柿上猿麻呂の「花、菜園、旅」の週刊フォトニュース

自宅や菜園で栽培している花や、植物園などで撮影した花の写真を週単位で紹介

127号 水石、花苗、マツムラソウ

2008年12月26日 19時36分04秒 | 花、写真、家庭菜園
 先日、Tさんが持つている水石をあげるというので,ご自宅にお邪魔しました。Tさんは以前発刊されていた盆栽と水石関係の雑誌の編集長をなさっていました。 石は全国の愛石家が送ってくれたものが多いと言っておられました。
 石はダンボール2箱に入っていました。一部、石の産地などにTさんの記憶があいまいなものもありますが、とりあえず石名や産地などをお聞きしました。今では採集禁止で貴重な石もあります。
 写真の石名や産地はTさんの記憶に従って書いてあります。もし間違いなどがお分かりの方はお教えください。
 この石は「梅花石」と言って、黒地に白い枝があり、白い梅の花やつぼみ点在するという貴重な石です。中には花が紅色であったり、鶯が飛んでいるような模様が入っている石もあるそうです。模様はウミユリの化石が方解石になったものです。
 産地は北九州市門司区青浜という所で今は採集禁止になっています。
 この石の成り立ちには伝承があり、ざん訴により九州大宰府に左遷された菅原道真が途中寄った門司の青浜で満開に咲いていたウメが菅公の気持ちを哀れんでいっせいに落ち、それが、この石になったということです。
 伊予石は愛媛県大洲市の矢落川に産するそうです。
  多摩川の石です。石を比べてみると、石質は異なるようです。
 北上川石です。黒々としてつやがあり、かなり硬質に見えます。
 滋賀県瀬田川の糸掛石と言われました。赤い地に白い糸を巻いたような石です。
 京都市鞍馬の石で花崗岩で鉄分を多く含み茶褐色で板状や舟形に剥ぐものが特徴です。写真の石にはキラキラ光る結晶があり、私は黄鉄鉱ではないかと思っています。
      北海道南部にある千軒岳が爆発して知内川に没し千軒石になったといわれています。石質、形は多様だそうです。
 岩手県産の木化石です。木の年輪の筋が見えます。
 山口県産の笹石です。笹のような文様があります。
 以前に頂いたものです。産地は不明ですが鳥がうずくまっているように見えます。妻が一番可愛がっています。
 茅屋根の民家形の石です。山口県高根島産ということです。
 揖斐川の虎石ということです。石の表面に梨地の文様があります。
   産地がわからないが形や模様が面白い石です。
 二十数年前、北海道に撮影旅行に行った時にある土産物屋で買った十勝石です。確か1万円だったと記憶しています。十勝石は天然のガラスといわれ、アイヌがヤジリなどに使ったそうです。綺麗な石で宝飾品にもされています。写真の石は赤が強くとても綺麗で上質のものではないかと思っています。


 瀬田川の虎石です。私は瀬田川の川岸にある石山寺周辺で育ったものですから、田上山のトパーズ、水晶、瀬田川の虎石は有名で以前から知っていました。ことあるごとに「瀬田川の虎石、瀬田川の虎石」と言っていたものですから、息子が私の誕生日にネットオークションで買ってプレゼントしてくれたものです。6万円もしたと言っていました。

 千葉県のKさんから送られて来た沢山の花苗です。ハボタン、キンセンカなどの他にバージニアストック、ビオラ‘バレンタイン’オルレア グランディーフローラ、クローバー パラテンセニナなど珍しい花苗もありました。ありがたいことです。

  通販で買ったマツムラソウです。秋口からつぼみらしいものがつき始めましたが一向に花が咲きません。なんだかおかしいなと思ってネットで調べてみるとこれは閉鎖花ではないかと書いてありました。イワタバコ科なので日陰で育てていたのが悪かったのでしょうか。西表島から台湾などの暑いところに自生しているとのことで、温度不足もあったかも知れません。失敗、失敗、急いで温室に入れてやらなければいけません。
 
 先週は石や花苗をはじめ、いただきものが沢山ありました。いただきものはやっぱりうれしいものですね。皆さんありがとうございました。
 さて、私の今年のブログはこの号で終わりです。来年も頑張りたいと思っています。よろしくお願いいたします。
 寒さ厳しき折ですがお身体に気をつけられ、良いお年をお迎えになるようお祈りいたします。
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126号 クリスマスカクタス、筑波実験植物園

2008年12月18日 20時18分13秒 | 花、写真、家庭菜園
  「クリスマスカクタス」は「デンマークカクタス」とも言われ、以前は「シャコバサボテン」といっていました。デンマークで盛んに改良がされたので一般に「デンマークカクタス」と言われていますが、今は日本でも改良がされ沢山の新品種が出来ています。それで「デンマークカクタス」よりクリスマスの時期に咲くので私は「クリスマスカクタス」と呼ぶほうが良いのではないかと思っています。
 写真の花は温室の中でほとんど放任状態で栽培したものです。‘ゴールドチャーム’は寒さに当てたり、栽培環境を変えると、つぼみが落ちたり、花色が赤味がかったりするのですが、今年は栽培環境を変えなかったせいかきれいな黄色に咲きました。

 ちょっと以前の写真で恐縮ですが、先々週、筑波実験植物園にパフィオペディラム・サンデリアヌムを見に行った時に撮った写真を羅列します。
            ゲッケイジュの実は大変珍しく、市販されているゲッケイジュはほとんどが雄木で実がなりません。私は雌木はここ以外では東京大学付属小石川植物園でしか見たことがありません。 
 ところでこの日はビャクダン科の植物ツクバネの写真を撮ろうと園内を探したのですが見つかりませんでした。事務所でも調べてもらったのですが開花記録にも栽培場所も見つかりませんでした。
 ツクバネは正月に遊ぶ羽子板のツクバネ「突く羽」に実の形が似ているのでこの名が付いたといわれます。また、筑波山は筑波嶺とも言われ百人一首の「筑波嶺の峰より落つる男女川 恋もつもりて淵となりぬる」でも有名です。「突く羽根」と「筑波嶺」と由来は異なっても音は「ツクバネ」です。筑波山の麓にある筑波実験植物園に是非とも栽培して欲しいものです。筑波山にはツクバネが自生しているようです。
 ツクバネは栽培が大変難しいようで、私も.何度か挑戦しましたが失敗しました。
 栽培植物がほとんど載っているといわれる小学館刊「園芸植物大事典」にはツクバネの項目はなく、ビャクダン属でBuckleyaが自生しているとだけしか記載がありません。
 
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125号 トリトニア、バラ、パンジー、ツバキ、サザンカ

2008年12月12日 11時14分27秒 | 花、写真、家庭菜園
  トリトニア ラキシフローラが咲いています。これは珍しく秋、冬に咲く品種です。この花のことを詳しく知りたいと思い本やネットなどで調べましたがフィットしませんでした。実は私がこの花の名をトリトニア ラシキフローラと覚えていたのがいけなかったようです。しかし、残念ながらラキシフローラで調べても詳しいことはわかりませんでした。
 花の咲く期間は下から上まで咲き終わるまで相当長い間楽しめます。
最近買ったミニバラです。3品種買ったのですが、いずれもピンク色になってしまいました。写真以外の一品種は品種名があいまいなので載せません。
 知人からいただいたパンジーの‘カプリス’です。この品種は花は小さいのですが花色が白から咲き進むにつれて青紫に変化する珍しいものです。
 私はいまだにパンジーとビオラの区別がよくわかりません。おおむね花の大きさで区別していますが、専門家は交配親などで区別しているのでしょうか?
 鉢で栽培している秋咲きのツバキ‘西王母’です。何とか一個だけ花が残っていました。以下の写真は最近「茨城県フラワーパーク」で撮影したものです。早咲きのものが数種あるのみでした。
  


 すでに終わりかけているものもありますが鉢栽培のサザンカです。肥後サザンカは熊本で購入したものです。十種ほど買いましたが半数はからしてしまいました。
    
 以下は「茨城県フラワーパーク」で撮影したサザンカです。写真の品種名はフラワーパークのネームプレートの通りにつけていますが、私はどうも間違っているのが多々あるように思います。‘酒中花’‘三光錦’は疑わしく思っています。仕事を業者任せにしているからではないかと思います。
   


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124号 日展、パフィオペディラム サンデリアヌム、

2008年12月05日 19時48分37秒 | 花、写真、家庭菜園
    私の従妹の娘の寺山三佳さんが日展で特選をとったと言うことで国立新美術館に出かけました。以前にも特選をとったことがあり,その時の作品は正直なぜ特選かわかりませんでしたが、今回の作品はなんとなく特選が納得のいく作品でした。裸婦像の作品の多い中、この作品(Usual)は若い少年のなんとなくけだるそうな姿の中に明日へ向かう意識が感じられる秀作だと思いました。大勢の応募の作品の中から二回も特選をとるとは素晴らしくもあり驚きのことです。


 テレビニュースで筑波実験植物園で世界一長い花の展示をしているというので、早速見に出かけました。見ると残念ながら想像していたより花が小さいのでちょっと拍子抜けをしてしまいました。想像では4~5メートルくらいの花弁の長さがあるのかと勝手に思っていたのです。説明によると二枚の長い花弁の合計が180センチなるということです。
 見に来た他の人たちも「これが?」などど少しガッカリした様子でした。花の前で長居をする人も少なく撮影は苦もなく出来ました。
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