河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2718- ジャン・チャクムル、ピアノ・リサイタル、2019.8.5

2019-08-05 23:00:56 | リサイタル

2019年8月5日(月) 7pm トリフォニー

ショパン ワルツ第1番 変ホ長調 作品18 華麗なる大円舞曲  5

メンデルスゾーン 幻想曲 嬰へ短調 作品28スコットランド・ソナタ  5-3-5

J.S.バッハ イギリス組曲第6番 ニ短調 BWV811  7-3-3-4-4-2

Int

シューベルト ピアノ・ソナタ第7番 変ホ長調 D568  7-4-5-6

ショパン 24の前奏曲 作品28より   2-2-5-1-2
   第6番 ロ短調、第7番 イ長調、第8番 嬰ヘ短調、
第15番 変ニ長調(雨だれ)、第23番 ヘ長調、第24番 ニ短調

バルトーク 野外にて Sz.81  2-3-2-5-2

(encore)
シューベルト(リスト編) 水車屋と小川   5
            (美しき水車小屋の娘 第19曲 D795-19)

ピアノ、ジャン・チャクムル



2018年浜コンチャンピオン。お初で聴きます。5作曲家6ピース並べたリサイタル。
休憩をはさむようにバッハとシューベルトが大きい。他のピースもそこそこ規模の大きなもの。レパートリーを楽しんだ。心地よい聴後感。

スコットランド・ソナタいいですね。いわゆる4楽章形式のソナタの初楽章が無くて第2楽章から始まっているかのような所作。その初めの楽章は雰囲気がリフォメーション第3楽章を思わせる。涙雨、しだれ柳の音楽。なかなかのいいモード。マーベラス・パフォーマンスでした。濡れて光る美演。

バッハは切り替えて、この規模感ですからね。見事な蛇腹のような絵巻物の音楽に惹かれます。息が続いていく。端正な表現でバッハを味わう。ライトレフトが明瞭分離で分かりやすく美しい。騒ぎ立て皆無で自在なバッハでした。

後半の最初の作品シューベルト、このあと同サイズのが2曲控えているとはいえ、一番しっくりとくるプレイだったかな。バッハからさらに一段踏み込んだ趣きがあり、ウェット・ドライの振幅が曲想によくマッチ。うねりがナチュラルな響きで申し分ない。

そういう流れでして、ショパンは華麗というよりも端麗な趣か。

最後に置いたバルトークはダイナミックなもので豊かな表情、これも得意物件なんだろうね。
いいリサイタルでした。ありがとうございました。
おわり