柿上猿麻呂の「花、菜園、旅」の週刊フォトニュース

自宅や菜園で栽培している花や、植物園などで撮影した花の写真を週単位で紹介

271号 白筋アマリリス、ネリネ、散々たるサツマイモの収穫?、ソヨゴ。

2011年10月27日 18時04分12秒 | 花、写真、家庭菜園
 先日、ツボミの状態で買った白筋アマリリスが咲きました。ズーット以前、誰かにいただいた白筋アマリリスを育てていました。温室の隅に放っておいても良く殖え、時たま花が咲いていました。「強い植物だな。」と思って手入れを怠っていると、いつの間にか消えてしまいました。
 花も葉もなかなか観賞価値があるのでもう一度育ててみようと思い買いました。葉に白い筋が入り、花には白地に赤い筋が入ります。ゴージャスな花を咲かすアマリリスの中ではやや小ぶりで端正な花です。品種改良の親にすればよい品種が出来るのではないかと思いますが。

   4輪咲いた白筋アマリリス。良く殖えるが開花球を作るのは難しい。

 ネリネ・ボーデニーが咲きました。少し、大き目の球根を植えたので、3本の花が咲きました。花の時期に葉がなく、一本ではさびしいので、数個寄せ植えしので少しにぎやかです。私が思っていたより花弁が細く少々ボリューム感がありません。

  ネリネ・ボーデニー。ネリネも球根は殖えるが開花球を作るのは私には難しい。

 先日、借りている農園にサツマイモを収穫に行きました。夏にはツルが大いに茂り、今年はさぞかし大きなサツマイモがゴロゴロできているだろうと思い、掘ってみると、何と!、貧弱な芋しか出てきませんでした。中には芋が全く付いていないものもありました。あれだけ茂っていたのに、こんなことがあるのかと驚きました。どうもツルボケだったようです。指導の先生によると、「① 芋の植え付け株の幅が広すぎる。適正は20センチ程度。② 土地が肥えすぎていた。③ 芋の植え付け畝を高畝にしなかった」が考えられるとのことでした。

 夏の良く茂った芋畑。

 掘ったイモの状態。全くイモが太っていない。

 ‘ベニアズマ’に負けて全くイモをつけなかった‘安納イモ’。

 10株ほどで収穫?できたイモ。ナサケナイ。

 ツルと共に捨ててあったイモ。これでも出来が悪いと不満な人もいる。

 この状態では茂り過ぎということです。

 ちょうど良い茂り方。やさしげである。

 指導の先生のイモ。適度に太っている。

 イモが採れなかったので、シャクにさわり、せめてイモのツル先でもを食べようと採りました。しかし、このツル先も不味かったです。

 感想。イモなど放っておいても出来るとナメているとこんな状態になる。イモの性質を良く知る事が大事と思い知らされました。茂ればよいと言う事ではない。

 タマネギの苗を買いに行こうと車を走らせていたら、ある家の庭に赤い実がたくさんなっている木が目に入りました。道路脇に車を止めよく見るとソヨゴでした。こんなにも実が付くものかと驚きました。関西にいる時は山にソヨゴは生えているのをよく見ましたが、関東では自然に生えているのは見かけていません。茨城のこのあたりでは寒くてようよう生きているくらいと思っていましたが、こんなに実をつけるとは感動ものです。ソヨゴは雌雄異株で雌木だけでは実が付きにくいと思います。近くに雄木があるのでしょうか?

  見事に実が付いたソヨゴ。

 筑波実験植物園に行く途中の花室川の土手で野草を探してみました。アキノキリンソウが終わり、コセンダングサやオナモミなどが生い茂っていました。ハナイバナもみずみずしい緑で、小さな青い花をつけていました。
 小高い畦にはマルバルコウ、マルバアサガオ、マメアサガオが同じ所に咲いていました。珍しい光景です。

 マルバルコウ(朱色)、マルバアサガオ(赤紫)、マメアサガオ(白)が一緒に咲く畔。

 片側の畦では春に咲くホトケノザ、オオイヌノフグリ、ハコベが咲き始めていました。これも珍しい光景です。このまま枯れることなく冬を越すのでしょうか?

 青々と茂り花を咲かすホトケノザ、オオイヌノフグリ、ハコベ。花数は少ない。




 












  
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270号 市谷付近の植物 「ツルドクダミ、オリーブ、カヤ、ムクノキ、ケヤキ」、庭の惨状。

2011年10月21日 10時38分25秒 | 花、写真、家庭菜園
 飯田橋から市谷にかけての外堀周辺には興味深い植物が結構生えています。掘りの下から生えた大きな木がちょうど歩道の高さあたりで花や実をつけており、普通では高い梢にあり近くで見られない花実が間近に見られたり、異なったアングルでみることができます。

 ムクノキ。○の中に実がなっている。

 ムクノキの幹。

ケヤキ。○の中に実が付いている。


 オリーブ。実がなっている。

 カヤの実。 

 実がたくさん落ちている。カヤの実は渋皮が取りにくいが炒って食べると最高のナッツで美味い。

 ビワ。つぼみがついている。

 ミカン。実生のナツミカンの系統らしい。 

 
市ヶ谷駅から外掘の橋を渡ったところにつり掘りがあり、その脇の石垣にツルドクダミが茂っています。ツルドクダミが石垣や掘りに生える木々に絡んで、今盛りと咲いていました。

 石垣にからむツルドクダミ。

  木に絡んで茂り咲いているツルドクダミ。

 オシロイバナに絡んで咲く‘ミルキーウエイ’と思われるアサガオ。

 この看板には「東京水上倶楽部」というものが掘りの浄化や環境改善の活動をやり2009年にこの堀でホタルが発生したとあります。

 「花と暮らす日々」のAさんのブログにトウミョウ(豆苗)と言うエンドウのモヤシは一度収穫後水を与えると再び芽が出て収穫が出来るとありました。その通りで芽は細くなりますが2,3度収穫が出来、お得感がします。はじめは未発芽のエンドウが芽を出すと思っていたのですが、そうではなく残った茎から新しい芽を出します。エンドウの苗を植えると地ぎわで分枝して芽が数本出るのが理解できます。

 再生するトウミョウ。

 裏の林の開拓をやっている間に表の庭がクズやヤブガラシなどの雑草が覆い茂り、散々たる状態になってしまいました。ヤブガラシは別名ビンボウカズラといいますが、我が家の庭も貧乏たらしくなってしまいました。特にツル性植物がはびこると荒れた感じになります。



 荒れ放題の表の庭。秋になると余計に乱れた感じがする。この冬に整理するつもりです。

 先日、裏の林が夕日に照らされて木々が赤く染まっていました。やや異様な感じがしました。

 夕日で赤く染まった木々。

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269号 奥多磨町大丹波、セキヤノアキチョウジ、メナモミ、タウコギ、ゲンノショウコ、サデクサ。

2011年10月14日 10時28分33秒 | 花、写真、家庭菜園
 10月9日(日)連休の中日、妻と久しぶりに奥多摩に出かけました。所沢インターまではスムーズに行ったのですが所沢市内で少し道を間違ってしまいました。以前、所沢に住んでおり道には詳しいつもりでしたが、記憶と道が一筋間違ったようで新青梅街道の野口橋に出るのに時間がかかってしまいました。時が立つと道の記憶が曖昧になってしまうようです。
 武蔵村山を通過する時、左に入ればお世話になっている「浜野ウッド」さんの作業所だと思いながらも先を急ぎました。
 青梅を過ぎ、白丸から大丹波に入っていきました。そこは大丹波川の清流が流れており、雰囲気が京都の貴船に似ていました。しかし、残念ながら風情と言うか雅さはあまりありませんでした。川辺に縁台を置き、赤い毛氈を敷き、茶菓子の接待でもすれば落ち着いた良い雰囲気になると思うのですが。

   京都貴船に似た大丹波川。

 大丹波に入ったのはセキヤノアキチョウジが咲いているのではないかと見当をつけていたからです。これは大丹波に入って直ぐに見つけることが出来ました。セキヤノアキチョウジはアキチョウジに似て関東地方に生える花です。アキチョウジは花穂が枝分かれしますが、本種は枝分かれしません。

    
セキヤノアキチョウジ。

  
アキチョウジ。

 先日探し損ねたメナモミを見つけました。後で調べてみるとコメナモミでした。帰りに白丸ダム付近で撮ったのがメナモミでした。この二種の区別点はメナモミは茎に白い毛が開出し、コメナモミは短い毛が茎に密着するように生えることだそうです。花だけでは区別は難しいようです。

  
メナモミ。茎に白い毛が目立つ。

  
コメナモミ。毛は短く茎に密着するようにつき目立たない。

 メナモミと同じ所に生えていたアメリカセンダングサは田の雑草のタウコギとそっくりです。アメリカセンダングサは乾燥した荒地に生えていますが、タウコギは田など湿地に生えています。見た目はタウコギがずんぐりむっくりしています。花では見分けが付きにくいですが、アメリカセンダングは小葉に柄がありますが、タウコギは葉が深く裂け薄いひれで繋がっています。

 アメリカセンダングサ。

  タウコギ。小葉に見える葉がヒレ状の物で繋がっている。

 大丹波の山道でピンク色のゲンノショウコが咲いていました。家の庭には赤と白が咲いています。赤と白は他所から導入したものです。赤花は西日本、ピンク花は中部地方、白花は東日本に多いと言われています。

 ゲンノショウコ。ピンク花。

 ゲンノショウコ。赤花。

 ゲンノショウコ。白花。

 大丹波の小さな川に白いミゾソバが咲いているなと思い近寄ってみるとサデクサでした。ミゾソバとサデクサは良く似ていますが、サデクサには葉の付け根に歯車のような托葉があります。ミゾソバにはありません。

サデクサ。葉の付け根に歯車のような托葉がある。

 ミゾソバ。ピンクの花がかわいい。





 








 
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268号 ヒガンバナ、アサツキ、マルバルコウ、マルバアサガオ、ヤマボウシ、ススキ、ニンニクの植え付け。

2011年10月06日 18時07分36秒 | 花、写真、家庭菜園
 10月3日(月) 以前、メナモミとヤクシソウを見かけた笠間市岩間地区に撮影に出かけました。残念ながら以前あった所で二種とも見つけることが出来ませんでした。しかし、岩間の里山を車で走っているとあちらこちらでヒガンバナが今を盛りと咲いていました。真っ赤な炎で青空を焦がすようでした。

   燃えるように咲き誇るヒガンバナ。
  
 農道の辻に二十三夜供養塔と子安像があり、そこにもヒガンバナが咲いていました。いつもあまり目立たない塔と像です。花や菓子のお供え物、赤い前垂れも見たことがありません。しかし、今はヒハンバナの花で一時の華やかさです。
 昨今、二十三夜講もすたれ、子安像を拝む人もいなくなってしまいました。直ぐ前の広場で老人達がゲートボールをやっていましたが全く塔や像には関心がないようでした。
 二十三夜供養塔は毎月陰暦の23日に村人が集まり昇る月を待ちながら飲食を共にする講の記念碑のようなものだそうです。子安像は安産や子供の健やかな成長を祈るものです。

 二十三夜供養塔。

 子安像。

 ヒガンバナが咲いている道の反対側の空地にアサツキが生えているのを見つけました。おそらく、以前から自生していたのではなく、栽培品が逸脱したものと思います。このあたりで野生(自生)しているアサツキを見たのは初めてです。

 自生するアサツキ。

 また、田の畔やちょっとした休耕畑にはマルバルコウがたくさん咲いていました。私はこの花の名を「マルバルコウソウ」と覚えていたのですが標準和名を「マルバルコウ」とした図鑑が多いようです。何だかシリキレトンボのような感じの名です。

   マルバルコウ。近頃少なくなったと言う人もいます。

 家の近くの笹薮の縁に青いアサガオが咲いています。毎年大きな花を咲かせていたのですが今年の花は小さめです。台風15号の影響かな? 葉が丸く、全体に毛が密生しているのでマルバアサガオと判定しました。野生のアサガオはノアサガオ(暖地性の多年草。毛が生えていない。リュウキュウアサガオの流通名で売られている)、アメリカアサガオ(ガクが細く外に反り返る)など判定が難しいものが多いです。

 マルバアサガオ。

 マルバアサガオの葉。

 マルバアサガオの果実。

 今、飯田橋駅から靖国神社方面に向かう早稲田通りの街路樹のヤマボウシに実がなっています。道を急ぐ人たちはあまり関心はないようですが、かなり大きな実をたわわにつけている木もあります。落ちた実を拾って食べてみるとザラットした感じでほの甘くあまり美味いものではありません。多く食べる気はしません。

    街路樹のヤマボウシ。

 飯田橋の会社から茨城の家に普通電車で帰るのですが、約2時間ほどかかります。いつもいらいらするのは高浜駅で特急待ちをすることです。後一駅で降りる石岡駅ですから7分ほどの特急待ちはつらいものです。仕方なく車窓の外を眺めています。田舎の駅ですので四季折々に雑草が線路脇に花を咲かせます。今はアキノノゲシ、ススキ、ヨモギなどの花が咲き、セイタカアワダチソウが咲き始めました。車窓から撮ったアキノノゲシとススキです。

    アキノノゲシ、ススキ、セイタカアワダチソウ。

 線路内に生えるススキ。

 10月5日(水)。小雨が振り出した中、ニンニク、実はリーキーの仲間の「エレファント ガーリック」を植えつけました。ニンイクに同封されていた栽培解説書には透明マルチを使うとありましたが、小生の買った透明マルチは幅が広すぎたので、手持ちの幅の狭い黒マルチを使いました。(借りている畑の指導の先生は「雑草が生えないので黒マルチが良い」と言うことでした)。列間は30センチ、株間は20センチにしました。

 ‘エレファント ガーリック’の種球。

 株間は20センチ。

 球根の先端から5センチの覆土が出来るように植え付け。

 芽がでたら防寒用に透明ビニールでトンネルを張る予定。

 



 


 





  
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