昭和生まれの老翁の面白話。 第39話「この寿司屋はダメダ」
M氏はフリーライターをやっていました。ある時、思いがけなく、高額の原稿料が入った時のことです。娘がまだ小学校1.2年くらいの時です。久しぶりに高額の収入があったので娘と「寿司」を奢ろうと思って、のれんのかかる寿司屋に入ったそうです。娘は可愛く、闊達で何臆することなく言動する子でした。カウンター席に座り、なんでも好きなものを頼めと娘に言いました。娘が頼んだものを店主が「はい、おまちどう」と寿司を出すと、娘が「この寿司屋はダメダ」と他の客がぎょっとするような大声で言ったそうです。「なんでだ」ととがめると娘は「ここのお寿司は回らない」と言ったそうです。店主も他のお客も手をたたいて大笑い,店内は爆笑の渦でした。彼は恥ずかしく顔から火が噴き出るほど赤面したそうです。
今週の一花。ミニヒマワリ ‘夏物語’
ミニヒマワリ ‘夏物語’