東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

連絡先090-1835-5649
kadohara@joy.ocn.ne.jp
白鳥4丁目押草団地

遅々として進まぬ議会改革

2008年01月30日 | 東郷町議会

 25日の議会運営委員会で、来年度の当初予算の審議にあたって「予算特別委員会」を設置することについて、議題として提起しました。

 この議会運営委員会に先だって、日本共産党議員団(中川議員と私)として議長・議運委員長宛に、このことについての申し入れ書を提出し、この文書に沿って提起しました。

 議運での議論は、委員長の意見表明を中心に進みました。その意見とは、「予算を特別委員会で審査することは、やらなければならないと思うが、急に言われても3月議会に間に合わない」「議運ではなく、“議会活性化検討委員会”で決めてもらうべきこと」というもの。

 私は、「急に提案したわけではない。前から懸案事項になっていたはず。“議会活性化検討委員会”でも中川議員も提案したが、『議運で議論すること』というので、今回、議長と議運委員長に申し入れた。3月議会に間に合わせるためのギリギリのタイミングだ」と述べました。

 予算委員会の設置については、昨年の改選直後の議長選挙でも話題にしましたし、2005年にも当時の議会運営委員会が調査して、当時の議長(現議長と同一)にも報告されているとのこと。

 さて、議会活性化検討委員会とは、議長の私的な諮問機関で、議会の議決を経て設置された公式な会議ではありません。議員定数や議会改革などを議論するものとされています。日本共産党からは中川議員が参加しています。

 結局、議運では合意を得ることができず、今日の全員協議会(議員全員による非公式の会議)で提案してくれ、ということになりました。残念ながら、議運の様子と併せて議運委員長の意見表明が繰り返されただけで、議論になりませんでした。また、前から懸案になっていたという認識を各議員がお持ちでないことも分かり、これも残念なことです。

 議運も議会活性化検討委員会も「うちじゃなくて、あっちで議論を」と押し付けあっている状況を、私たちが残念に思うのは当然です。それ以上に残念なのは、議会改革を訴え当選した1期目の議員たちから内容についての意見が一言もなかったこと。おじさん、失望したよ。

これだけじゃない、たなざらしの案件

 以前にも、私が議会運営委員会で議題にするように申し入れたのに「議会活性化検討委員会で議論すべきもの」と拒否され、活性化検討委員会でもいまだに議論されていないことがあるので、申し入れ文書を紹介します。

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2007年11月16日

議会運営委員長 菱川和英 様

議会運営委員 門原武志

 以下の点について議会運営委員会で議題としていただきたいので、よろしくお願い申し上げます。

1.委員会の会議録の改善について

1)      発言者を特定できるようにすること

2)      逐語記録の検討

3)      インターネットでの公開についての検討

 以上については、今年2月20日に、私が議長宛に提出した文書「委員会の会議録の改善について要望」をご参照ください。

2. 本会議のビデオテープ及び委員会の録音テープは、東郷町情報公開条例第2条第2項(この条例において「行政文書」とは、実施機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書、図画、写真、フィルム及び電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。以下同じ。)であって、当該実施機関の職員が組織的に用いるものとして、当該実施機関が保有しているものをいう。)に定められた行政文書なので、公開の請求に応じられるよう適切に保管すること。

以上

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ということですが。

 東郷町議会では、委員会の議事録が、誰が何を言ったかすら記録されていないという情けない状態です。これぐらいのことは、すぐに決めて欲しかったのですが。

 今日のような状況では、議会自らの改革に期待できそうにないので、ここで実情を明らかにし、世論に問うてみたいと思います。

 今日の全員協議会にしても、他の会議にしても、せっかく議員が集まって会議するのに議論にならない。これじゃ「改革」が進むわけがありません。

 “活性化検討委員会”を、議会の議決を経て設置する特別委員会にしようということが議長たちを中心に検討されているようです。それも大切ですが、話し合う姿勢の方が問題です。

住民の皆さんに取り急ぎ連絡

 事務事業見直しで、2008年度から中止の方向になっていた事業のうち、いくつかが08年度に限って存続し、年度内に代替事業を検討することになったと町長から報告がありましたので、取り急ぎお知らせします。

  1. 町民体育大会
  2. 高齢者社会見学
  3. 広報配布委託(2件目から5円→10円)

 私たち日本共産党が申し入れた住民窓口サービス廃止計画は現時点ではまだそのまま。引き続き頑張ります。http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20080120

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東郷町、今年も全国学力テストに参加する方針に

2008年01月28日 | 受験・学校

 25日の金曜日、午後から東郷町教育委員会の定例会で、町立小中学校の全国学力テストへの参加について話し合われるということで傍聴してきました。

 結論から書くと、今年度に引き続き来年度も参加(時期は今年の4月)。

 教育委員さんたちの意見は、

  • 競争をあおらないように
  • 学校間格差をつくることのないように
  • プライバシーを確保すること

に集中していたように思われました。確かに大切な論点です。こういった議論を通して「学校バウチャー」など競争をあおる手法の持ちこみを防ぐことができると思います。

 一方、実施そのものの是非については、「今後に生かしていくためにも、継続して参加することが大事」というふうに一致していたように思います。

 今後の指導方針や教育課程の見直しに必要、という気持ちは分からないではありませんが、その手段として政府が一律に実施する全国テストに参加することが適切かどうかという議論がなかったのは残念です。結果が出るにの半年かかったとかのこともあります。今後に生かすためのデータを取りたいなら、従来の試験でも良いのではないでしょうか。

 また、ある委員は、全員に受けさせるテストか、抽出して受けさせるテストか…、ということを話されましたが、なぜ全員が受けるテストが良いのかというご意見は述べられなかったように思います。

 第1回目に参加しなかった犬山市のような結論まで求めるのは酷かもしれませんが、せめて、全国学力テストの本質とは、と踏み込んだ議論が欲しいものだ、と思いました。

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高遠菜穂子さんのイラク報告を聞く

2008年01月26日 | 憲法

「東郷9条の会」1周年の記念のつどいで、高遠菜穂子さんの「イラク報告」がありました。

 イラク支援活動で知られる高遠さん。誘拐事件以後はイラク再入国を果たせていないものの、ファルージャの再建などのイラク支援を続けておられます。

 写真などからはふくよかな印象の高遠さんでしたが、髪型を坊主頭に変えて、精悍な感じでした。

 講演の冒頭、高遠さんは「報道の見えない壁」ということを強調されました。首都バクダッドから60kmしか離れていないファルージャで起こったことが、ほとんど知られていなかった。それは、米軍が街を完全に封鎖してしまったから…。イラク戦争後、初めての選挙でシーア派政党が政権を握った直後、スンニ派住民の変死体が見つかる事件が相次ぎ、葬儀に何千人も集まってデモをしたことも何カ月もたってから世界に知らされたそうです。

 現地のスタッフが高遠さんに送ってきた映像が映されました。こういうわずかな情報で、現地の惨状がようやく知られるという状態です。

 最後に高遠さんは、「判断は求めません。ただ、アメリカからの情報が多い。イラクからの情報は少なくて耳をすまさなければ聞こえない。だからイラクからの情報を増やしている」と述べました。

 困難が多い中、徹底して非暴力を貫く高遠さん。〝ホンモノ〟の話に圧倒されるばかりでした。

 高遠さんのブログを紹介します。

http://iraqhope.exblog.jp/

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住民窓口サービスセンター廃止計画の撤回を求める

2008年01月20日 | 東郷町政

 水曜日、日本共産党東郷町議団は、住民窓口サービスセンター廃止計画の撤回を求める申し入れ書を町長に提出しました。

 町は昨年12月に事務事業の見直しhttp://www.town.togo.aichi.jp/contents/ePage.asp?CONTENTNO=3063&PNO=

を発表しました。有識者会議で検討した12事業のうち11事業が縮小・廃止の方向とされました。

 日本共産党は、このことを住民に知らせる中で、おおむね縮小・廃止で良いのではないかという意見をいただいていますが、なお検討を要するものもあると思います。

 特に住民窓口サービスセンターの縮小(まず南部・東部センターを2009年度に廃止し、その後、北部と西部についても廃止を検討)するという案については、容認できないと判断し、申し入れ書を提出することにしました。

 住民窓口サービスセンターhttp://www.town.togo.aichi.jp/contents/ePage.asp?CONTENTNO=67&PNO=

は、中部と兵庫を除く4つの児童館内にあり、住民票の写しの発行などを行っています。住民課の臨時職員が業務に当たっています。

 このサービスセンターでの住民票等の発行実績が少ないことが廃止の理由にされていますが、住民票の写しの発行は多ければ良いというものではありません。

 長久手町ではショッピングモールの中に住民票等に関わるサービスをする場所をつくっています。http://www.town.nagakute.aichi.jp/annai/sisetu/kokyoh_sis.asp

 多様なサービス展開が求められる中、東郷町の動きは逆行そのものです。

 申し入れ書を紹介します。

2008年1月16日

東郷町長 川瀬雅喜 殿

日本共産党東郷町議会議員団 中川雅夫

門原武志

住民窓口サービスセンター廃止計画の撤回を求める申し入れ

昨年12月に発表された「平成19年度事務事業見直し結果」によれば、住民窓口サービスセンターのうち東部・南部を平成21年度に廃止し、北部・西部についても廃止の方向で検討されるとのことです。

東部・南部をまず廃止する理由として、住民票等の発行数が少ないことが挙げられていますが、人口密集地域にある北部・西部と比較して発行数が少ないことは当然です。

また、住民票等の発行事務は、住民の必要に応じて行われるもので、発行数が少ないことが事務を縮小する理由にはなりません。

さらに、巡回バスによって交通空白地帯がなくなったという理由も挙げられていますが、住民課の窓口を利用する人が巡回バスを利用している実態がないことは担当課が行った調査でも明らかであり、巡回バスの充実が住民課の諸事務を役場へ集中する理由にはなりえません。

当局が全く宣伝していない中でようやく利用者が増えてきているまさにその時に「利用が少ないから」と住民窓口サービスを縮小・廃止することは許されません。今後必要とされるのは、住民の求めに応じて多種多様な行政サービスを展開していくことであり、住民窓口サービスの縮小・廃止はこの流れに逆行していると言わざるを得ません。

よって、私どもは次のことを強く求めます。

     記

 住民窓口サービスの廃止計画を撤回すること。

                                 以上

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いこまい館の見直しに積極的なご意見を!

2008年01月18日 | 東郷町政

Img_1574  「はくい」と読んでしまうのはなぜ?

 

 

 

 

 

 

 

いこまい館見直しアンケートが1月末に全戸に発送されます

 いこまい館の見直しアンケートで示される案の概要が昨年末までに「検討委員会」でまとめられ、事務局(役場経営改革室)が全戸発送に向け作業中です。

 アンケートでは、いこまい館の「健康の拠点」への見直しへの賛否、検討委員会がまとめた3つの案のどれに賛成か、そして見直しそのものへの賛否が問われます。当然、現状維持を求める人も意思を示すことが可能な形になっています。

 返信封筒で役場に送り返すようになっているので、積極的な協力を私からもお願いします。

「行ったことがないから意見を出しようがない」か?

 成人の日、午前は傍示本地区の方のお宅で、午後は押草団地にある集会所で町政報告会を持ち、12月議会の報告の他、役場の事務見直し、いこまい館の見直しについて話しました。

 1案から3案の共通点(運動浴室の周辺にトレーニングジムを整備)とそれぞれの案の特徴(1案…1階に診療所、2案…2階の保健センターに加え1階に成人検診の施設、3案…子育て支援ゾーンを充実)などを紹介しました。そして、健康づくりの拠点にふさわしい施設にするためには1案がいちばん分かりやすいと、私の意見も付け加えました。

 しかし、私の説明が、施設の配置換えを中心にしたものになってしまったようで、「あんまり行ったことがないから、よく分からん」というご意見が。

 いこまい館をあまり利用したことがない人にとっては、アンケート自体に関心が持てないかもしれません。また、いこまい館が多数の住民に必要とされていない施設だから、関心を持ってもらいにくいという現状があるかもしれません。だからこそ、建って間もない施設なのに見直しが提起されているということでは、と答えましたが、理解してもらえたでしょうか。

 アンケートは施設のこれからのあり方を問うものだと思います。直感的に答えてもらえると良いのでは、と思います。

住民の意思を捉える機会に

 議員どうしの雑談で、診療所の移転でどれだけ費用がかかるか分からないなどとおっしゃる方もいますが。

 診療所を移転する案が住民アンケートで選ばれないかもしれないし、もし選ばれたとしても検討委員会がアンケート結果を受けて町長に答申するとき、どう答申するかも分からないし。答申を受けた町長が、設計図をつくる段階で、実現不可能と、いこまい館の改造を断念するかも知れないし。

 アンケートがある程度の考え方や可能性を示し、住民に考えてもらえる機会になれば。そして行政が住民の意思を的確に捉える機会になれば良いのでは、と考えています。

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