東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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議会活性化特別委員長に、私から10の提案

2011年07月29日 | 東郷町議会

 東郷町議会に「議会活性化特別委員会」が立ち上げられました。10人の議員が選任され、日本共産党では中川まさお議員が委員になっています(副委員長に就任)。

 7月に開かれた委員会では政務調査費の実施についてなどが議論されました。日本共産党は、議員の活動を充実させるためには必要と考えています。同時に、使途の範囲の明確化と領収書の全面公開など、住民に分かりやすい制度にするために、慎重に検討すべきだと考えています。

 さて、委員会の発足時、委員長(自民系無所属の菱川議員)から全議員に対し、提案があれば文書で提出するよう、口頭で要請がありました。

 以下に私の提案を紹介します。

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              2011年7月6日<o:p></o:p>

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議会活性化特別委員会委員長 菱川和英 殿<o:p></o:p>

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  東郷町議会議員 門原武志

 

議会活性化のための提案(申し入れ)

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 議会活性化のために以下の10項目についてご提案いたしますので、議会活性化特別委員会にて検討されますようよろしくお願いいたします。


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Ⅰ.開かれた議会のために<o:p></o:p>

1.傍聴規則の見直し…撮影・録音の禁止条項の削除(第7条関係)<o:p></o:p>

 撮影・録音を禁止しなければならない理由が不明である。同時に、撮影・録音を自由化することにより、住民が議会について報道や論評をしやすくなり、議会への関心を高めることができる。<o:p></o:p>

 撮影・録音が原則禁止されている現在、住民による記録方法はメモしかないが、撮影・録音を自由化すれば聞き違いによるメモの間違いを防ぐことができ、正確な報道・論評が可能になる。こうしたことを通じ議会審議への理解を高めることができる。<o:p></o:p>

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2.議会の広報と公聴のあり方について<o:p></o:p>

①議会ホームページのあり方について<o:p></o:p>

 例えば定例会の日程については議会のホームページに掲載されているが、閉会中の常任委員会、議会運営委員会、特別委員会については掲載されていない。これは会議日程の明確な掲載基準がないからだと思われる。<o:p></o:p>

 議長の指示に従って議会事務局がホームページを作成していると思われるが、作製の方針など細かなことまで議長一人に責任を負わせるのはいささか酷な感じがする。議会ホームページのあり方について検討することが必要である。<o:p></o:p>

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②公聴のあり方について<o:p></o:p>

 議会だより編集特別委員会は、誌面に住民の意見を反映させることを決め、8月号に傍聴の感想を掲載する準備を進めているが、議会だより編集特別委員会には意見箱を傍聴席に置く権限まではないのではないかという疑義から、意見箱の設置等ができず、特定の傍聴者からの意見しか集めることができていない。<o:p></o:p>

 議会だよりに掲載するか否かとは別に、町長FAXや意見箱と同様な制度を議会として作り、広く住民の意見を集め、議会だよりや議会ホームページなどの媒体に掲載できれば、住民の関心を高めることができる。<o:p></o:p>

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3.議会中継<o:p></o:p>

 多くの近隣市町ではすでに実施、あるいは実施に向け検討中。本議会でも早期に実施すべく検討に入るべきである。<o:p></o:p>

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4.傍聴者への資料配布と公開<o:p></o:p>

   …議案書や一般質問通告書の配布・インターネットで公開について<o:p></o:p>

 先日、議会運営委員会で視察に行った兵庫県南あわじ市では、従前から傍聴者には資料を配布してきた。これに加え、「テレビ中継を見ても何の議論をしているか分からない」という意見に応え、インターネットでも議案を公開している。<o:p></o:p>

 傍聴者に審議内容を理解していただくためには、傍聴席での資料配布は当然必要だし、更に一歩進めてインターネットでの公開まで実施すれば住民の関心も高まる。<o:p></o:p>

(配布資料のコピー代金なども併せて検討すればいい)<o:p></o:p>

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Ⅱ.議会審議の活性化のために<o:p></o:p>

5.請願審査での請願者の陳述について<o:p></o:p>

 請願者に意見陳述の機会を保障し、更に質疑の機会を設けることにより、請願趣旨への理解を深めることができる。<o:p></o:p>

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6.陳情の審査について<o:p></o:p>

 日進市議会や豊明市議会では、各議員への資料配布で済ませるのか、委員会で審査するかについての取り決めがある。委員会での審査によって陳情内容への理解を深めることができるので、本議会でも陳情の委員会審査も可能にすべきである。<o:p></o:p>

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7.委員会での委員外議員の発言の自由化について<o:p></o:p>

 幅広い見地からより深く審議できるよう、委員外発言の自由化は必要である。<o:p></o:p>

 先日、議会運営委員会が視察に行った香川県北島町議会では、各常任委員会への全議員の出席を義務付け、委員外議員にも発言させ、活発な議論につなげている。<o:p></o:p>

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Ⅲ.その他<o:p></o:p>

8.政治倫理要綱の議員による審査請求の廃止について<o:p></o:p>

 議員同士の足の引っ張り合いにつながり、住民のために有意義な議論を進めるために必要な議員間の信頼関係を損なうため、議員による審査請求を廃止すべきである。<o:p></o:p>

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9.町民の審査請求権を保障する政治倫理条例の制定について<o:p></o:p>

 議員は住民から付託を受け町政を進める立場にあるのだから、議員が住民から疑惑を持たれたときの疑惑解明のための審査請求権は、住民に持ってもらう必要がある。<o:p></o:p>

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10.一部事務組合議会のあり方について関係市議会と協議する場の設置について<o:p></o:p>

 議員定数や議員の選出方法の改正には構成市町間の協議による規約改正が必要である。一部事務組合議会議員の選挙権・被選挙権を持つ議員としても、こうしたことについて関係市会議員たちと話し合う場が必要である。<o:p></o:p>


                  以上

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 この提案は次回の会議(8月2日火曜日の13時から)の議題になる予定です。

 項目が多いことや、他の議員も提案しているであろうこと、更に政務調査費についてなど、全部の項目が議論の対象にならないかもしれませんが、3の議会中継は「開かれた議会」にするための取り組みとして、すでに多くの議会で実施されていることもあり、早急に実施の方向で検討してもらいたいと考えています。

 この会議の傍聴には委員長の許可が必要です。開会15分前までを目安に、事前に議会事務局に申し込んでください。

 (私も議論の行方を見守りたいところですが、当日には議会だより編集特別委員会の研修があり、残念ながら傍聴できません。)

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東郷町、高校3年生まで医療費無料化へ!

2011年07月23日 | 東郷町政

 今朝(7月23日)の「中日」東なごや版に「東郷町 高3まで医療費無料化 来年1月から助成対象拡大 町長が方針表明」という記事が掲載されています。

 記事によれば、実現すれば同じく来年1月から高3までの医療費無料化を発表している安城市と並んで県内初となります。

 6月議会では日本共産党の中川議員だけでなく自民系無所属の山田議員も「中3までの医療費無料化」を求めて一般質問しましたが、いずれの質問に対しても町長は「今年4月から小6までに拡大したところ。あと数ヶ月は様子を見たい」という趣旨の答弁をし、早期の実現を拒んでいました。

 山田議員には「あなたが届けた署名は小6までだった。それでマニフェストに取り入れ小6までした」とまで言う始末。

 また過去には「東郷町は財政が厳しい」ということを口実に、更に前には「安易な受診を招く」などと後ろ向きな姿勢を示し続けてきました。

 それが一気に「高3まで」です!

 住民の期待以上のことではないでしょうか。

 町長をここまで変えさせたのは、住民の皆さんと日本共産党などが一緒に進めてきた運動の成果です。

 さて、いまから10日ほど前、同じ「中日」東なごや版で「保守系議員11人」が「中3までの無料化」を求める要望書を町長に提出し、町長が前向きに応じたことが報道されていました(これは今日の記事でも触れられています)。

 そしてその報道があった夜、和合ヶ丘での町長ら役場幹部と住民との懇談会で、町長が唐突に「子育てについては皆さんのご期待に添えるよう、今年度中に結論を出す」と表明(内容は不明でしたが、多分、子ども医療費無料化のことではないかと、その場にいた中川議員は推測)しました。

 6月議会の一般質問から今日までの短期間に町長の態度がここまで変化した理由は、私には分かりませんが、住民の声と、無料化をどんどん推進する近隣市の状況から、決断されたことと推察します。

 しかしここまで長かった。

 住民と日本共産党が協力して議会に請願したり、それが議会で否決されると次は町長に署名を出したけど酷い態度であしらわれたこともありました。

 日本共産党は他の議員と協力して条例改正案も繰り返し提出しましたが、賛成議員はわずかでした。

 変化が現れたのは去年あたりでしょうか。

 8月の町長選挙で現職に対抗して立候補した人が「中3までの医療費無料化」を最大の公約として掲げ、現職にわずか21票差で敗れました。敗れはしたものの、小6までを公約していた現職陣営をここまで追い込んだ意義は小さくはありませんでした。

 そして直後の9月議会、日本共産党が紹介した「中3までの無料化」を求める請願には、日本共産党だけでなく、現職をわずかな差まで追い込んだ候補者を応援した議員など、合わせて8人(当時の定数20)が賛成しました。

 こうした状況の中、4月の町議選で「中3までの無料化」をしっかり選挙公報に書いたのは私たち日本共産党の2人以外には、自民系無所属の山田議員だけで、寂しさを感じたものですが、さっきも紹介したとおり、「保守系11人」が「中3まで」を要求するところまで変化したのです。いままで反対してきた議員が要求するまでに動かしたのは、紛れもなく住民の力だと確信しています。

 さて、すごい情勢変化ですが、まだまだこれからです。

 条例改正案や関連の補正予算案は9月議会で審議されるようです。これらが可決されるまでは気が抜けません。

 引き続きがんばってまいります。

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議会運営委員会視察研修報告(2)…兵庫県南あわじ市

2011年07月13日 | 東郷町議会

 6月27、28日の研修の報告の続きです。

兵庫県南あわじ市議会

 南あわじ市は6年前に4町が合併してできた市です。人口は約5万1000人。面積は約229 平方キロメートルで東郷町の13倍近くの広さを持っています。議員定数は20人。

住民の意見を取り入れ更に改革を進める

 南あわじ市議会は、議会開会日に議案(市長や議員が提出した予算案や条例案など)をインターネットで公開しています。追加議案があれば、その都度掲載しています。

 南あわじ市議会は、2005年1月の合併当初からインターネットによる本会議の映像配信を行っています。委員会の中継もしています。わざわざ議場まで来なくても、自宅で見られるという利便性から住民からは好評ですが、一方で「何の議論をしているのか分からない」という意見もあり、それまでは傍聴者の閲覧資料として傍聴席に用意していたものを、更にインターネットで公開することにしました。

 東郷町議会では、傍聴者への資料も傍聴席の入り口に掲示しているだけで、傍聴席で見れる資料の配布もしていません。また議会中継もされていません。南あわじ市議会は資料配布や議会中継といった、開かれた議会にするための試みを進め、それでも住民から不十分だという意見があれば更に進めたのです。

 東郷町議会もこういった改革を進めなければ、早晩、住民から見捨てられることになりかねません。6月議会では「議会活性化特別委員会」が発足し、議会活性化への議論が始まります(日本共産党からは中川まさお議員が委員に選ばれています)。南あわじ市議会など先進事例の良いところをどんどん取り入れる積極的な議論が求められています。

ライブ中継だけでなく録画放送も

 現在は、一般質問の録画放送は市営のケーブルテレビ(加入率90%)で行っています。

 またインターネットでの録画配信については、今6月定例会分から予定しています。ケーブルテレビ局が収録し、質問者名等のテロップを入れて放送し終えた番組を借用し、市所有のサーバーに載せて公開します。

困難な中で開催された議会報告会

 議会報告会は昨年に第1回目が開催されました。今年も開催に向け検討中とのことでした。住民の参加者数はのべ371人で、「また開いて欲しい」という意見が多かったそうです。

 ところで昨年の議会報告会は、新庁舎建設を議会が議決した直後に開催されました。新庁舎設には住民の中に根強い反対意見があり、「議会はなぜ賛成したのか」と詰め寄る住民もたくさんいたそうです。私たちへの説明で、ある市議さんが「二度としたくない」と話したほどです。新庁舎建設という世論を二分する出来事がなければ、議会報告会への感想はもっと違ったものになったことでしょう。またこれほど多くの参加者もなかったかもしれません。

 議会報告会は、旧4町と1つの離島、合わせて5箇所で開かれました。班に分かれて全議員が参加しました。

 報告内容は議会での議決結果で、それに対する各議員の私見は述べないこととしました。私見を述べないことに決めたとはいえ、これが難しかったようです。やはり住民が聞きたいことは、各議員の意見だったようで、「あんたは賛成したのか」などと聞かれれば答えざるを得なかったようです。

 議決結果だけ報告するのでは、行政が行う報告会と変わりがないので、住民の興味を引くのは難しいのではないでしょうか。私は、私見を述べないようにするのではなく、全議員に意見を述べさせ公平を期すなどの工夫が必要だと感じました。

 なお、議会報告会の模様は今年2月1日発行の議会だよりで報告されています。

議会議員倫理条例

 南あわじ市が合併する前の旧2町には議会議員倫理条例があり、合併直後には市長が自らに課す政治倫理条例を制定したこともあり、南あわじ市でも議会議員倫理条例が制定されました。

 先にご報告した徳島県北島町議会でもそうでしたが、東郷町の政治倫理要綱のような議員が審査請求する形ではなく、市民が審査請求するものとなっています。また、審査会のメンバーも北島町と同様、市長が議会に相談して任命する外部の有識者で構成されています。この点でも、議員だけで構成する審査会を設置することになっている東郷町とは異なります。

 議会事務局の説明では、多くの先進事例に倣ったとの事で、「議員が議員の議員を訴えるのは無理があるのではないか」と語りました。

 東郷町でも倫理条例を制定するならば、市民が審査請求する形にすべきです。(了)

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議会活性化特別委員会が開かれます

2011年07月04日 | 東郷町議会

 6月議会の最終日で設置された議会活性化特別委員会(委員長は自民系無所属の菱川議員、副委員長は日本共産党の中川議員)が7日に開かれます。

日時 7月7日(木) 午後1時半~
場所 東郷町議会第2委員会室
 傍聴を希望される方は、会議が始まる前に議会事務局(役場4階)までお越しください。委員長の許可が必要です。

議題 政務調査費について、決算特別委員会について

 これらの日程は、いまのところ東郷町議会のホームページには掲載されていないようです。こうしたことも一つ一つ改善していくことが議会の活性化につながり、そうすることで住民から見てもらえる議会にしていくことができると思います。

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議会運営委員会視察研修報告(1)…徳島県北島町

2011年07月02日 | 東郷町議会

 6月27日、28日の2日間の日程で東郷町議会の議会運営委員会視察研修が行われ、私も参加しました。

 まず、徳島県北島町議会についてご報告します。

徳島県北島町議会

 北島町は徳島県の北東部に位置し、徳島市と鳴門市の中間にあり、近年はベッドタウンとして人口が増えています。面積は約8.8平方キロメートル、人口は約2万2000人で、面積・人口ともに東郷町のほぼ半分(東郷町の面積は約18.0平方キロメートル、人口は約4万1000人)の町です。議員定数は14人(東郷町は16人)。

議長選にからむ汚職をきっかけに議会改革が進む

 北島町では、議会活動の充実と開かれた議会をめざす議会基本条例が制定され、それにもとづく議会報告会が開かれるなど、先進的な議会活動が行われています。またインターネットによる議会本会議の映像配信も行われています。

 北島町議会での研修では「わがまちの議会活性化実践項目」という資料が配布されました。1番目に経費削減を目的とした海外研修視察廃止(1999年2月)が挙げられ、33番目と36番目に議会報告会(2010年3月、2011年1月)があります。傍聴者への一般質問通告書と本会議閲覧資料配布は1999年3月に、ケーブルテレビによる本会議の放映は同年6月に実施されるなど、早くから議会活性化の取り組みが行われてきたことが伺えます。

 こうした改革が取り組まれるようになったきっかけとして、1998年に議長選にからんで贈収賄事件が起き元議員も含めて7人が逮捕されたことがあります。その前にも県議の補欠選挙の贈収賄事件で町長と議員が逮捕されたこともあり、「県下に汚職の町北島の名を広め、町民に大変恥ずかしい思いをさせた県下一レベルの低い議会でありました。出直し選挙以降議会改革に取り組みました。」(「北島町議会だより」平成23年3月10日号)とのことです。翌1999年の町議選では8人の新人議員が当選し、それからより積極的に改革に取り組まれるようになりました。

 まず2000年9月に政治倫理条例の制定のための特別委員会が発足し、先進地であった福岡県への視察や学識経験者への諮問が行われ、慎重に検討した結果、2005年12月に、議員と2親等以内親族は町の請負契約を辞退することを柱とする政治倫理条例が議員提案により制定されました。

 続いて「改革は町民の利益につながる」という考えのもと、議会基本条例の制定に向けた取り組みが始められ、2009年3月に制定されました。この取り組みは、2006年の先進地視察(北海度栗山町とニセコ町)に始まり、2008年には全議員参加の議会改革推進特別委員会が立ち上げられ制定方法についての協議が始められました。北島町の議会改革推進特別委員長は「先進地の良いところはどんどん取り入れればスピードも上がる。1から全部自分たちだけでやるとロスが大きい」と説明しました。そうした中でも、憲法や地方自治法などの上位法に違反しないように専門家にチェックしてもらうなど慎重に条文を作ったそうです。内容についても、町内の各種団体によるチェックや、町民へのパブリックコメントの聴取が行われました。

議会報告会

 議会報告会は議会基本条例により実施されることが決められています。これまでに2回開催されました。
 報告会で出される町民の意見は、行政への要望が多いのが現状です。議会としては答えようがありません。そこで報告会には行政の職員も参加し、こうした質問に答えています。

インターネットによる本会議映像配信

 インターネットによる本会議映像配信は2010年7月に実現しました。北島町議会では、議会改革の一環として1999年6月から民間ケーブルテレビによる本会議の放映がされていましたが、より幅広い人たちに、時間に関係なく見てもらうために、ネットによる映像配信を始めたそうです。

 映像の収録は、議場に取り付けた3台のカメラを使って、役場職員が行っています。維持費はサーバー使用料として月額3万9900円だけです。設備の工事費用は音響関係に640万円、映像関係に300万円などで、庁舎改修に合わせて設置したそうです。

 映像へのアクセス数は月平均で40件ほどだそうです。

政治倫理条例

 先に書いたような経過から、議会改革の中でも特に早くから取り組まれました。調査請求権は町民にあります。この点は議員による請求だけを定めた東郷町の政治倫理要綱と大きく異なります。町民の権利を重く見たことと、議員同士の足の引っ張り合いを防ぐという意味合いがありそうです。

 

2年前に、日本共産党の2人を含む4人の議員が、まったくの言いがかりによって政治倫理審査会の被告とされたという苦い経験を持つ東郷町議会としては、大いに参考にする必要がありそうです。

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