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柿上猿麻呂の「花、菜園、旅」の週刊フォトニュース

自宅や菜園で栽培している花や、植物園などで撮影した花の写真を週単位で紹介

第942号 昭和生まれの老翁の面白話。第82話 「俺は100社の社長になる②」今週の一花「セントーレア ニグラ」

2025年06月05日 20時14分46秒 | お知らせ

そうすると社長は「俺はこの会社を辞める。お前らにやる。勝手にしろ」と言い残して会社を去りました。彼は労働組合が大嫌いだったのです。すぐにやめた出版社とよく似た会社を作りました。この会社も業績は良好でいた。それから、社長は新しい会社を次から次へと作りました。どの会社も赤字会社は無かったと言います。社長は「俺は生きている間に100社の社長になる」と豪語したそうです。実際、彼が亡くなったときは112社の社長だったそうです。一方、突如、社長に去られた出版社は頭がいなくなって困りました。早急に新社長を決めなければなりません。社員は10数名のこじんまりした会社だったので、社員から新社長を会議で相互推薦で決めたそうです。新社長は平社員でした。彼は3時間ほどの社員会議で平社員から社長になりました。新社長にの色々面白いエピソードがありますが次の機会に 

猿麻呂、残念ながら体調を崩してしまいました。強烈な不眠症と不定愁訴、老人性うつ病のようです。しばらく「昭和生まれの面白話」を休止します。またの再会を願って闘病に励みます。

今週の一花 セントーレア ニグラ

 セントーレア ニグラ

 


第941号 昭和生まれの老翁の面白話。第81話 「俺は100社の社長になる」今週の一花「青花ホタルブクロ」

2025年05月27日 17時14分39秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話 第81話「俺は100社の社長になる」。ある大手の出版社の編集長であった人の話。彼は猛烈社員であり、会社の業績が悪化し、あわや倒産かと言われて時、漫画で社を立て直しました。定年で社を止める時、社の方から会社再建の功労として、新しい出版社を1つプレゼントされました。新しい会社は業績良好で数年で社屋を構えるほどでした。社長は今では考えられないようなワンマンでパワハラでした。仕事があれば夜中でも部下を仕事に呼び出しました。社員が「これでは死んでしまいます」と言うと「そんなことは死んでから言え」と取り合いません。ところが、会社が出版労組に入ることを決めました。それに激怒した社長は つづく。

今週の一花「青花ホタルブクロ」

 青花ホタルブクロ


第940号 昭和生まれの老翁の面白話。第80話 「人生は学歴ではない」今週の一花「ファセリア」

2025年05月20日 15時05分51秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話 第80話「人生は学歴ではない」友人に3人の娘がいる。いずれもタイプが違うが器量良しである。ところが学校の成績はもう一つであった。彼女たちは決して頭の悪い子たちではない。頭の程度は中の上から上の下程度と思われた。彼女らの学歴の血筋は良く、祖父は東大、父は早稲田大学、母は同支社大学、父の姉は奈良女子大、弟は東北大学卒で学歴では錚々たるものである。ところが彼女たちは闘争心が全くなく、他と成績を競い合うことをしなかった。「勉強をしろ、良い大学にいけないぞ」と言っても「お父さんもお母さんも人生は学歴ではないと言ったじゃないの」と言い返します。父は「子供の前で人生は学歴ではないなどと言うものではない」と悔やんでいました。母は子供たちの友人の「A子ちゃんのように頭が良くて勉強ができればいいのに」と言います。父は「あの子は頭が良いかもしれないが根性が悪い」と言うと妻は「根性が悪くても良い成績の良い子いいと泣くんですよ」。3人の娘はそれぞれに幸せに暮らしています。人生は学歴だけではありません。

今週の一花 「ファセリア」

 ファセリア


第939号 昭和生まれの老翁の面白話。第79話 「塩原温泉の混浴」今週の一花「ツルニチニチソウ」

2025年05月13日 11時49分20秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。「塩原温泉の混浴」。 未だ、二十歳代の頃、友人と塩原温泉に遊んだことがある。泊ったホテルは今にも崩れそうな古い建物だった。露天風呂は河原にあった。温泉までの下り道はかなの急峻だった。日が落ちて暗がりの中、足元を気遣いながら友人と露店風呂に向かった。露天風呂に近づくと何やら男の声と女の声が混じってにぎやかだった。行って見ると男女6人ほどが混浴で大きな風呂桶に浸かっていた。風呂の中では肌が触れ合っていた。我々が驚いて見ると皆、相当の年寄りばかりだった。彼らは言った、「ここにいるのは皆、小学校からの友達で裸でも恥ずかしくはないのだ」と言っていました。小生は年を取っても仲良く混浴で風呂に入っている人たちを見て羨ましく思いました。今、小生も彼ら以上に年を取ってしまったように思える。小生も時々、大学時代の男女の友人と温泉に行くが、残念ながら混浴はしない。

今週の一花 ツルニチニチソウ

 ツルニチニチソウ

 


第938号 昭和生まれの老翁の面白話。第78話 「マリア様 ②」今週の一花「カキドオシ、レンセンソウ、カントリソウ」

2025年05月08日 11時28分07秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第78話 「マリア様②」その後1ヶ月程姿を見かけませんでした。ある日、見かけたので「最近、見かけなかったが何かあったの?」聞いたところ、彼女は「自転車で転んで、大腿骨を折ったの。入院3ヶ月と言われたのだが夫の面倒を見なければならないので2週間で退院したの」とのことでした。ご主人は目が不自由で介護が必要です。彼女には厄介なことが多く降りかかるのですが、彼女は明るく猿麻呂さん「何か厄介ごとがあれば私が全て受け止めてあげます。そして、それを撃退してあげます」と言ってくれました。さすが名前がキリストの聖母と同じ名のマリアさま。小生は感激のあまり心の中で慈悲深い隣人、マリア様に心の中で十字を切りました。

今週の一花 

 カキドオシ 「レンゼンソウ、カントリソウ」

 

 


第937号 昭和生まれの老翁の面白話。第77話 「マリア様①」今週の一花「サクラソウ」

2025年05月01日 14時27分57秒 | お知らせ

第77話 昭和生まれの老翁の面白話。「マリア様」近所に名前がマリアと言う奥さんがいる。すこぶる明るく元気で何も苦労や、心配事がないように見えます。JR飯田橋西口の花壇の手入れや道路の清掃をやっていて、テレビでも紹介され、なかなかの有名人です。小生が歩いていると道の反対側から「猿麻呂さ~ん、おはよう」と大声で呼ばわります。先日、眼帯をしているので「どうしたの」と聞いたところ「目尻に何かができたの、医者が癌だというの、大手術をしなければいけないの。失明するかも」とあまり深刻でない調子で話すのです。1ヶ月ほどして、まだ、眼帯をしていたので「その後どうしたの?手術は終わったの」と聞いたところ「あれから癌研に行ったの。そうしたら癌ではなくて、やや悪性の吹き出物だったの。約30分ほどの手術で終わったの。眼帯は手第術後の養生のためにやっているとのことでした」小生は「大事にならなくてよかったね」と言いました。最初に癌だと言った医者は大きな目違いでした。目違いで良かった。つづく 

今週の一花 サクラソウ

 サクラソウ

 

 


第936号 昭和生まれの老翁の面白話。第76話 「京都のババア」今週の一花「ヤマシャクヤク」

2025年04月24日 17時27分18秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第75話「京都のババア」学生時代、毎日のように京都に出かけました。今は外国観光客でごった返している大覚寺、竜安寺、落柿舎、嵐山、金閣寺、銀閣寺、哲学の道、深泥池などはまだ山野や田園が残りのどかでした。学生でしたからあまり高価なものは買えませんでしたがあちらこちらの土産店を冷やかしていました。ある店でババアの店守が「どこからおのぼりやした?」と聞きました。小生は少々、ム、としました。「おのぼりやした」とは「どこの田舎から来たの」との意味です。小生は「東京から」と答えました。ババアは何も言いませんでした。違う店で京焼きを買ったときに、小生が店のババアに「少しまけて」と言ったところ、ババアは「京都で買い物をするときに値切ることをしてはいけまへん」と怒られました。小生は大阪の下町で叔父、叔母に育てられたようなもので、大阪では買い物で「まけて」と値切るのは一種の決まり事のようなものです。京都人はやや上から目線でものを言うところがあります。「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」と京都人と大阪人では隣通しの土地でも気性はかなり違います。

今種の一花 ヤマシャクヤク

 ヤマシャクヤク 


第935号 昭和生まれの老翁の面白話。第75話 「そして誰もいなくなった②」今週の人花「ケシ ‘ブラック マジック’」

2025年04月17日 16時28分45秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第74話 「そして誰もいなくなった②」

その日はあいにく薄暗く、小雨が降り、冷たい風が吹く日だったそうです。しかし、子供の父は率先して懸命に掃除をしたそうです。寒い日に水を使っての掃除がいけなかったのか、次の日に悪性の風邪にかかったのか、インフルエンザに罹ったのか、数日であっけなく亡くなってしまいました。死んだ夫の父が最愛の息子が死んだのを大いに悲しみ落胆しました。それが原因かは知らないですが、その父もあえなく数日後に亡くなってしまいました。それを悲しんだ祖父までもがあっけなく二人の後を追うように亡くなってしまいました。3連続の葬儀でした。そして二人の子供の母親は子供を連れて里に変えってしまいました。残ったのは夫の母一人になってしまいました。7人のにぎやかだった家族が1年もたたないうちに寂しいところになってしまいました。その後、残った祖母も施設に移り、にぎやかだった家は人一人いない、寂しい無住の家になりました。悪いことした人はいないのに、このような家族の崩壊は非常にむなしく悲しい話です。

今週の一花「ケシ ‘ブラック マジック’

 ケシ‘ブラック マジック’。これほど黒い花は他には無いと思います。


第934号 昭和生まれの老翁の面白話。第74話 「そして誰もいなくなった①」今週の人花「コゴミイヌノフグリ

2025年04月11日 10時08分55秒 | お知らせ

第74話昭和生まれの老翁の面白話「そして誰もいなくなった①」ある山村に別荘を持っている。敷地の前に清流が流れ、夏には蛍が飛び、カジカが鳴く自慢の所です。その杉の木が生い茂る山地の集落に「父、母、子供二人、夫の親二人、祖父一人計7人が住む家族がありました。子供は男の子で小学校低年のワンパク盛りでした。ジジババばっかりの寂びれた村落でこの一家だけは賑やかで、明るいスポットが当たっていたようでした。子供の父の母は小学校の教師をしていた人で、この集落ではインテリでした。子供の父は超ハンサムで行動的な人でした。母は色白で、背が高く、ふっくらした体躯で鄙には希な清艶な感の超美人でした。

夏も近づき、父は子供の通う小学校のプールの為に掃除をPTAの人たちと共にしました。ここから悲劇が始まりまた。つづく

今週の一花 コゴメイヌノフグリ

 コゴメイヌノフグリ。


第933号 昭和生まれの老翁の面白話。第73話 「詐欺師」今週の人花 オオイヌノフグリ

2025年04月03日 19時58分10秒 | お知らせ

昭和生まれの老翁の面白話。第73話「詐欺師」仕事を一緒にしたことのある男は一流私立大学を出、背が高く非常に男前だった。女には優しくスマートな会話をし、持てました。多くの女性が彼の毒牙の犠牲になり、男性不信になり結婚をしない女性もいました。その男が突然来ました。そして、「これからお伊勢参りをしようと思う。代わりに願い事をしてくるので旅費の一部を出してくれないか?一口3,000円で募っている。多くの人が賛同してくれている」と言いました。私は即座にこいつは詐欺師だと思いました。こいつが伊勢に行くわけがない。願い事を頼む人が彼の旅費や宿泊費を賄うほどいるとは思えませんでした。集めた金は生活費や遊行費に使うと思いました。彼はどうも詐欺で金を儲けるより自分の考えたワナに人がはまった時の優越感を喜びとしているようでした。私は仕事を回してくれた多少の恩義もあったので、だまされた振りをして3,000円を渡しました。彼が「願い事は?」と聞きましたので、私は「無い」と答えました。そのような詐欺まがいばかりをしていたので人の信用や仕事を失い出版業界から姿を消しました。ある日、新宿でみすぼらしく零落した彼を遠目に見かけたことがあります。自分の容姿や頭が良いと過信した悲劇にお末路です。

今週の一花 オオイヌノフグリ

 オオイヌノフグリ。先週のイヌノフグリと比べてください。