河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2670- チャイコン1、牛田、ブラ2、炎、読響、2019.2.14

2019-02-14 23:53:33 | コンサート

2019年2月14日(木) 7pm サントリー

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ長調op.23  22-7+8
  ピアノ、牛田智大

(encore)
ショパン 前奏曲op.28-15 雨だれ  6

Int

ブラームス 交響曲第2番ニ長調op.73  17-10-5-10

(encore)
アイルランド民謡 ダニー・ボーイ  3


小林研一郎 指揮 読売日本交響楽団


ちょっと、斜めに引っ掛かり上げ気味の弾きで、終わりは終わりではないというイメージを持ちたい自分としては引き際までコクのあるプレイを見たい。それに
何か一つのものを求めようという意識が強すぎるように見え、それが暗中模索気味なところもあって、あまり余計な事を考えずに弾けばいいのに、と、聴くほうは気楽なもので好きな事を言って仕舞う。
内に向かってストイックに集中していく姿はいいものですね。

伴奏振りがあまり得意とは思えない炎さんですが、入念な型作りで大きなサポートでした。チャイコフスキーだからですからね。


後半のブラームスはふところの大きな演奏。ゆるりとした進行で、色々な引出しをじっくりと魅せてくれる。味わい深い。
初楽章は音をふるいにかけて良き味に濾す。時間の要るものだ。納得の巨大さでしたね。これをきくと2楽章は、足りないなもっとあってもいいな、という実感。ひとつずつのハーモニーがさえわたりもっと聴いていたいという実感。
頭2楽章のホルンソロは見事なもので、若いホルニストにとって炎さんのような海山指揮者が色々と道筋をつけて、節の味付けもしてくれるんだろう。そういったことがよくわかるプレイ。炎の存在は大きいものですね。
3楽章をステップにして終楽章はケバさを全て取り払ったもので読響の重心が生きる生きる。腹にこたえる。
炎さんは最後に向かってややテンポ上げました。気がつくと初楽章の冒頭から聴いて、ここで初めてこのようなことしている。スローで押し通していたらどんな演奏になっていただろうと、こわいもの見たさになります。
いい演奏でした。
ありがとうございました。
おわり