昭和生まれの老翁の面白話。 第34話 甥っ子の話。
弟の嫁さんは息子のことを「この子は言葉三つだけで生きているのですわ」と言いました。小生が「三つの言葉って何」と聞くと、弟の嫁さんは「暑い、腹減った、あかん」だけと言いました。小生も最近はアレどこだっけ、コレ何だったけ」「アレ、コレ、ソレ」など代名詞だけの3文字会話です。
弟の嫁は何事も手早くサッサとやるタイプで、子供やることまで先にやってしまいます。子供は全てのことに母任せでした。子供は食べることトイレに行くこと以外はやることがありません。弟の嫁さんは「子供は買い物でおつりさえ間違えなくもらえればそれでええわ」と言っていました。
その息子が私に「おっちゃん、オレ。算数ができへんのや」と言いました。私が「そんならオレが教えてやろう。問題をだすぞ」と言うと「いやや、算数嫌い」と言い、端からやろうとしません。しかし、お金の話になると100円と120円では幾らというと220円と即座に答えます。例えば、128∔136は出来なくても。128円と136円では264円とすぐできます。150×10は出来なくても150円を10回貰うと1500円とすぐにできます。そこで私は甥っ子に「算数の数字に円をつけて考えろ」と言いました。それから数か月後、その甥っ子は「おっちゃん、オレ、算数ができるようになった。おおきに」と言いました。円(金)の力はすごいと思いました。
無機質な数字より数の概念(円、個、グラムなど)がわかれば算数もできるようになります。しかし、小生は銀行の利子や、消費税計算、囲碁の目数の計算は出来ても、今も三角比のサイン、コサイン、タンジェントや二次方程式は何に使うのかわかりません。使ったことはありません。使えません。イメージがわかない。入試にしか出ない。今のところ、生活に必要ない。数学嫌い。
今週の一花
アルストロメリア
‘インティカルチャ’
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