このところの陽気に誘われて近くの野山に野草の写真を撮りに出かけることが多くなりました。
野山には思いの外、黄色で小さな5弁の花を咲かせる植物が多いのに気づきました。いずれもよく似ており、区別がちょっと目では難しいので、整理をしてみました。
今回もクイズ形式にしました。1問も答えられない人が多いのではないでしょうか。植物に携わっていない人にはかなり難しいです。答えられなくて大丈夫、植物に多様性があることがわかれば十分です。それでは写真で区別点を覚えてください。
①
① 日当たりのよい野原に多い。地表に這うように広がる。
① 花は花茎に1個。花の弁に凹みがあリハート形。副ガクは目立たない。
① 小葉が3出複葉。小葉は黄緑色で広卵形。鋸歯があり先は丸い。
②
② 花は花茎に1個。①より花が大きい。ガクの他にギザギザのある副ガク5個が目立つ。樹林の下など日陰に生える。
② 葉は3出複葉で濃緑色。小葉は鋸歯があり先が尖りぎみ。茎はつる状で先が立ち上がる。
③
③ 花は花茎の先に数個着く。同時には咲かない。花弁の凹みが大きい。
③ 葉は5出掌状の複葉。
④
④ 葉や花は四方に広がる。日当たりのよい草地に生える。
④ 花茎が多数枝分かれしてその先に花を咲かせる。
④ 葉は小葉が5~7枚の奇数羽状の複葉。
⑤
⑤ 日当たりのよい山地や田の畔に咲く。
⑤ 花茎が枝分かれしてその先に花を咲かせる。
⑤ 葉は3出複葉。
以上、いずれもバラ科。
⑥
⑥ 日当たりのよい草地に多い。
⑥ 花弁は5枚で先にギザギザに細かい切れ込みがある。
⑥ 茎葉は楕円形で先が細り、基部は茎を抱く。キク科。
⑦
⑦ 日当たりのよい田の畔などのやや湿り気の多いところに生える。
⑦ 花に金属的な光沢がある、花弁の先はへこまない。
⑦ 葉は3出複葉。小葉がさらに細かく切れ込む。葉、茎に白い毛が多い。キンポウゲ科。
庭に色々なヤマブキが咲いています。満開の時は黄金色できれいなのですが、すぐに色があせるのは残念です。
ヤマブキ。一重で5弁。
八重ヤマブキ。花弁が多数。
シロバナヤマブキ。ヤマブキの白花品種。
ヤマブキの葉。互生する。
シロヤマブキ。花弁は4枚。ヤマブキはヤマブキ属。シロヤマブキはシロヤマブキ属。
シロヤマブキの葉。対生する。
先週号でスミレの葉の解説の写真が、妻に「あまり特徴が出ていない。」と言われたので、今回再度、スミレの葉を掲載します。
スミレの葉。葉柄がヒレのようになっている。これが他のスミレ類との違い。
クイズの答え。 ① ヘビイチゴ。 ② ヤブヘビイチゴ。 ③ オヘビイチゴ。 ④ キジムシロ。 ⑤ ミツバツチグリ。 ⑥ ニガナ。 ⑦ ケキツネノボタン。
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