幹事クリタのコーカイブログ

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尊富士の優勝

2024-03-25 23:51:42 | 大相撲
 新入幕の尊富士の優勝で終わった春場所。最後まで優勝を争ったのが入幕2場所目の大の里だったことで、ファンとしては有望な若手同士の争いが見られて面白かったと思いますが、反面大銀杏も結えないポッと出に主役の座をさらわれた上位陣の不甲斐なさが情けないし心配にもなります。番付の重みが全く感じられなかった場所に、きっと八角理事長も同じ思いをしていることでしょう。

 尊富士は110年ぶりとなる新入幕力士の優勝だけではなく、大鵬以来の新入幕力士の初日からの11連勝というタイ記録と、初土俵から10場所目での幕内優勝という新記録を作りました。さらに優勝に加えて三賞も独占。まさに記録尽くしの場所でした。とは言え、尊富士はもう24歳。大関豊昇龍と同い年です。単に角界入りが遅かっただけで、完成されたルーキーでした。これまで初土俵からの最速優勝記録を持っていた貴花田、朝青龍とは立場がちょっと違います。

 とは言え、これだけの記録を作ったのですから、将来が楽しみなことには変わりありません。何より今場所14日目の朝乃山との一番で負けた上に右足首を故障したにも関わらず、千秋楽に強行出場して勝利し優勝を自力で掴んだその気持ちの強さが、過去の強い力士たちに共通するものを感じます。もちろん怪我をおしての出場はリスクもあり見方によっては無謀とも言えますが、格闘技である相撲ではそれくらいのメンタルがないと大成はしないのではないかと思います。

 184センチ143キロという体格は、大型化が進む現在の相撲界では決して大きい方ではありませんが、馬力とスピードがあり一気に前に出る相撲は魅力的です。かつての記録保持者だった大鵬、貴乃花、朝青龍のような大横綱になれるかどうかはまだ未知数ですが、近い将来の大関候補としては有力でしょう。楽しみな力士がまた上がってきました。
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