河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2696- チャイコフスキーPC2、ヴォロディン、スクリャービン2番、ロフェ、新日フィル、2019.4.26

2019-04-26 23:04:49 | コンサート

2019年4月26日(金) 2:00-4:10pm トリフォニー

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第2番ト長調op.44  20-14-7
 ピアノ、アレクセイ・ヴォロディン

(encore)
ラフマニノフ 13の前奏曲op.32より 第12番嬰ト短調  3

Int

スクリャービン 交響曲第2番ハ短調op.29  7+12-9-6+9

(encore)
チャイコフスキー くるみ割り人形 組曲op.71a 小序曲  3


パスカル・ロフェ 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団


前半、後半、ともに素晴らしい内容の演奏会でした。
ヴォロディンは端正さとやる気満々さがうまく混在、大胆で繊細、両方併せ持つ振幅の大きな演奏で充実の2番コンチェルト。作品自体そこそこ馴染みはあるものの、再度の再発見、とっても充実したものでしたね。
大規模な初楽章、ヘビーに違いない。ヴォロディンは輪をかけて力強さが前面に出て力感溢れる演奏、作品の魅力をビンビンと絞り出す圧巻のプレイ。

中間楽章はソロチェロがピアノと立ち姿のコンマスのほうに寄ってセットアップ。ため息の出るような三重奏を繰り広げた。ヴォロディンのピアノはさっきまでとは変わってデリカシーに富んだもので細身と言えるような味わいに豹変。(ヴォロディン、西江、長谷川)
終わって欲しくないような緩徐楽章でしたね。お見事!

終楽章はみんな一気に解放され、ピアノはこれまたさっきまでとは違い今度は軽快な音楽に合わせて軽い。何通りの音を彼は持っているのだろうか。

現音エクスパートのロフェの棒で引き締まったカラフルサウンド。実に丁寧で濃い伴奏、味わい深いもの。絶妙なニュアンス、息の合った素晴らしい棒。棒は持っていなかったと思うが、白鳥の様な両手振りが印象的。
このような演奏で2番コンチェルト、もっとたくさん聴く機会が欲しいものです。


タップリと濃厚で幅広なスクリャービンサウンド浴びました。ビューティフルな演奏にうなるばかりなり。
5楽章となっていますが、1+2、4+5と繋がっていて、真ん中の3楽章アンダンテが独立していると思えばよい。
1番の雰囲気を感じさせつつも、次の3番の呼吸も見え隠れする。遠くから徐々に近づいてくる主旋律の遠近感的カタルシス。アンダンテ楽章の音の柔らかさ、スクリャービン・アトモスフィア。どれもこれもロフェが作品とオーケストラの良いところを引き出している。実に素晴らしい指揮。お得意物件なのだろうと思う。1番3番に揺れつつの佳作美演。
中間楽章の正ホルン4人衆によるハーモニーもなかなかのものでした。
おわり






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