柿上猿麻呂の「花、菜園、旅」の週刊フォトニュース

自宅や菜園で栽培している花や、植物園などで撮影した花の写真を週単位で紹介

895号 昭和生まれの老翁の面白話。第36話 「ネコの仁義」。今週の一花 エキナセア ‘ヴィンテージライム’

2024年06月27日 17時17分37秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。 第36話「ネコの仁義」

友人から聞いた話。彼は京都から福井までのサバ街道と言われる街道筋で、親から引き継いだ土地で飲食や工芸品、土産などの店を妻と一緒にやっていました。高齢になり今は妻の実家の焼津市に引っ越しし、近くの港の埠頭から釣り糸を垂れアジなどを釣るのんびりした生活を送っているそうです。

彼が言うのには港に猫の集団が2つあったそうです。その猫のボスどうしがいつも壮絶な覇権争いをしていたそうです。しかし、片方のボス猫が交通事故に会い、瀕死の状態で道路に倒れ動けなくなったそうです。そうするともう一つの集団のボス猫がどこからか失敬してきた大きなアジを倒れた猫のボスの前に置いたそうです。侠客清水次郎長の活躍した土地の近く。土地柄、猫も「仁義、任侠」に厚いのでしょうか?

今週の一花 エキナセア ‘ヴィンテージライム’

 エキナセア ‘ヴィンテージライム’咲き進むごとに花色が変わる品種。

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894号 昭和生まれの老翁の面白話。第35話 「税務署の家宅捜査」。今週の一花 ケイトウ 

2024年06月20日 15時52分03秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。 第35話「税務署の家宅査察」

叔父の会社の切り盛りは叔母に任せきりでした。叔母の経営手腕はすごい物でした。かなりの資産を残しました。節税には違法すれすれのことをやっていました。

小生も子供のころは叔母に連れられて大阪阪急百貨店にレシートを拾いに出かけました。百貨店のお客にレシートを捨てる人がいます。それを拾って、会社の経費として落とすためでした。百貨店内を下を見ながらうろうろします。高額のレシートはなかなか拾えませんでした。私はレシート拾いは恥ずかしくいやだったのですが叔母はいつも帰りに阪急百貨店のレストランで大きなお好み焼きをごちそうしてくれました。

ある朝、叔父、叔母がまだ寝ていると45人の黒いスーツを着た男たちがいきなり家の中に踏み込んできました。あれよあれよと言う間のなく寝ていた布団から箪笥の引き出し、仏壇の中などあらゆるものをひっかきまわしたということです。脱税の疑いで税務署の査察(マルサ)が入ったのです。いろいろと脱税のいきさつややり方などをしつこく聞かれたそうです。その折に叔母は涙を流し泣いたそうです。すると税務署の職員は税の課徴金を負けて?くれたそうです。後で、叔母は私の涙は一粒30万円だとうそぶいていました。今の価値にすると5060万円くらいではないかと思います。何粒の涙を流したのでしょうか。

今週の一花 ケイトウ ‘ケロス ファイア’

 ケイトウ ‘ケロス ファイア’ 

 

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893号 昭和生まれの老翁の面白話。第34話 「甥っ子の話」。今週の一花 アルストロメリア ‘インティカンチャ’

2024年06月13日 16時38分34秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。 第34話 甥っ子の話。

弟の嫁さんは息子のことを「この子は言葉三つだけで生きているのですわ」と言いました。小生が「三つの言葉って何」と聞くと、弟の嫁さんは「暑い、腹減った、あかん」だけと言いました。小生も最近はアレどこだっけ、コレ何だったけ」「アレ、コレ、ソレ」など代名詞だけの3文字会話です。

弟の嫁は何事も手早くサッサとやるタイプで、子供やることまで先にやってしまいます。子供は全てのことに母任せでした。子供は食べることトイレに行くこと以外はやることがありません。弟の嫁さんは「子供は買い物でおつりさえ間違えなくもらえればそれでええわ」と言っていました。

その息子が私に「おっちゃん、オレ。算数ができへんのや」と言いました。私が「そんならオレが教えてやろう。問題をだすぞ」と言うと「いやや、算数嫌い」と言い、端からやろうとしません。しかし、お金の話になると100円と120円では幾らというと220円と即座に答えます。例えば、128∔136は出来なくても。128円と136円では264円とすぐできます。150×10は出来なくても150円を10回貰うと1500円とすぐにできます。そこで私は甥っ子に「算数の数字に円をつけて考えろ」と言いました。それから数か月後、その甥っ子は「おっちゃん、オレ、算数ができるようになった。おおきに」と言いました。円(金)の力はすごいと思いました。

無機質な数字より数の概念(円、個、グラムなど)がわかれば算数もできるようになります。しかし、小生は銀行の利子や、消費税計算、囲碁の目数の計算は出来ても、今も三角比のサイン、コサイン、タンジェントや二次方程式は何に使うのかわかりません。使ったことはありません。使えません。イメージがわかない。入試にしか出ない。今のところ、生活に必要ない。数学嫌い。

今週の一花 

 アルストロメリア   

 ‘インティカルチャ’

 

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892号 昭和生まれの老翁の面白話。第33話 「手のリウンコ」。今週の一花 ムラサキツユクサ。

2024年06月07日 08時50分18秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第33話 「手のリウンコ」

以前、所沢市に住んでいた時に同じ市内に大手出版社の雑誌の編集長T氏と知り合いになりました。園芸と陶芸が趣味で、園芸関係の写真撮影の仕事をもらいました。彼は運転免許を持っていなかったので、園芸培養土、肥料などの買い物の手伝いをしました。陶芸では土、釉薬、焼成温度などのデーターをきめ細かくとっていました。鉄釉が得意でした。焼き上がると電話が来て、まだ冷めるときのピンピンと言う音がする窯出し直後の作品を一番先に買うことができました。

小生も手練りを教わりました。小生が湯飲みや猪口にランや幾何学模様の絵付けをしたところT氏は僕が器をつくるので、君は絵付けをしてくれないか?一緒に仕事をしようと誘われましたが、彼の子分にされそうなのと植物撮影での仕事が順調に伸び始めていたので断りました。

いつもつも昼には小僧すしの助六を御馳走してくれました。彼は手のリインコを飼っていました。助六を食べているとかならず食卓にインコが飛んできて、食べている目の前でブチとフンをします。あまりいい気はしません。それで小生はそのインコを「手のリウンコ」と呼ぶようにしました。彼はその後直腸癌に罹り亡くなってしまいました。生きていればそれなりの陶芸家になっていたと思われます。残念に思いました。

今週の一花 ムラサキツユクサ ‘ブルー アンド ゴールド’

 ムラサキツユクサ ‘ブルー アンド ゴールド’。黄金葉の品種。

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