河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2688- ラモー、優雅なインドの国々、ショパンPC2、レミ・ジュニエ、ペトルーシュカ、鈴木優人、読響、2019.4.4

2019-04-04 23:22:22 | コンサート

2019年4月4日(木) 7pm サントリー

ラモー 歌劇「優雅なインドの国々」組曲  10

ショパン ピアノ協奏曲第2番ヘ短調op.21  14-9+9
  ピアノ、レミ・ジュニエ

(encore)
ショパン マズルカ イ短調op.17-4   5

Int

ストラヴィンスキー ペトルーシュカ(1947年版)  35

鈴木優人 指揮 読売日本交響楽団


コンチェルトもバレエも聴きもの。演目、出演者、いいラインナップ。
最初のラモーでは、指揮の鈴木が木の台で高くしたチェンバロを立ったまま弾きながら指揮をする。見た目も派手でノリノリのショーアップ・パフォーマンス。いやいや、見た目だけでは無くて、選曲6ピース、快適でスッキリ、読響の正三角形音場がよく動く。フランス・バロック・オペラの香りが短いピースの中から気持ちよく漂ってきましたね。

次はレミ・ジュニエ。彼を初めて聴いたのは2016年のLFJ。
2113- レミ・ジュニエ、ピアノ・リサイタル、2016.5.5

その日は大変に印象深いリサイタルでした。今日はコンチェルト。
ラルゲットの中間楽章が息を呑むような美しさ。強弱とリズムが絶妙に絡み合う。自由度が高い自然な流れ、意識された作り込みではない美的センスたっぷりの美ニュアンスが満ち溢れる。ピアニシモに始まりピアニシモに向かうパッセージはどれもこれも美しいもの。このデリカシー。ショパンの溜息なのか。こっちがため息が出る。
アンコール含め素敵なプレイでした。

休憩入れて後半はストラヴィンスキー。
オケの特性もありかなり厚ぼったい。厚ぼったいんだが動き良く切れ味あるもの。
目をつむって聴くと、きっちりとクラシックな枠を感じさせるペトルーシュカ。厚ぼったいというよりもむしろ正しく圧力あるサウンド、そして、殊の外カラフルな鳴り。さらに素敵なソロプレイヤー達の美技。等々、そして、テンポを締めつつも変幻自在な指揮者の振りっぷりに舌鼓。じーっと見て聴いているうちに、もしかするとそのうち、ブーレーズの様に決然としたタクトを現代音楽に魅せてくれそうな気配を感じた。色々なものが漂い始めた。
4年ほど前に東響相手にトゥーランガリラを振ったことがあったが、あの時とはだいぶ精度が増した。メシアン、ストラヴィンスキー、ここらあたりの作品をたくさん振ってくれたらいいと思うのだが、なかなか機会は簡単にくるものでもないのだろうか。引き寄せる、どう、ハルサイで。と、膨らむ。


1曲目のラモーでは鈴木、チェンバロの立ち弾き振り。2曲目はジュニエのショパコン2のピアノ。最後はペトルーシュカで活躍するピアノ。3曲3種の鍵盤を楽しめました。
エネルギーもらった。いい演奏会。ありがとうございました。
おわり