聴いたことが無くて、よく流れていく作品だなあというほどの印象。校訂するほどの指揮者、ほどの思い入れはこちらには無い。風通しの良い佳作でした。

ブロムシュテットの幻想は初めて聴いたと書いたが、たぶんの域。あとで調べたら何か出てくるかもしれない。
N響のNHKホールでの配列は、ティンパニとトロンボーンが一番奥でほぼ同列。トロンボーンの方がやや奥のセッティング。ここ何年かこのスタイルと思いますが、あらためてこうやって遠目に俯瞰すると、弦群の横の広がり幅よりも奥行きのほうが距離があるのではないか。正面から覗き込むと高さのある台形のような形状だ。パーカスやブラスセクションは、音が前に飛んでくるまでに鋭利なところがだいぶ緩和されて前群の弦セクションとちょうど良いブレンド具合になる。どっちにしてもラッパがうるさく弦を消すことがないので、いいことだ。
年を取ると全身の動きが緩慢に、普通、なるところだが、ブロムシュテットはその指揮棒の速い動きにはそういったことを微塵も感じさせない。スピーディー、快速な幻想でした。N響の配置も功を奏していて楽にバランスが取れている。肩肘張らないリラックスした幻想でした、と言いたいところだが、指揮者の溌剌ぶりをプレイヤー達が自らの意思で越えてバリバリ進む姿には新鮮にびっくり。指揮者とプレイヤーの間には見えないカリスマ空気があったのかもしれない。こういった積極的なアンサンブルは好結果をもたらしますね。みずみずしくも積極果敢な演奏に拍手。先達ての東京春音楽祭2018でのしまりっけのないローエングリンとは段違いの佳演となりました。
4楽章リピート有り。
おわり


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