河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2553- フィデリオ、ウール、ザイフェルト、チョン・ミョンフン、東フィル、東京オペラシンガーズ 2018.5.10

2018-05-10 23:38:02 | オペラ

2018年5月10日(木) 7:00-9:45pm コンサートホール、オペラシティ

お話し(フィデリオ粗筋含め)、篠井英介   5

ベートーヴェン フィデリオ (演奏会形式)  15-57-44

Characters in order of vocal appearance
1.ヤキーノ、大槻孝志(T)
2.マルツェリーナ、シルヴィア・シュヴァルツ(S)
3.ロッコ、フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(Bs)
4.レオノーレ、マヌエラ・ウール(S)
5.ドン・ピツァロ、ルカ・ピサローニ(Bs)
6.囚人1、馬場崇(T)
7.囚人2、高田智士(Bs)

8.フロレスタン、ペーター・ザイフェルト(T)
9.ドン・フェルナンド、小森輝彦(Br)

合唱、東京オペラシンガーズ
チョン・ミョンフン 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団


Duration
お話し 5
レオノーレ序曲第3番 15
第1幕 57
Int
第2幕 44

すごいフィデリオだった。ウールさんと3回、目があった。
二日前にサントリーで聴いて、千秋楽の今日はオペラシティのコンサートホールでの定期。東フィルの定期は、オーチャードを除いて全部持っているので、これはこれでいいもの。今日は2階のレフトのかぶりつき席。ピアノの鍵盤側お目当てということで取っている席なのだが、歌い手が今回のようにしもてサイドで歌ってくれると、もっけのさいわい席ですな。

5月8日公演はこちら。
2551- フィデリオ、ウール、ザイフェルト、チョン・ミョンフン、東フィル、東京オペラシンガーズ 2018.5.8 



ドラマチック・ソプラノの本領発揮、ウールさんの強靭で自在な歌に悶絶。演奏会形式とはいえ表情が豊かでオペラの舞台を感じさせてくれて、彼女の周りにシーンがちりばめられる。出色のパフォーマンス。聴きホレ観ホレ。
ザイフェルトを引っ張っていくような勢いはまさにこのオペラにふさわしいソプラノで圧倒されました。いやいや、なにもかも素敵で。

演奏会形式とはいえ、7+2人のキャラクターがよくきまっていた公演。二人の女声はともにソプラノ、ベートーヴェンのタッチは見事に切り分けられていて、ウール、シュヴァルツのキャラの決まり具合もいい。
7人衆は舞台と袖、歌のたびに出入りするものでわかりやすい。重唱での字幕はもうひと工夫ほしいところもありましたけれども、どの重唱もバランスが良くて本当に満喫できました。

このホールは1600人キャパで巨大編成だとステージも手狭。特に右端・左端・正面奥は傘になっていてパーカスやベースが傘の下になる。今日はコーラスが一部、傘をさした状態になっていたようだ。そういったコンディションのホールなんだがその割に音は悪くなくてどこに座ってもよく飛んでくる。(1階の奥席が一番よくないかな)
全体印象は一昨日と概ね同じ。コーラスのパワーが凄味を増していて、オーケストラの咆哮といい勝負。女声を中心にやや明るめで厚みがあり第九的な祝祭的色彩を堪能しました。

チョンの指揮はさえまくり、ソリストに寄りそう絶妙な歌いくち。それから抜群のオーケストラコントロールがまるで歌のようだ。
むき出しとなるホルン群は困難なパッセージが続きますけれども、大胆で正確。総じてブラスセクションはデカサウンドの合奏吹奏でも圧倒的な歌いくちで、こういったところは本当にオペラを感じさせてくれる。このオケの面目躍如たるところであった。強靭な歌でベートーヴェンの凄味がビンビンと迫ってくる。

一昨日のサントリーからさらに一段、パワーアップしたパフォーマンス。チョンの自在なオペラ神髄棒。この日も満喫しました。ありがとうございました。
おわり














コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。