柿上猿麻呂の「花、菜園、旅」の週刊フォトニュース

自宅や菜園で栽培している花や、植物園などで撮影した花の写真を週単位で紹介

867号 昭和生まれの老翁の面白話。第10話 「高校の先輩の話②」 今週の一花 チョコレートコスモス‘赤とんぼ あられ’

2023年11月30日 18時48分46秒 | お知らせ

10話 高校の先輩の話 ②

高校の先輩に私立医科大学の教授がいました。チョット偉ぶるところがありました。特に男尊女卑で女性を軽視する言動がありました。だからと言って女性が嫌いかというとそうではなく、女性好きなのです。女性にあまり好かれるタイプでないので腹いせの言動ではないかと思います。

彼は臨床医ではなく、脳の疾患をある方法(詳しくは書けない)で解明する研究をしていました。彼の研究室に遊びに行った時に、研究室にバケツが数個ありました。彼は一般人に見せてはいけないのだが」と言いながらバケツの蓋をパカッとあけました。そこにはホルマリン漬けの人の脳みそが数段入っていました。これは「どこの人のもの?」と聞くと「輸入品で病名がわかっている、多くは犯罪人かな」と言いました。彼は「いろいろ調べてみたが精神分裂症(今は統合失調症という)だけは、病変がわからない」と言っていました。

彼は家を継ぐために医大をやめ、郷里に帰り、近くの大病院に研究者と教授として籍を置いていました。数年間は賀状や電話での付き合いはありましたが、いつの間にか賀状も来なくなりました。

ある時、別の先輩に鈴木(仮名)先輩はどうされています」と聞いたところ、先輩は「あいつは死んだよ、ボケてな」ということでした。死因がボケ(痴呆症)ということは無いと思いましたが、自分が脳の病理を研究して、他人に比べ優秀と自負していた人も、最後は痴呆症になるということがわかりました。他人の脳障害のことは分かっても自分の脳を見ることはできなかったでしょうから。

今週の一花 チョコレートコスモス‘赤とんぼ あられ’

 チョコレートコスモス ❛赤とんぼ あられ❜ 新品種。

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866号 昭和生まれの老翁の面白話。第9話 「高校の先輩の話①」 今週の一花 ナルキッサス ビリディフロルス「緑の水仙」

2023年11月23日 13時53分33秒 | お知らせ

高校の先輩に織田信長の家臣で家老(おとな)と呼ばれる譜代の重職の末裔がいました。同窓生は彼のことを「殿」と呼んでいました。また、同じ年ごろの先輩に精神科の女医はいました。小柄で優しい京弁で話をし、かわいらしい女性で「姫」と呼んでいました。

「殿」の話。

「オレは妻と、一戦を交えるときは、手を抜かずに一生懸命にやるんだ」と言いました。小生は「さすが殿。奥さまもお喜びのことでしょう」

以前勤めていた会社の上司が言うのには「オレが妻とやる時に、妻はぐーぐーとイビキをかいて爆睡してやがんの、全くしらけるで」。お気の毒様です。

町内会のある若い男性は「妻とやる時は、妻とは別のいい女を抱いていると思いながらするんだ」と言いました。私は嫁さんはお前とは違う、よい男に抱かれていると夢想しているのではないかと思いましたが口には出しませんでした。「同衾異夢」です。

「姫」の話

姫は精神科病院の女医で、夫も同じ病院の精神科の医師で院長でした。小生が同窓生の登山旅行の幹事をやったおり、打ち合わせで姫に電話をしました。折悪しく姫はいなく、夫が出ました。電話の対応は野太い声で恐ろしく横柄でヤクザと話をしているようでした。そそくさに用件だけを述べ、電話を切りました。後で、姫から電話があり「夫の電話対応が悪かったでしょう。申し訳ありません。患者を診ていると、だんだん患者に似てくるのよね」とのことでした。なんとなくわからない事でもないと思いました。また姫が「猿麻呂さん、何かあったら私が診てあげますよ」言ってくれましたが、あまりお願いしたいとは思いませんでした。

今週の一花。ナルキッサス ビリディフロルス 「緑の水仙」

 ナルキッサス ビリディフロルス「緑の水仙」。中国原産の原種。

 

 

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865号 昭和生まれの老翁の面白話。第8話 「後輩の兄の話③」 今週の一花 ネリネ ‘エレガンス’ 

2023年11月16日 08時26分09秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第8話 「後輩の兄の話③」

大学の後輩の父親が死んだ。父親は消防署に勤めており褒章も受けた人で、それなりの財産も残したそうです。

母、子供たちに財産分与になりました。しかし、死亡した人の銀行預金や郵便貯金を解約するには相続人全員の住民票や印鑑証明、財産分与の割合の承認書などが必要です。

ところが困ったことが起きました。兄の所在が分からないのです。四方八方心当たりを探しましたがわかりません。置き引き常習者の兄は父親から勘当され、遺言書にも相続させないという相続拒否者でした。法的な詳しいことはわかりませんが勘当された相続拒否者でも法的な親子関係は継続され、相続権が遺留分として、最低限の相続権はあるそうです。法的な相続欠格者や相続廃除者は相続をすることは出来ませんが遺言書だけでは相続拒否はできないそうです。兄の所在不明では住民票や実印の印鑑証明などの書類がそろいません。相続人の一人でも書類が欠けると銀行貯金や郵便預金の解約ができず、財産分与ができません。相続人達は困ってしまいました。ところが姉が「もしや」と言いました。そこで電話をしたのは刑務所でした。姉は「いたよ。広島刑務所に」

今週の一花 ネリネ「ダイヤモンドリリー」 ‘エレガンス’

 ネリネ「ダイヤモンドリリー」‘エレガンス’ 光に当たると花弁がきらきら光るのでダイヤモンドリリーの別名がある。

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864号 昭和生まれの老翁の面白話。第7話 「後輩の兄の話②」 今週の一花 タイワンホトトギス

2023年11月08日 20時27分24秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第7話  後輩の兄の話 ②

先にも書いた大学の後輩の常習万引き犯の兄ですが音信不通になっていました。

ある時、後輩の姉に兄から手紙が来ました。手紙の出所は刑務所の中からでした。置き引き犯で捕まり、刑務所に収監されているそうです。兄はイケメンでシャバにいるときは、いつも身ぎれいにしてスーツをダンディーに着こなし、どう見ても置き引きをするようには見えず、女には不自由しないとのことでした。人の物に手を出す、女に手を出す。手癖の悪い男です。

手紙には「なれない仕事で手が荒れます」と書いてあったそうです。刑務作業で手の荒れる作業をさせられているようです。兄は手などが荒れるのを極度に嫌っていたそうです。女に荒れた手を見せるのは余り良い仕事についていないと思われるのを嫌ったからです。見かけのプライドだけは高いようです。確かに置き引きは手が荒れないでしょう。

今週の一花 タイワンホトトギス。台湾原産のホトトギス。

 タイワンホトトギス。花枝が分枝する。日本の在来種のホトトギスは分枝しない。

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863号 昭和生まれの老翁の面白話。第6話 「後輩の兄の話①」 今週の一花 食用キク もってのほか」

2023年11月02日 11時37分18秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第6話 「後輩の兄の話①」 

大学の後輩と話をしている時に彼が言うのには「先輩より俺の兄の方が頭がいい」と自慢げに言いました。このセリフは一応、私の頭が良いということを認めた上で言っていると解釈して、まんざらでもなく気分良くしたのですが、次のセリフがいけなかった。彼が言うのには「兄は今、刑務所に入っているのです」。「なんで?」と聞くと。彼は「兄はまともな職業につかず、置き引き専門で稼いで?いるのです」私は私よりも頭の良いと言う置き引き犯の兄に比較されたのを釈然としませんでした。彼が言うのには「先日、刑期を終えて釈放になったのですが、数時間後には刑事に捕まり、今はまた、刑務所に収監されている」とのことでした。警察は彼の兄は常習犯で、必ず、また、置き引きをするとみて、釈放後、刑事が尾行していたのです。あに図らんや、兄は矯正教育のかいもなく、数時間後、電車内で置き引をして、即、捕まったそうです。

後輩が「兄が私より頭が良い」というのは何を根拠に言ったのかわかりませんが、苦労せず人のものを盗むのが頭が良いのだろうか?よくわからん。

今週の一花 食用キク ‘もってのほか’。

 食用ギク ‘もってのほか’。

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