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ラトルに負けず劣らず10番が好きな指揮者がいた。
ザンデルリンクである。トーマスではなく。クルト。
彼はこの曲をベルリン交響楽団と1979年にレコーディングしている。
筋金入りの生え抜きだ。
ザンデルリンクがニューヨーク・フィルに客演したとき、この曲を6回振った。
よほど好きなんだろうが、ザンデルリンクの場合、ショスタコーヴィッチの交響曲第15番も2回いれている。クリーヴランドとの演奏は貴重だ。
このように未体験ゾーン的な曲ではあるが、極端にモダンすぎない曲は彼の好みのような気がする。ザンデルリンクのマーラー10番は、河童も未体験ゾーンで2回聴いた。
今まで聴いたことがない音に接することが出来る幸せ。
今日のところはヘナハンとの勝負は避けて次回にまわす。
ところで、この時期、つまりラトルのニューヨーク・デビューの1年前にマーラーが続いたことがあった。
1月近辺のマーラーの演奏だけピックアップしてみた。
ニューヨーク・フィルの1983-1984シーズン定期公演。
●は河童潜入公演
1-05木 第10番(クック版)ザンデルリンク●
1-06金 第10番(クック版)ザンデルリンク
1-07土 第10番(クック版)ザンデルリンク●
1-08 日 ※ ●
1-10火 第10番(クック版)ザンデルリンク
1-12木 第2番 バーンスタイン
1-13金 第2番 バーンスタイン
1-14土 第2番 バーンスタイン
1-17火 第2番 バーンスタイン●
1-20金 第10番(クック版)ザンデルリンク
1-24火 第10番(クック版)ザンデルリンク
2-02木 大地の歌 メータ
2-03金 大地の歌 メータ
2-04土 大地の歌 メータ●
2-07火 大地の歌 メータ
マーラーイヴェントがあったわけでもなかったと思うが、かなりエキサイティングなプログラミングだ。
ところで、1月8日(日)の※は、こんなプログラム。
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第5番
ブルックナー 交響曲第9番
(第4楽章キャラガン版付 世界初演)
モーシェ・アッツモン指揮アメリカ交響楽団
ということで、マーラーの10番全曲版とブルックナーの9番の全曲版を偶然、二日の間に聴いた。記憶がふやけ気味だがこのあと皿力で思い出してみることにする。