柿上猿麻呂の「花、菜園、旅」の週刊フォトニュース

自宅や菜園で栽培している花や、植物園などで撮影した花の写真を週単位で紹介

267号 日光植物園、アサギマダラ、シラヤマギク、 

2011年09月30日 09時23分30秒 | 花、写真、家庭菜園
 9月25日(日)久しぶりに日光植物園に秋の野草の写真を撮りに出かけました。
 日光東照宮付近の紅葉にはまだまだ早く、緑のままのモミジが台風15号で少し傷んでいました。
 日光植物園の駐車場ででコブナグサを発見、しゃがんで撮影していると、車から降りてきたおばあさんが「何を撮っているの?」と聞くので「この雑草を撮っているんです。」と言うと、おばあさんは「変な趣味。」と言いました。確かに綺麗な花でなく目立たない草を撮っているのは変な趣味なんでしょう。

 コブナグサ。

 植物園での花はあまり期待はしていませんでしたが、園内を歩いてみるとそれなりに秋の花が咲いていました。ノハラアザミにアサギマダラが蜜を吸いに来ていました。このチョウは今から半世紀も前、私が高校生の時、チョウに詳しい友人と山に出かけた折、山の上からチョウがひらりひらりと舞うように降りてきました。その姿は天女の舞のように見え、印象深いこのチョウとの出会いでした。友人が「このチョウの名はアサギマダラだ。」と教えてくれました。このチョウを見る度に高校生時代を思い出します。

   アサギマダラ。

 園内には区別がやや難しいシロヨメナ、ゴマナ、シラヤマギク、ユウガギクが咲いていました。それらの花と葉の写真です。

 シロヨメナ 花。  シロヨメナ 葉。目立つ鋸歯はあるが深い切れ込みがない。

 ゴマナ 花  ゴマナ 葉。鋸歯がゆるやか。

 シラヤマギク 花。  シラヤマギクの葉。根生葉や下部の葉はハート形。

 ユウガギク 花。  ユウガギク 下部の葉。鋸歯が粗く、切れ込みが目立つ。 
 上部の葉。切れ込みがない。

 上記のほか、アキノキリンソウ、アズマレイジンソウ、ヤマトリカブト、シラネセンキュウなど撮影しましたが写真掲載は割愛します。   
 
 現在、裏の畑では地方伝統野菜の葉物を栽培しています。まだ、植えてから3週間ほどですが、種から育てた桜島ダイコン以外はもう収穫できるほど大きく育ちました。

 広島菜。

 仙台雪菜。

 大阪シロナ。

 博多カツオナ。

 雲仙コブタカナ。

 桜島ダイコン。寒さにやや弱いのでうまく育つか心配です。

 裏のモミジの木に絡んだツルニンジンが今年はたくさんの花をつけました。別名、ジイソブと言いますが、似たバアソブの花は見かけません。ソブとは長野県の方言でソバカスの意味だそうです。

  ツルニンジン。

 今年は鉢植えの大花カリッサが実をつけました。赤い紡錘形で綺麗です。毒のあるものが多いキョウチクトウ科の植物で食べられるのはカリッサの実だけと聞きました。

  大花カリッサの実。

 9月23日(金)秋分の日は会社で原稿書きをやり、24日(土)に茨城の家に帰ってみると、台風15号の風で植木鉢は倒れ、たくさんの鉢が割れました。裏の畑のグリーンアーチも吹き飛ばされてひしゃげてしまいました。高さ20メートルもあるクヌギの木も一本途中から折れていました。近所の人に聞くと「ここに引越ししてから一番の強風だった」と言っていました。幸いにして、先日作ったビニールハウスは入り口のビニールがはがれたくらいで大きな被害はありませんでした。

 倒れた鉢。

  風にあおわれ倒れひしゃげたグリーンアーチ。

 入り口のビニールがはがれたビニールハウス。

  折れたクヌギ。電線に引っかからなくて良かったです。

 以前は会社の近くの飯田橋付近の道路脇でよくヒヨドリジョウゴを見かけたましたが最近開発が進んで、見かけることがなくなりました。まだ付近にあるかもしれないと探してみました。そうしたところ、道路と石塀の隙間に数本貧弱なものと空き地に大きく伸びたツルを見つけ一安心しました。まだ、花の時期で実も青く小さなものでした。熟した赤い実はなかなか綺麗で.観賞価値があります。付近で見かけた野草の花も紹介します。

 ヒヨドリジョウゴ 花。

 ヤブミョウガ。

 花壇に植えられたヒガンバナ。  毎年一輪だけ咲かすヒガンバナ。





 





 



 
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266号 台風15号、石岡総社祭り、ビニールハウス作り。

2011年09月22日 14時00分20秒 | 花、写真、家庭菜園


 9月17日(土)から19日(日)まで石岡総社祭りがありました。18日(日)に来客もあり、祭り見学に出かけました。例年は全国の香具師「露天商」が集まるのではないかと思うほど出店が並ぶのですが今年はやや少なかったように思いました。祭りの暴力団排除などのせいかもしれません。石岡総社祭りは関東三大祭りの一つと言われ、普段は閑散としている石岡の町もこの日ばかりは人であふれかえります。

撮影した写真を順不同でお見せします。

  幌獅子。前に獅子頭、後ろにリヤカーの大きなものをつなげ人が乗り、笛、鉦、太鼓でお囃子をする。リヤカーには獅子の幌をかぶせる。踊りながら町内を練り歩く。

      聖徳太子、八幡太郎義家、弁天、桃太郎などの像を載せた山車があり、前の屋台でヒョットコやオカメがひょうきんな踊りをする。

  山車の上にハシゴを懸けその上で狐が舞う。

 昼なお暗い総社宮への参道。

 総社宮の社殿。

 巫女さん。

 祭りの年番町に置かれた御祭神の置かれた「御仮殿」で厄除け祈願をする人の行列。

 みろく信仰の像。何故6体あるか、外人神の像があるかわからない。

 射的をする少女。

 出店の「煮イカ」。

 祭りを見る編み物教室のマネキン。異様な雰囲気がある。

 いつも御世話になっている Iさんに買っていただいたビニールハウスを息子と組み立てました。説明書には大人二人で3時間ほどで組み立てられるとありましたが、茎立て途中で狂いが生じ、結局一日半かかってしまいました。

   ビニールカウスの組み立て。

 ビニールハウスの畑での位置。

 台風15号は全国に大きな被害をもたらしました。小生、毎週水曜日は東京の会社に出かける日です。22日(水)、台風15号が関東地方に近づいているので、東京に出かけるのをためらっていたのですが、意を決して、いつもより早く家を出ました。常磐線「我孫子」まではスムーズに行ったのですが、江戸川鉄橋で強風が吹き、電車が止ってしまいました。「松戸」まで緩行電車が行くというので少しでも先へと思い松戸まで行きました。ところが「松戸」より先は運休のままでした。駅員に聞くと柏まで戻り、東武野田線で「流山おおたかのもり駅」からつくばエキスプレスで秋葉原駅に行くとよいと教えられました。「流山おおたかのもり駅」に付くと、つくばエクスプレスも運休でした。仕方なくここで約2時間と少々、開通を待ちました。何とか「秋葉原」に着いたのですがここがまた大変で、総武線が不通になっていました。仕方なく秋葉原ではタクシーが拾えないだろうと思い「神田」まで行きタクシーを待ちましたが全くタクシーがこず中央線で「御茶ノ水」まで行きタクシーを待ちました。御茶ノ水で客を降ろしたタクシーに断られる前にと思い降りる客とすれ違うように乗り込みました。タクシーの運転手が「このあたりは不案内だ」と言うのを「道を教えるから」と言ってむりやり車を発車させました。このようなことでようよう会社にたどり着きました。家を出たのが午後2時半、会社に着いたのが9時半で7時間もかかってしまいました。畑で取れた野菜など10キロを超える荷物を持っていたので本当に疲れ、疲労困憊でした。
これを読む人も疲れたでしょう。








    

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265号 ゲッカビジン‘歌麿美人’、稲刈り、ノハラアザミ、

2011年09月16日 09時26分44秒 | 花、写真、家庭菜園
  9月12日は中秋の名月で、満天に雲ひとつなく美しい満月が見られました。(中秋の名月と言ってもいつも満月とは限らないそうです。)

 満月。近くに木星も輝いていたそうですが残念ながら写っていません。

 中秋の名月の前の日9月11日に鉢植えしている、ガッカビジンの一種の‘歌麿美人’が咲きました。ここ数年、温室の片隅に放置していたのですが、今年は植え替えてやり、林の木陰で育てていたところ期待に答えて、けなげに2花咲かせてくれました。咲き進むにつれて濃厚な香がして、2階の寝室まで充満してなぜか深夜まで寝つけられませんでした。

    ‘歌麿美人’

 9月13日(火) 残暑が厳しかったのですが空の雲が美しいので、なぜか出かけたくなり雑草の写真を撮りに霞ヶ浦方面に出かけました。おりしも稲刈りの真っ最中であちらこちらでコンバインの音がしていました。稲刈りしているコンバインの周りには驚いて逃げ出した虫を食べる為にシラサギがたくさん集まっていました。中には大きなカエルをくわえているものいました。

 積雲「かさね雲」が美しく広がった空。

 大型のコンバイン。大型のコンバインは一台、一千万円もするそうで、一般農家は稲刈りを業者に委託するそうです。

 小型のコンバイン。

  稲刈り後に集まったシラサギ。

 霞ヶ浦付近で撮った雑草の一部。

 オオバコ。別名、車前草と言うように車のわだち付近にたくさん生えている。

 キクモ。葉も花も観賞価値があります。


  ホウキギク。オオアレチギクやヒメムカシヨモギに似ているが、葉が細く、花に明瞭な舌状花があります。

 ミズワラビ。これはシダの仲間で絶滅危惧種と言われています。

 撮影の帰りに立ちよった物産所で白花ツルボを300円で買いました。白く清楚な花です。ツルボは秋咲きのシラー「スキラ」の一種なので園芸化しても良いかもしれません。

 白花ツルボ。


 常磐線石岡駅近くの線路脇でアザミを見つけました。近頃市街地で見ることは少なくなりました。ノハラアザミなのか近縁種で関東に多いタイアザミ「トネアザミ」なのかと迷いましたが、総苞片が反り返らないのでノハラアザミと決定しました。タイアザミは総苞片が反り返ります。

   ノハラアザミ。ちなみにノアザミは春咲きです。

 妻が作った、一見アワビの丸焼きのように見える、米ナスのシギ焼き。見かけによらず味はまあまあでした。

 アワビの丸焼きではありません。米ナスのシギ焼き。



 

 





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264号 マコモ、カラスバミセバヤ、アサガオ、パッシフローラ キトリナ、秋植え葉菜。

2011年09月09日 13時32分06秒 | 花、写真、家庭菜園
 近所にチョウザメや変化メダカを飼ったり、秋田のタラノキを栽培したりするなど面白いことをやっている人がいます。その人が300坪ほどの田にマコモを栽培しています。そこはほとんど放任状態なので、田の珍しい雑草がたくさん生えています。そこで時々雑草の撮影に出かけます。
 先日撮影に出かけたところ、ちょうどマコモダケの収穫をしていたので撮影をさせていただきました。
 マコモダケはマコモに黒穂病の菌が寄生してそれに犯されるのを防ぐ為に茎の一部が膨らんだ物です。それを中国料理などで利用します。繊維質が多く、カロリーも少ないので、便通やダイエットに効果があるそうです。
 帰りに選別時にはねたマコモダケをいただきました。妻が半干しナス、シシトウなどと一緒にサジブを作ってくれました。マコモダケは何の味もなく、歯ざわりが良いのですが少し収穫が遅れたものは繊維が口の中に残りました。

 マコモ畑。

 マコモの収穫。あまり太くならないうちに収穫。

 収穫したマコモダケ。

 収穫したマコモダケ。一番下は収穫期が遅れたもの。

 袋つめにして出荷。

 8月に買ったカラスバミセバヤが咲きました。ヒダカミセバヤに似ていますが葉がブロンズ色です。花期は思いのほか短いようです。花姿は遠めでは変わりませんがすぐに果実になるようです。

     カラスバミセバヤ。 ブロンズの葉と赤い花がシックです。

 変化アサガオが咲いていますが、並み花ばかりです。青い花の‘北京天壇系’は早朝は綺麗な水色をしています。昔から日本絵画やウチワなどに描かれている典型的なアサガオで、とても綺麗です。白い花のアサガオは変化すると獅子咲きになるそうですが、並み花の白い花も清楚で涼やかです。

 ‘北京天壇系’。

 ‘No.408’の並み花。最近は白いアサガオは珍しい。

 パッシフローラー キトリナが咲きました。小さなプラ鉢で育て、何年も植え替えていません。冬は無加温温室で育てていますが、暖かくなると芽を出して、数輪ですが花を咲かせます。黄色で小さく、他のパッシフローラとはチョット変わった花です。

 パッシフローラ キトリナ。

 まだ畑ではナス、シシトウ、、ニガウリ、オクラなどの夏野菜がたくさん収穫が出来ます。しかし、秋植え野菜の植え付けも急がなければならず、ジレンマの時です。そこで、空き地を開拓して、秋植え野菜を栽培することにしました。苦土石灰をまき、大量の牛糞堆肥を入れました。原発事故で堆肥が手に入りにくいのには困りました。しかし、先日買った地方野菜苗を何とか植え終えました。写真は植えつけた野菜です。

 博多カツオ菜。

 広島菜。

 雲仙コブタカナ。

 仙台ユキナ。

 大阪シロナ。

 キャベッサイ。キャベツとハクサイの交配種。

 キャベツ‘みさき’。

 チリメンキャベツ。

 赤キャベツ‘レッドルーキー’。

 ハクサイ‘タイニーシュシュ’。





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263号 磐梯高原の花、ハンゴンソウ、筑波実験植物園、コシガヤホシクサ、オオブタクサ、ブタクサ。 

2011年09月03日 07時33分11秒 | 花、写真、家庭菜園
 古い火鉢に植えたチャワンバス‘碧翠蓮’が咲きました。一重で芯が黄色で花弁の先が紅色(爪紅)の美しい花です。この春、鹿沼園芸センターで900円で買ったものです。花の色姿から見るとお値内品だと思います。

   チャワンバス‘碧翠蓮’。 

 8月28日(日)高原の花を撮影しようと妻と福島県磐梯高原に早出をしました。猪苗代までは順調でしたが高原の入り口付近でツリフネソウやキツリフネソウ、ヒカゲイノコズチなどを撮影して時間を取り、五色沼付近に着いたのは昼前でした。

 ツリフネソウ。

 ツリフネソウの葉。

 キツリフネソウ。

 キツリフネソウの葉。いつもこの花たちみるとホッとします。

 さて、毘沙門沼の売店付近の花壇にハナツリフネソウ「源平ツリフネソウ」と言う外来種のツリフネソウが植えられていました。綺麗な花ですが、これが付近に咲くツリフネソウやキツリフネソウを駆逐したり交雑するのではないかと心配しました。付近にはハーブガーデンもありこれらも雑草化するのではないかと危惧されます。このような在来種が多い所は外国種の栽培を規制するべきと思います。


 付近の高原道路を車で走っていると外来種のオオハンゴンソウが大きな群落を作っているのがあちらこちらで見かけられました。これは全国的に繫茂して問題になり、駆除作業が行われているようです。在来種のハンゴンソウは日陰の湿地で寂しく咲いているのを数本見かけました。

    道路脇の湿地に群生する外来種のオオハンゴンソウの花と葉。

  在来種のハンゴンソウの花と葉。

 帰途は撮影しながらと思い一般道を猪苗代湖の東岸から郡山市に向かいました。途中でこれまた外来帰化植物で花粉症の元凶であるオオブタクサ「クワモドキ」を撮影しました。

 オオブタクサ。  オオブタクサの葉。クワの葉のように大きく裂ける。

 次はつくば市で撮影したブタクサ。

 ブタクサ。  ブタクサの葉。キクの葉のように細裂。

 とこれで、郡山市内を抜けるのにかなりの時間を費やしてしまいました。ガソリンが少なくなっているのに気が付いていましたが何とか帰れるだろうと軽く見ていたのが失敗でした。しかも途中で一軒ガソリンスタンドがあったのを通過してしまいました。そのうちあたりもすっかり暗くなった頃福島県の矢祭山町付近でガソリン不足の警告がついてしまいました。これから一山超えなければならず、行けども行けども真っ暗な山道でした。いつ、エンストしてしまうかと気が気ではありませんでした。なんとか、かんとかようようの思いで国道6号に出て、日立市内でガソリンを入れることが出来無事帰ることができました。市街地を走る時はいざ知らず、知らない山中を走る時は早め早めにガソリンを入れなけれはと反省しました。

 8月30日(火)は筑波実験植物園に出かけました。ちょうど変化アサガオ展をやっていましたので撮影をさせていただきました。変化物を咲かすために3,000粒を撒いたそうです。変化物は多いもので1/4、普通1/16、希少物ではかなりの確立の低さだそうです。

 変化アサガオ 獅子咲き。

 変化アサガオ 采咲き。

 筑波実験植物園では絶滅危惧種の収集栽培をやっています。中央広場の湿地で一時は絶滅したと言われ、保存種から復活したコシガヤホシクサがたくさん咲いていました。条件がよければよく育つようです。

  コシガヤホシクサ。
 
 他に撮影した絶滅危惧種の一部。

  ソナレマツムシソウ。関東の海岸に自生。

  タコノアシ。 花穂がタコの足のように分れる。以前、霞ヶ浦湖畔で見かけたことがある。

 トチカガミ。

  

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