2015年9月4日(土) 7:15pm トリフォニー
バルトーク ピアノ協奏曲第3番Sz.119(1994年改訂版) 7′11′8′
ピアノ、小菅優
(encore)
バルトーク ミクロコスモスより、ハエの日記 1′
Int
バルトーク 青ひげ公の城 58′
青ひげ、アルフレッド・ウォーカー
ユディット、ミカエラ・マーテンス
デリック・イノウエ 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
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お初で見る指揮者です。手堅い紳士風味。
バルトーク・プログラム。理想的なプログラミングです。
小菅さんのバルトーク、音の一つ一つがぶれない正確なプレイ。それよりもなによりも、全体像がよく見えていると言いますか、一見、縦の響きの強調に集中しているように見えながら、その実、バルトークの歌謡性を濃く感じさせてくれるもので、流れと構築感、その両方がビビッと、くる。
作品と演奏者、両方ファインな納得の演奏!
後半の青ひげ、前回聴いたのが2013インバル、その前は2011デュトワ。割と顔を出すプログラムで、聴く方としてもだいぶなじんでいる。
ステージ後方、右から左まで横長にフル活用、右サイドに花を置いたテーブルがアクセント。左から入場。
マッシブサウンドとドラマチックな盛り上がり、角を過度に強調せず、光と影のコントラストよりもむしろ歌謡性を前面に押し出したイノウエ棒です。
気がつけば、花園領地あたりから完全なオペラ棒(オペラだが)、さばきが素晴らしく乗ってくる。青ひげシンガーがもう一押しあればさらによし。
7個の扉のシーン区切りが必ずしも明確でないので、せっかく字幕があるのですから、節目のところでテロップ活用すればシーンのイメージがさらに湧くような気がしました。1番目2番目・・・・と出ればわかりやすいですね。
張り詰めたオペラで、始まったらあっという間に終わる感じ。
良い内容でした。
ありがとうございました。
おわり