河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2657- レニングラード、1812年、金子建志、千葉フィル、2019.1.12

2019-01-12 23:08:20 | コンサート

2019年1月12日(土) 6:00-8:20pm 習志野文化ホール

チャイコフスキー 大序曲1812年  17

Int

ショスタコーヴィチ 交響曲第7番レニングラード  28-12-22+17

(encore)
チャイコフスキー スリーピング・ビューティー より ワルツ  4


金子建志 指揮 千葉フィルハーモニー管弦楽団


お初でうかがいました。
80分におよぶ大熱演でした。練り込まれたアンサンブル。静謐な物腰、一大咆哮、悠久不動のインテンポ。譜面を見ているようなタッチから、徐々にそこはかとなく漂う情感。満喫しました。レニングラード、また、色々と考えさせてくれましたね。

なかなかコクのあるアンサンブルで、総じてインテンポで、第3楽章緩徐楽章での静かな運びは息が続き渋めで、かつ、説得力のあるものでした。もう、練り尽くしてる感じ。
金子さんの棒はおなかレベルのあたりの高さで精力的に動き音が纏わりついてくる。決して前のめりせず貫くインテンポは主張であろうし、レニングラード大きく見えました。プレイヤー達への浸透度の深さもよく見えるものでこの速度感には納得です。

初楽章のボレロ大詰めでヴァイオリンが総立ちプレイ、終楽章のコーダエンディングではチェロを除き立ち弾き、このほうが馬力が出そうな感じではあった。見た目の力もありますね。

ホールは1階席のみで1500人キャパ。音が前に来ない。コントラバスなど直音で勝負といった感じで弾いている方々、相当厳しいのではないか。そこそこの席で聴いたのだがオーケストラの音が舞台から出てこず餅団子みたいに丸く内側に吸い込まれていく。音の後戻り。別のホールで聴いてみたいと贅沢な希望。

レニングラードのあとのアンコール前に、金子さんのマイクパフォーマンスありました。ちょっと長かった気もしますが、それよりも、昔NHKFMで音楽番組の解説をやっていた頃の静かでわかりやすい物腰のトーク思い出しました。


プログラム冊子は渾身の必読物。ご多分に漏れず演奏会前に全部読むのは無理。というよりも小読本といった感じで、演奏会とは別にコツコツと読んだほうが、気持ちが落ち着く。
オケサイトにも部分的に載っているようで手っ取り早いところもあるが、あらためてじっくりと眺めると、作品解説は時代の事から始まって譜面まで詳細にわたる。ショスタコーヴィチなど、チェリのベルリンフィルとのレニングラードシンフォニーの公演の事から始まって、アンナ・アフマートヴァの叙事詩の日本語訳まで載せるという、もう、ディープ。
断片から全体を知る、物調べや文作、愉悦の極みだろうなあ。
ありがとうございました。
おわり











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