東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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白鳥4丁目押草団地

歴史を歪める教科書は使うな!(教科書展で感想を書いた)

2009年07月02日 | 学問

 来年度から中学校の教科書が改定されます。文部科学省の検定を通過した教科書の見本が各地で展示されています。東郷町にある愛知県教育センターでも教科書展が開かれているので、出かけてきました。

 教科書展では感想を出すこともできます。教科書展で出された感想は、教科書を選定する各教育委員会等の会議で、参考にされると思います。

 教科書展に行った理由は、歴史を歪めて伝えると問題になっている歴史教科書(扶桑社、自由社)も、来年度からの教科書の候補として展示されているから。実際に読んで確認したいと思いました。

 読んでみて思ったのは、これら2社の教科書が、他の教科書とあまりにも内容がかけ離れているということ。
 たとえば、ファシズムとスターリニズムを「2つの全体主義」として対比していることや、日本の戦争拡大の流れをファシズムの流れとして記述していないことなどです。また、人物に対する記述が詳しいのは興味を引きますが、それがあまりにも度が過ぎ、いわば「英雄中心」の記述になり、民衆からの視点が乏しいことも特異な点に挙げられると思います。

  特定の思想を生徒に植え付けようという意図が感じられたので、上のような感想を書いた意見を提出しました。

 こうした内容の教科書の採択を推進している右翼団体「あたらしい歴史教科書をつくる会」は、内紛の末、分裂し、影響力が低下していると考えられますが、なお注視が必要です。

 今後は教育委員会での議論が行われます。(東郷町は他の市町と共同で選定)
 こうした場での議論にも注目する必要があります。

 なお、愛知県教育センターでの展示は3日(金)の午後4時までです。

 名古屋市の鶴舞中央図書館などでは、5日まで展示されています。http://www.pref.aichi.jp/0000015653.html

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軽度発達障害の支援についての講演を聞きました。

2006年07月01日 | 学問

 東郷町内で活動するNPO法人金曜グループ主催の講演会、「軽度発達障害の学齢期の課題と支援」(お話は豊田市こども発達センターの高橋脩さん)へ行きました。600名収容の町民会館はほぼ満席。東郷町内外の教師や保育士がたくさん聞きに来られたようです。

 軽度発達障害には高機能自閉症やADHD、学習障害などがあり、近年急速に注目されるようになってきています。日本人の1割近くがこれらの障害に該当するというお話は私には衝撃的でしたが、同時に「これだけたくさんいる人たちについて、障害と言って良いのか?」という高橋さんの問いかけには納得させられました。

 質疑応答で、軽度発達障害の子を持つ方から「うちの子は知能には問題がなく、医者になりたいという希望を持っているが、医者から止められているが」という質問があり、高橋さんは「なりたいようにならせるのが支援ではないか。精神病の臨床医には向かないが、医者と言ってもいろんな分野がある。既存の枠にはめて職業を選ばせるのは差別ではないか。(読字障害を持つ)トム・クルーズも、テープレコーダーがある、という助言で俳優を目指せた」と答えられました。

 高橋さんの、子どもに向かう姿勢の基本が伺える答えでした。

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