柿上猿麻呂の「花、菜園、旅」の週刊フォトニュース

自宅や菜園で栽培している花や、植物園などで撮影した花の写真を週単位で紹介

887号 昭和生まれの老翁の面白話。第28話 「義妹」。今週の一花  ヤマシャクヤク。 

2024年04月25日 12時01分38秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第28話「従妹」

先述の叔父、叔母の一人娘で小生の従妹で7歳下です。小生は小学校から高校卒業まで春休み、夏休み、正月休みには叔父、叔母の所で過ごし、本当の兄妹のようにしていました。彼女が中学の時「夏休みの英語の宿題をやって」というので全部標準語でなく大阪弁で訳してやりました。彼女は「これ、なんや?もう頼まんわ」と怒っていました。長じると共にだんだん口喧嘩相手になってきました。この喧嘩が楽しいのです。ツッコミとボケで何時間でも言い合いをします。従妹は口が悪いのは天下一品でどうしてこんなセリフを考え付くのか感心します。上沼恵美子もビックリです。小生のことを「天敵」と言います。電話をかけると「ああ、洋ちゃん。どこから電話してるの、地獄からか?まだ生きているの?元気か? コロナウイルスも洋ちゃんを嫌って近寄らんわな」。小生が「今度、大阪に行くので泊めてくれないかな?」というと彼女は「いやや、淀川の土手に青いシートで囲われた小屋に住んでいる人の所で泊めてもらい」と言います。冗談としてもムカっとします。身体の調子はどうだ」と聞くと彼女は「歳をとって足腰が痛くてよう歩けへんのや。それでもな、美貌は昔のまんまや」と言います。ハガキに「花の命は長すぎて苦しき事のみ大かりき」とあった。最後には「洋ちゃん、もう仕事を止めてゆっくりしいや」と優しい事も言ってくれます。

 

今週の一花 ヤマシャクヤク

 ヤマシャクヤク。

ブログ連休中は休みます。あしからず。

 

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886号 臨時ニュース「成瀬は天下を取りに行く」滋賀県立膳所高等学校」 今週の一花 バイモ

2024年04月18日 18時21分19秒 | お知らせ

臨時ニュース

今年の「2024年本屋大賞」が新潮社刊、宮島未奈著「成瀬が天下を取りに行く」に決まりました。「本屋大賞」は全国書店員が一番売りたい本として選ばれた作品です。題名を見ると戦国時代の国盗り物語のようですがそれとはまったく異なり、滋賀県大津市の膳所(ぜぜ)地区という狭い地区に住む天才女性の物語です。成瀬あかりの中学から高校の奇想天外、破天荒なことをする物語で読み進むうち彼女のファンになります。続編の大学受験から大学生活の「成瀬は信じた道を行く」も面白いです。

さて、この本を読んでびっくり、この本の主人公、成瀬あかりが通った高校、滋賀県立膳所高校は小生が卒業した高校ではありませんか。膳所高校は滋賀県大津市にあり、田舎の高校ではありますが全国全日制高校が4,700余りの中では偏差値が普通科で72、理数で76の全国ランキングで6~11位(データ管理会社により異なる)の難関進学校です。私立ではなく、田舎の公立校でこのランキングに驚き、不思議がる人もいます。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校でもあります。

今週の一花 バイモ「アミガサユリ」

 バイモ「アミガサユリ」

 

 ガサユリ」

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885号 昭和生まれの老翁の面白話。第27話 「叔母」。今週の一花  スノーフレイク「スズランスイセン」

2024年04月11日 13時53分52秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第27話 「叔母」

叔母は敗戦後、あばら家が立ち並ぶ、まだ混とんとした大阪駅の裏育ちで芯からの浪速女でした。風貌が往年の大女優山田五十鈴に似ていて、少々のことでは動じない、近所の厄介なもめごとでも、頼まれもしないのに乗り込んでいき、采配は全てやり解決しました。経営する会社も全てを切り盛りして、泥は自分が全てかぶりました。気っぷがよく、女次郎長のようで、彼女に歯向かうものは一人としていませんでした。従業員などは叔母の一喝に震え上がっていました。しかし、叔母は事のほか小生を可愛がってくれました。年下の一人娘の従妹は「お母ちゃんは本当の娘の私より洋ちゃんばっかりかわいがって、私ばかりを怒る、私は淀川で拾われた捨て子だったに違いない」とひがんでいました。

今週の1花 スノーフレイク「スズランスイセン、オオマツユキソウ」

 スノーフレイク「スズランスイセン、オオマツユキソウ」

 

 

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884号 昭和生まれの老翁の面白話。第26話 「叔父」。今週の一花 ムスカリ 

2024年04月04日 17時21分23秒 | お知らせ

 

昭和生まれの老翁の面白話。第26話「叔父」

叔父(父の弟)と叔母は夫婦で小さな電気部品を作る町工場を経営していました。経営は妻任せで順調でした。叔父は中々の男前で、人が好いだけでいつもニコニコして、敵をつくることはありませんでした。世の中がどう変わろうと知ったことではない。大邸宅に住みたいと思わない。高級車に乗りたいとも思わない。必要なものは妻がさっさと用意をしてくれて何の欲もないから苦労も憂いもなく、毎日が充実?した日でした。「仏の様な人」と言われていました。競争会社の社長もわしの会社がつぶれても叔父の会社がつぶしてはいけないと言われるほど好々爺でした。従業員からも「大将、大将」と呼ばれ、親しまれ、人気がありました。しかし、叔父は「お化けなどの怖いものが大嫌いで、死ぬのが一番いやだ」と言っていました。仕事は朝起きると、家の中の四方八方にいると信じている神様に「ありがとうございます」と言いながらパンパンと手をたたき、三拝九拝することだけでした。会社では10分に1回指を突っ込む血圧計で血圧を測ること以外仕事はなく、従業員からは「ヒマな社長だな」と言われていました。夜は来客があろうとなかろうと、妻の作る手料理と1合の酒を飲むとさっさと寝室に行き、コテチンと寝るだけです。他所に飲みに行くとかバー、キャバレーなどで女の子にちょっかいを出すなど夜遊びは妻が恐ろしくて端から考えませんでした。妻のやることに口を出さない。女に手を出さない。博打に手を出さない。いつもニコニコ。これが家内安全の秘訣です。

今週の一花 ムスカリ

 ムスカリ アルメニアカム ‘タッチ オブ スノー’ 

 

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