また聴きたくなるCD3
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スクリャービン ピアノ協奏曲
スクリャービン 前奏曲op16
スクリャービン ピアノソナタ第4番
スクリャービン 練習曲op42
スクリャービン ピアノソナタ第9番
スクリャービン 前奏曲op74
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ピアノ、カール=アンドレアス・コリー
アルミン・ジョルダン指揮バーゼル交響楽団
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スクリャービンのピアノ協奏曲は、初期の曲でショパンの協奏曲の響きが充満しているが、それでも第3楽章の最後は、この後に続く交響曲を先取りしたような響きが少しだけ感じられる。ペダルが開放されたエンディングは印象的。
この演奏はソロの曲も含めデリケートで細かなニュアンスに富んでいる。ピアノの繊細さもさることながらジョルダンの伴奏がいい。ジョルダンはスイスロマンドの演奏を聴いたことがあるが、日本ではあまり名は知れなかったが好きな棒振りだった。もともとはオペラ指揮者であり伴奏は手慣れたものなんだろうが、出しゃばらずそれでいて細かいところまで行き届いた棒で忘れがちになっていたものを思い出させてくれる。
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