柿上猿麻呂の「花、菜園、旅」の週刊フォトニュース

自宅や菜園で栽培している花や、植物園などで撮影した花の写真を週単位で紹介

898号 昭和生まれの老翁の面白話。39話 「この寿司屋はダメだ」。今週の一花 ヒマワリ ‘夏物語’ 

2024年07月18日 15時01分33秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。 第39話「この寿司屋はダメダ」

M氏はフリーライターをやっていました。ある時、思いがけなく、高額の原稿料が入った時のことです。娘がまだ小学校1.2年くらいの時です。久しぶりに高額の収入があったので娘と「寿司」を奢ろうと思って、のれんのかかる寿司屋に入ったそうです。娘は可愛く、闊達で何臆することなく言動する子でした。カウンター席に座り、なんでも好きなものを頼めと娘に言いました。娘が頼んだものを店主が「はい、おまちどう」と寿司を出すと、娘が「この寿司屋はダメダ」と他の客がぎょっとするような大声で言ったそうです。「なんでだ」ととがめると娘は「ここのお寿司は回らない」と言ったそうです。店主も他のお客も手をたたいて大笑い,店内は爆笑の渦でした。彼は恥ずかしく顔から火が噴き出るほど赤面したそうです。

今週の一花。ミニヒマワリ ‘夏物語’

 ミニヒマワリ ‘夏物語’

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897号 昭和生まれの老翁の面白話。38話 「かぐやババア」。今週の一花 ユリ ‘RLフロレッタ’

2024年07月11日 16時37分59秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。 第38話「かぐやババア」

妻は満月が大好きで、月がまだ半月より少し大きくなった頃より「○○日は満月。あと何日」とか言って満月を心待ちしています。満月の日に曇ったり、雨が降るとがっかりして気落ちしてしまいます。良く晴れて満月が見られると何かを待っているようにうっとりして眺めています。満月がきれいだから見ろと小生をベランダに呼びます。小生が月を見ながら「月からの迎えの使者は今夜も来ないようだな。いつ、月に帰ってもいいよ。しかし、月に帰るには年を取りすぎたかな」と言っています。小生は妻のことを「かぐやババア」と呼んでいます。

今週の一花 ユリ ‘RLフロレッタ’ 

 ユリ ‘RLフロレッタ’ 八重咲き。RLはバラ咲きユリ(Rose Lily)の略。

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896号 昭和生まれの老翁の面白話。37話 「老鶏」。今週の一花 エロディウム マネスカウィ

2024年07月04日 21時04分10秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。 第36話「老鶏」

飼っているチャボの雄はもう4~5年生きている老鶏です。しかし、雄はまだ元気で雌に向かってディスプレイをしてアピールをします。小生も女性の来客が来るとがぜんハッスルして女性の気を引こういろいろとパーフォマンスをします。小生が「チャボの雄も雌の前ではパーフォマンスを一生懸命にするな。飼い主の俺とよく似ているな」というと妻は「いつも無視されているはね」

昨今は少子化問題で国も子育ての支援をして出産を促しています。小生が「国が若い女性を紹介してくれればたくさんの子供をつくってやるのだがな」と言うと妻は「無理、無理、無理」

小生が思うに、人を増やすことも大事かもしれませんが、すでに生まれた子供たちをいじめから救い、強盗、殺人、詐欺のかけ子や受け子のなどの犯罪者にならないように教育、指導に努力した方がよいのではないかと思います。高齢者の交通事故が報じられていますが、若者の犯罪も増えているように思う。犯罪者は住所不定、職業不詳の者が多いように思う。人が増えても反社会的行為をする人間も増えてもなにもなりません。少数精鋭主義です。

今週の一花 エロディウム マネスカウィ

 エロディウム マネスカウィ

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895号 昭和生まれの老翁の面白話。第36話 「ネコの仁義」。今週の一花 エキナセア ‘ヴィンテージライム’

2024年06月27日 17時17分37秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。 第36話「ネコの仁義」

友人から聞いた話。彼は京都から福井までのサバ街道と言われる街道筋で、親から引き継いだ土地で飲食や工芸品、土産などの店を妻と一緒にやっていました。高齢になり今は妻の実家の焼津市に引っ越しし、近くの港の埠頭から釣り糸を垂れアジなどを釣るのんびりした生活を送っているそうです。

彼が言うのには港に猫の集団が2つあったそうです。その猫のボスどうしがいつも壮絶な覇権争いをしていたそうです。しかし、片方のボス猫が交通事故に会い、瀕死の状態で道路に倒れ動けなくなったそうです。そうするともう一つの集団のボス猫がどこからか失敬してきた大きなアジを倒れた猫のボスの前に置いたそうです。侠客清水次郎長の活躍した土地の近く。土地柄、猫も「仁義、任侠」に厚いのでしょうか?

今週の一花 エキナセア ‘ヴィンテージライム’

 エキナセア ‘ヴィンテージライム’咲き進むごとに花色が変わる品種。

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894号 昭和生まれの老翁の面白話。第35話 「税務署の家宅捜査」。今週の一花 ケイトウ 

2024年06月20日 15時52分03秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。 第35話「税務署の家宅査察」

叔父の会社の切り盛りは叔母に任せきりでした。叔母の経営手腕はすごい物でした。かなりの資産を残しました。節税には違法すれすれのことをやっていました。

小生も子供のころは叔母に連れられて大阪阪急百貨店にレシートを拾いに出かけました。百貨店のお客にレシートを捨てる人がいます。それを拾って、会社の経費として落とすためでした。百貨店内を下を見ながらうろうろします。高額のレシートはなかなか拾えませんでした。私はレシート拾いは恥ずかしくいやだったのですが叔母はいつも帰りに阪急百貨店のレストランで大きなお好み焼きをごちそうしてくれました。

ある朝、叔父、叔母がまだ寝ていると45人の黒いスーツを着た男たちがいきなり家の中に踏み込んできました。あれよあれよと言う間のなく寝ていた布団から箪笥の引き出し、仏壇の中などあらゆるものをひっかきまわしたということです。脱税の疑いで税務署の査察(マルサ)が入ったのです。いろいろと脱税のいきさつややり方などをしつこく聞かれたそうです。その折に叔母は涙を流し泣いたそうです。すると税務署の職員は税の課徴金を負けて?くれたそうです。後で、叔母は私の涙は一粒30万円だとうそぶいていました。今の価値にすると5060万円くらいではないかと思います。何粒の涙を流したのでしょうか。

今週の一花 ケイトウ ‘ケロス ファイア’

 ケイトウ ‘ケロス ファイア’ 

 

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893号 昭和生まれの老翁の面白話。第34話 「甥っ子の話」。今週の一花 アルストロメリア ‘インティカンチャ’

2024年06月13日 16時38分34秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。 第34話 甥っ子の話。

弟の嫁さんは息子のことを「この子は言葉三つだけで生きているのですわ」と言いました。小生が「三つの言葉って何」と聞くと、弟の嫁さんは「暑い、腹減った、あかん」だけと言いました。小生も最近はアレどこだっけ、コレ何だったけ」「アレ、コレ、ソレ」など代名詞だけの3文字会話です。

弟の嫁は何事も手早くサッサとやるタイプで、子供やることまで先にやってしまいます。子供は全てのことに母任せでした。子供は食べることトイレに行くこと以外はやることがありません。弟の嫁さんは「子供は買い物でおつりさえ間違えなくもらえればそれでええわ」と言っていました。

その息子が私に「おっちゃん、オレ。算数ができへんのや」と言いました。私が「そんならオレが教えてやろう。問題をだすぞ」と言うと「いやや、算数嫌い」と言い、端からやろうとしません。しかし、お金の話になると100円と120円では幾らというと220円と即座に答えます。例えば、128∔136は出来なくても。128円と136円では264円とすぐできます。150×10は出来なくても150円を10回貰うと1500円とすぐにできます。そこで私は甥っ子に「算数の数字に円をつけて考えろ」と言いました。それから数か月後、その甥っ子は「おっちゃん、オレ、算数ができるようになった。おおきに」と言いました。円(金)の力はすごいと思いました。

無機質な数字より数の概念(円、個、グラムなど)がわかれば算数もできるようになります。しかし、小生は銀行の利子や、消費税計算、囲碁の目数の計算は出来ても、今も三角比のサイン、コサイン、タンジェントや二次方程式は何に使うのかわかりません。使ったことはありません。使えません。イメージがわかない。入試にしか出ない。今のところ、生活に必要ない。数学嫌い。

今週の一花 

 アルストロメリア   

 ‘インティカルチャ’

 

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892号 昭和生まれの老翁の面白話。第33話 「手のリウンコ」。今週の一花 ムラサキツユクサ。

2024年06月07日 08時50分18秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第33話 「手のリウンコ」

以前、所沢市に住んでいた時に同じ市内に大手出版社の雑誌の編集長T氏と知り合いになりました。園芸と陶芸が趣味で、園芸関係の写真撮影の仕事をもらいました。彼は運転免許を持っていなかったので、園芸培養土、肥料などの買い物の手伝いをしました。陶芸では土、釉薬、焼成温度などのデーターをきめ細かくとっていました。鉄釉が得意でした。焼き上がると電話が来て、まだ冷めるときのピンピンと言う音がする窯出し直後の作品を一番先に買うことができました。

小生も手練りを教わりました。小生が湯飲みや猪口にランや幾何学模様の絵付けをしたところT氏は僕が器をつくるので、君は絵付けをしてくれないか?一緒に仕事をしようと誘われましたが、彼の子分にされそうなのと植物撮影での仕事が順調に伸び始めていたので断りました。

いつもつも昼には小僧すしの助六を御馳走してくれました。彼は手のリインコを飼っていました。助六を食べているとかならず食卓にインコが飛んできて、食べている目の前でブチとフンをします。あまりいい気はしません。それで小生はそのインコを「手のリウンコ」と呼ぶようにしました。彼はその後直腸癌に罹り亡くなってしまいました。生きていればそれなりの陶芸家になっていたと思われます。残念に思いました。

今週の一花 ムラサキツユクサ ‘ブルー アンド ゴールド’

 ムラサキツユクサ ‘ブルー アンド ゴールド’。黄金葉の品種。

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891号 昭和生まれの老翁の面白話。第32話 「多すぎる犬、猫」。今週の一花  ペチュニア ‘ピスタチオクリームレイ’ 

2024年05月30日 10時34分17秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第32話 「多すぎ宇犬、猫.」

A雄とB子は浦和市のおんぼろ一軒家を借り、共同で雑誌、単行本などの原稿書きや編集業務代行をしていました.B子は頭がよく、容姿端麗で夫がいましたがA雄はB子に惚れていて、頭が上がらず、B子の尻にひかれ何事もB子主導でした。B子が言うには「A雄は私の呪縛から逃れられないのよ」と言いました。A雄とB子は犬、猫が好きで、仕事場で猫23匹、犬1匹を飼っていました。いずれも、散歩道で拾った捨て猫や犬で目や手足などに障害があるものが多かったです。散歩をすると捨て猫や犬、巣から落ちた小鳥などが目につくそうで、かわいそうと言って見境なく、拾ってくるそうです。ところがA雄はひどい犬、猫アレルギーでいつも鼻をずるずるし、目をショボショボしていました。

これらの犬、猫が仕事場の狭い所に飼われていました。仕事をしているとこの犬や猫が遊んでくれとちょっかいを出してきて膝に乗ったり、パソコンのキーを踏んだりして、仕事にならないのです。そこで仕方がなく、大きな犬用のサークルを買ってきて、その中に座卓を置きそこで仕事しました。犬、猫はサークルの外にいて、中に人がいるという、逆転現象が起きた状態で仕事していました。「こんなに犬、猫を拾っては餌代や病院の治療代が大変だろう」と聞いたところ「1匹拾うと不思議に餌代や治療費分に似あった仕事が増えるの」と言っていました。遊びに来るように呼ばれてもあまり行きたくない職場でした。

今週の一花  ペチュニア ‘ピスタチオクリームレイ’

 ペチュニア ‘ピスタチオクリームレイ’ 緑花のペチュニア。

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890号 昭和生まれの老翁の面白話。第31話 「自信過剰の女」。今週の一花  ロベリア ‘カリブアイス’

2024年05月23日 12時01分45秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第31話 「自信過剰の女」

B子は背が高く男気を引く風貌でなかなかの美人でした。「私は東大なんか簡単に入れるので大学なんか馬鹿らしくていかなかったの」と言う、大変な自信家でした。このセリフは東大に受かってから「授業が面白くないのでやめたと言え」と言いたくなります。確かに、彼女の書く文章は機知に富んだ頭の良さを感じさせるものでした。

初対面の時、小生が電話番号を教えると「はい」と言っただけで手帳に電話番号を書きません。小生が「電話番号をメモしないの?」と聞くと「覚えたからもういいの」と言うのでした。

「忘れないの」と聞くと「忘れない」と言います。「どうしてかな?」と聞くと「文字や数字、音に色がついているの、文字と色の組み合わせで覚えているから」と言いました。確かに土曜日の土は「青」、日曜日の「日」や祝日の「祝」は赤と言うことはわかるとしても文字、数字、音に色の付いた状態で見える感覚はにわかには信じられませんでした。このような感覚を共感覚(→検索)というそうです。そのような人は人口の数パーセントいるそうです。低気圧、高気圧にも敏感で、明日は低気圧で雨、気分が悪いなどと言います。

こうすれば男はこうすると読み切って男心を弄ぶようなところありました。彼女と話している時突然「あなた、今、私と寝たいと思ったでしょう」と言われたことがあります。なんとなくそのように思っていたので、図星で言われ赤面したことがあります。小憎らしい女でした。その後、彼女は体調を崩して千葉の実家に帰り、音信不通になってしまいました。頭も大事だが健康も大事です。

今週の一花

 ロベリア ‘カリブアイス’ 

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889号 昭和生まれの老翁の面白話。第30話 「友人の祖母」。今週の一花  デロスペルマ

2024年05月16日 13時50分53秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第30話「友人の祖母」

友人の家系は代々名主(関西では庄屋、北陸、東北では肝煎)の家系でした。祖母は一人娘でした。何事も使用人や小作人がやり「蝶よ花よ」と何不自由なく育てられ、やや我がまま所がありました。

長じて婿を迎えましたが両親も亡くなり、自分が世帯を受け継ぎ家事をやらなければならなくなりました。毎日、朝夕、仏壇のご先祖様にお参りして、ご飯やお茶をささげなければならなくなりました。それを大変面倒がりました。「こんなものがあるから毎日、面倒な事をしなければならない」と言って、仏壇のご先祖様の位牌を大雨の降った日に近くの川に捨ててしまいました。これですっきりしたと思っていたところ、数日後、近所の人が「お宅の大事なものが川岸にありました」と届けてくれたそうです。祖母はガッカリしたそうです。また、町医者に行った時子猫がいたので「かわいいね」と言ったところ、その子猫を飼ってと押し付けられたそうです。祖母はこんなもの面倒だと言って帰りに川に捨てたそうです。無慈悲です。しかし、「海の幸」で有名な洋画家青木繁が放浪の旅で、栃木県に来た時面倒を看てお礼に肖像画を描いてもらったそうです。あわれな放浪画家の面倒見る慈悲の面もあったようです。肖像画の価値はいくらくらいになるのか?ゲスの心配です。

今週の一花 デロスペルマ ‘ルビー’

 デロスペルマ ‘ルビー’ 多肉植物。

 

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