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前々回のブログで、サザーランドとクラウスによる連隊の娘の公演のことを書きました。
今日はその続きですが、続きと言っても、その日のことではなくオープニングからこの日までの出し物のことです。
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メトの1983-1984シーズンは、1983.9.26(月)にトロイアの人々で開幕しました。
メトは月曜日から土曜日まで毎日、さらに土曜日はマチネーもあるので1日2回公演。日曜日はお休みですので、結局週7回公演をえんえんとこなしていくわけです。
1983-1984シーズンは1984.6.2にメトでの長い長いシーズンを終え、6月4日からはトロントを含むアメリカ国内公演ツアーが6月16日まで。そのあとニューヨーク・シティー・パーク・シリーズを6月19日から29日までやってめでたくこのシーズンも終了。
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このシーズンとは関係ありませんが、ちょっと話がそれますが、外国ツアーのこと。
昔はメトが日本に来ると評論家なんかはオケなどボロクソに言ってましたね。なんでこんなあまりうまくないオペラハウスがアメリカ一番なんだ、とか、やっぱりヨーロッパに比べてレベルが低い、みたいなかんじで。。
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日本に来日にするのはいつもだいたい6月頃。
つまり、出がらし、なんです。
9月末から翌年5月末まで毎週7回火の噴くような公演をこなしているわけですから、肉体的精神的に出きった後。
燃え尽き症候群状態で、日本にくるわけです。
まぁ、演奏なんて推して知るべし。
彼らの日本のウエイトなんて、日本人評論家がアメリカの音楽に関心がないのと同じようなレベルなんですね。いいとか悪いとかではなくて、こんなもんだってこと。
1990年代に入りレヴァインがメトを使ってイエローレーベルに録音するようになって、その目の覚めるような演奏に驚いたものでしたが、こっちのほうが実は普通だったんですね。
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いつもどおり話が大幅にそれました。
それで、メト1983-1984シーズン最初の一週間をざっと書いてます。
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1983
9.26(月)ベルリオーズ/トロイアの人々
9.27(火)ドニゼッティ/連隊の娘
9.28(水)ヴェルディ/運命の力
9.29(木)ベルリオーズ/トロイアの人々
9.30(金)プッチーニ/ラ・ボエーム
10.1(土マチネー)ヴェルディ/運命の力
10.1(土)ドニゼッティ/連隊の娘
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おもなキャスト。
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1983
9.26(月)ベルリオーズ/トロイアの人々
ジェシー・ノーマン、プラシード・ドミンゴ
タティアナ・トロヤノス、
ジェイムズ・レヴァイン指揮
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9.27(火)ドニゼッティ/連隊の娘
ジョン・サザーランド、アルフレッド・クラウス
リチャード・ボニング指揮
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9.28(水)ヴェルディ/運命の力
グレイス・バンブリー、ホセ・カレラス
レナート・ブルソン、ニコライ・ギャウロフ
ジェイムズ・レヴァイン指揮
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9.29(木)ベルリオーズ/トロイアの人々
同9.26
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9.30(金)プッチーニ/ラ・ボエーム
キャサリン・マルフィターノ、ニール・シコフ
ジェイムズ・モリス、イタロ・ターヨ
ユージン・コーン指揮
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10.1(土マチネー)ヴェルディ/運命の力
同9.28
10.1(土)ドニゼッティ/連隊の娘
同9.27
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このような感じで週7回、8か月、30週以上。
ファミリーサークルでいいから1シーズンまるごと観てみたい衝動にかられる。全てを忘れ毎日オペラ通いをしてみたい。
でも、ニューヨーク・フィルハーモニックのほうが当面メインなので、あまり欲張らずペースを守りながら観て聴いていこう。
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1983-1984シーズンに聴いたもの観たものは、ここにまとめてます。
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