河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1618- ブルックナー5番、マレク・ヤノフスキ、N響2014.4.12

2014-04-12 21:50:52 | インポート

2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年4月12日(土)6:00pm NHKホール
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ブルックナー 交響曲第5番(ノヴァーク版)
       19′17′12′22′
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マレク・ヤノフスキ 指揮 NHK交響楽団
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ヤノフスキの棒は、この前(2014.4.5)、東京春音楽祭でコンサートスタイルの「ラインの黄金」を同じN響で聴いた。
一週間後のこの日はブルックナーの5番ということでしたが、ラインの黄金の延長戦みたいな感じでした。
うねりのない、いたってオーソドックスなもので、ゴツゴツ感も滑らかさもない平板な演奏で全体的に小振り。一言で言うと呼吸が無いということになるかと思います。
プレイヤーとうまくインターフェースが取れていないのかギスギスしていてやりにくそう。彼らの普段の演奏スタイルとかなり違うのかもしれない。(音の出すタイミングといった呼吸関連が)
ただ、ラインの黄金をそれなりに演奏しているので、ワーグナーは合うけどブルックナーは今一つというだけなのかもしれない。もしそうだとするとブルックナーに期待するのはどうかという話になる、
N響連中のコンディションもよくなさそう。毎度のミスみたいなものもあるが、それはそれとしてもノリがない。いいとは言えない演奏でした。
あと、音が引っ込み思案風な趣だったのは、ホールの座席、最前列一列がいつもより前にとってつけたように並んでいて、その分だけステージが引っ込んだと思われます。いつも通りグイと前にセットアップされればもっといい鳴りだったはずです。最近は昔と違ってステージを前方に出しているのに、この日は椅子一列分とその後ろの横通路スペース分(奇妙なセッティング)だけステージが奥まってしまった、誰のどのような意思によるものなのかわかりませんが、失敗ですね。
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全体的に音量が不足気味でブルックナーの幽玄の響きを楽しめない。コントラバスは正三角形の底辺になることを嫌ったような音で、音量が足りなく乾いている。なんでこうなるのか。
第1楽章ソナタのゆっくり目の第2主題と息つく間もないせかせかした第3主題のぎこちない連関は、自分の持っているブルックナーのイメージとはだいぶ異なり、別の力学なんだろうとは思ったが、その割にはブルックナー力量指揮者という噂が飛んできているわけでもなく、前提を取り払って聴く分にはいいが答えは同じだ。
あまり書いてもしょうがないので、今回は不発だったということで。
おわり


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