東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

連絡先090-1835-5649
kadohara@joy.ocn.ne.jp
白鳥4丁目押草団地

3月議会の主な議案に対する日本共産党の態度(2)

2011年03月25日 | 東郷町政

国民健康保険税条例の一部改正

 全員一致で可決されました。

 主な内容は次の2点です。

①低所得者向けの負担軽減策の拡大

 現在、東郷町の国民健康保険税では、低所得者の平等割(世帯にかけられる負担額)と均等割(1人当たりにかけられる負担額)の「応益割」を、世帯の所得に応じ、通常の6割を割り引く世帯と、通常の4割を割り引く世帯とが決められています。

 これを2011年度から、6割引になる世帯を7割引へ、4割引になる世帯を5割引へと割引額を拡大するとともに、新たに2割引にする世帯を決めることにします。例えば、総所得金額が66万円の2人家族は現在は負担軽減の対象外で、医療保険分の平等割だと23100円ですが、国保税条例が改正されれば2割引の対象となり、医療保険分の平等割は18480円になります。

(東郷町の国民健康保険税についてはhttp://www.town.aichi-togo.lg.jp/hoken/kokuho/kurashi_bousai/hoken/kokuminkenkou/hokenzei.htmlをご参照ください)

 新たに2割引の対象になる世帯数は約450世帯です。

 日本共産党は低所得者向けの負担軽減策として現行の「6割・4割」軽減をさらに「7割・5割・2割」軽減にするよう議会で求めてきました。

②課税限度額の引き上げ


 国保税の医療保険分の課税限度額を47万円から50万円に、後期高齢者支援金分を12万円から13万円に、介護保険分を9万円から10万円に引き上げます。

 この影響を受け値上げになる世帯は、120世帯ほどで、ごく一部の高額所得者であると考えられると考え、日本共産党は賛成することにしました。

2011年度国民健康保険特別会計予算

 日本共産党など4人の議員が反対しましたが、賛成多数で可決されました。

 日本共産党の反対理由は

  1. 国保税の値上がりを抑えるための一般会計からの繰り入れが、今年度当初はゼロだったのが1億円に増やされるが、所得減少による国保税の減収による国保税率の引き上げを避けるための当然の措置であり、高すぎる国保税を減税する努力が見られない。
  2. 国民健康保険法第44条に基づく医療機関での窓口負担の減免制度がいまだに未整備であること。

の2点です。

 ただし、特定健診の無料化と、先の国民健康保険税条例の一部改正による低所得者向けの負担軽減策の拡充は評価できると指摘しておきました。

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東郷町役場で支援物資を受け付けてます(28日まで)

2011年03月24日 | 東郷町

 東郷町役場で、東日本大震災の被災地への支援物資の受付が始まっています。受付品目は

  1. 乾燥米飯(アルファー米、缶詰米飯、パックごはん、レトルトごはん)
  2. 乾パン
  3. 即席めん・カップめん
  4. プルトップ式缶詰(調理の必要のない副食やフルーツ)
  5. 粉ミルク
  6. 大人用・乳児用紙おむつ
  7. 生理用品

の7品目です。未開封の物で、食品(1~5)は賞味期限が2011年7月以降の物に限ります。

 出すときには、同一品目で隙間がないように箱づめした上で、品目名と数量を箱の側面にすべて明記してください。数量が少ない場合はこの限りではありません。

 受付期間は28日(月)までの午前9時から午後5時までで、土日も受け付けます。場所は役場旧庁舎の地下1階です(役場北側)。

 23日の受付開始から24日の午前までに、12人の方からの協力がありました(写真)。

Img_4462

 受付期間終了後も必要に応じて受付が再開されるかもしれません。詳しくは役場のホームページか役場安全安心課(0561-38-3111)までお問い合わせください。

東郷町が被災地支援のために300万円寄付

 東郷町が被災地に300万円の寄付をするための補正予算案が、議会最終日の22日に審議され、全員一致で可決されました。

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今期最後の定例議会が終わりました。主な議案への日本共産党の態度(1)

2011年03月23日 | 東郷町議会

 4年間の任期中の最後の定例議会が終了しました。4月までの任期中に臨時議会の招集がないとは限りませんが、まずないでしょうから、任期中の最後の議会になったと思います。

 この議会では2011年度の予算などが審議されました。新年度の一般会計の予算は日本共産党(中川まさお、かどはら武志の2人)など3人の議員を除く議員たちの賛成多数により可決されました。

 主な議案に対する日本共産党の態度を紹介します。

東郷町特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正

 日本共産党を含む全員一致で可決されました。

 主な内容は

  1. 交通指導員の報酬を月額7万8000円から日額4800円に変更する。
  2. 識見を有する監査委員の報酬の年額を33万円から56万円に引き上げる。

の2点です。

1.交通指導員の報酬改正

 交通指導員の報酬は、現行は年額にすると93万6000円です。改正後も、勤務日数を195日として計算すると年額93万6000円です。

 勤務日数を195日として計算した理由は次の通りです。

  • 学校がある日の10年間の平均は202日
  • 交通指導員には有給休暇の制度はないが、7日間の有給休暇があるものとして202日から7日を引いて195日とする。

 また、月額を日額に変更する理由は、8月の勤務日数は1日だけで、これだと実質的には日額7万8000円にもなってしまい、国の非常勤職員の日額報酬の上限である3万5000円をはるかに超え、不適切だから、ということです。

 3年前の3月議会でも同様の条例改正案が審議されましたが、このような説明はありませんでした。結果は否決でした。そのときは、納得できる説明がなく、変える必要がないと判断して私たちも反対しましたが、今回の説明は妥当だと思い、賛成しました。

2.識見を有する監査委員の報酬改正

 内容については「東郷町の監査委員の報酬を年額23万円も引き上げる議案が提案されています」に書いたとおりです。

 率直に大幅値上げだと考えたときに書いた記事です。説明に納得したので、私も賛成しました。

 理由は、次の通りです。

  • 監査委員の勤務時間は年間で260時間ほど
  • これをもとに時給を計算すると1270円ほど
  • ところで各種審議会の委員の報酬はだいたい日額6500円
  • 審議会の会議が1日当たり3時間だとすると時給は2160円ほど
  • 2160円×260時間=56万1600円
  • 今、識見を有する監査委員は有資格者で、有資格者に長時間働いてもらっている割りには報酬が安いので、せめて他の特別職と同じぐらいの時給になるようにしたい。また、これからも有資格者を監査委員に迎えたい。

 妥当な説明だと思い、納得しました。

 これらの内容は、自民系無所属の水川議員の質疑で明らかになりました。おかげで私はほとんど聞くことがなくなりました(苦笑)

東郷町職員の給与に関する条例の一部改正について

 東郷町の職員の給与のうち、「地域手当」を6%から3%に引き下げるものです。「地域手当」とは、勤務地の賃金水準や物価を元に自治体職員の給与に上乗せして支給するものとされていますが町村については一律3%とされています。国が決めた基準では、日進市は15%、豊明市は8%などとされています。東郷町は3%。

 15%の市と8%の市に挟まれて、東郷町だけ3%というのは説明がつきません。言うまでもなく、給与水準は優秀な職員の確保のための大きな要因であり、給与水準が高い両市に挟まれ東郷町だけ低いようでは、将来に影響が出かねません。

 国が決めた基準を超過して支給している自治体に対しては、特別地方交付税の減額というペナルティーが課されます。優秀な職員の確保に関わる問題なのに、いらぬお世話を焼いてくれるものです。

 国基準に反して超過支給を続ける長久手町(9%支給。基準は3%)、みよし市(6.5%。基準は3%)などを見習い、国のいらぬおせっかいをやめさせるべきだと考え、反対しました。

 なお、賛成討論に立った自民系無所属の水川議員も、国の不明確な基準設定と不当な圧力を告発しましたが、「悪法も法」という理由で賛成する、と述べました。

 ついでに書くと、ここで紹介した内容を質疑で明らかにしたのは、やはり水川議員でした。おかげで聞くことがなくなってしまいました(苦笑×2)

 長くなるので今日はここまでにします。

 

 

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震災について町長に申し入れました

2011年03月23日 | 東郷町政

 昨日、3月議会の閉会後、日本共産党東郷町議団(中川まさお、かどはら武志)は川瀬雅喜町長に対し東日本大震災についての申し入れを行い、申し入れ書を手渡しました。震災被災者の救援に、東郷町として持てる力を発揮してほしいという内容です。

 川瀬町長は「申し入れ内容については全力で取り組んでいます。党としても取り組んでほしい」と述べました。

 申し入れ書の全文を以下に紹介します。

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                       2011年3月22日

東郷町長 川瀬雅喜 殿

        日本共産党東郷町議会議員団 中川雅夫 門原武志

              東日本大震災についての申し入れ

 11日に発生した東日本大震災に対して、東郷町は義援金箱を町内各所に設置し、尾三消防や愛知中部水道企業団も持てる力を発揮して被災地支援に向かうなど、東郷町関連の行政各機関がすでに具体的な取り組みを進めておられることに改めて敬意を表します。

 今回の大震災の被害はこれまでになく甚大で、被災者数は過去最大、復興は長期にわたるものと思われます。

 被災者と家族など、関係者の悲しみは深く、生活も深刻な打撃を受け、いまだ援助が十分に行き渡らず、福島の原子力発電所の事故もあり、これから被害は広がっていくものと考えられます。

 かかる事態においては、日本全国が力を合わせて支援することが必要です。

 よって私たちは以下について提起するものです。ご検討いただきますようお願い申し上げます。

                      記

1.被災地の要請には最大限、積極的に応え、支援を行うこと。

2.東郷町内に居住する学生の家族が被災されている場合は、学費・生活費の緊急支援を決め、各学校にも案内すること。

3.企業が、家族が被災した労働者・従業員が必要な休暇を取って被災地に帰る際には、人道の立場に立ち、正規・非正規を問わず、これを理由とした解雇など不利益な扱いをしないように、町内の企業及び商工会などに要請すること。

4.東海・東南海・南海大地震に備え、今回の震災を教訓に、想定震度を見直し、防災対策を総点検し、強化すること。また、公共施設と個人住宅の耐震補強工事の推進を図ること。

5.UR賃貸住宅など町内の空家を被災者の疎開先として活用するよう、関係者と協議すること。

                          以上

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大変遅くなりましたが…東日本大震災の被災者の皆さんにお見舞い申し上げます

2011年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

 ブログの更新がずいぶん滞ってしまいました。

 3月10日に、今期最後の一般質問を終え、そのご報告をする間もなく名古屋市議選の応援のビラまきに出かけた11日の午後、父から携帯に電話があり、「お前の所、大丈夫か?」と訊かれ、何のことか分からず訊き返して、名古屋市にも津波警報が発令され、その元となった地震のために東北地方が大変なことになっていることを初めて知りました。

 考えてみれば、その1時間ほど前、ビラをポスティングしている時に、軽い目まいのような感覚に襲われたような気がしました。今回の地震で、名古屋市は震度4。数値だけ見れば気がつかない方がおかしい感じがしますが、私と同じように屋外にいた人は気付きにくかったようです。逆に屋内にいた人は、長く大きな揺れを感じたようです。

何から手をつければいいのか…

 震源に近い仙台市には、4月の仙台市議選に立候補を予定している庄司あかりさんというツイッター仲間がいます。まずその人に、ツイッターを通じて安否確認してみました。しかし返事が来ません。彼女が活動している仙台市若林区でもたくさんの遺体が見つかったというニュースが入りましたが、ただご無事を祈るしかありません。

 翌12日(土)には、日本共産党の名古屋市議選候補者が、宣伝カーによる選挙活動を取りやめたという知らせが入ってきました。(共産党だけでなく全陣営がそうしたようです)

 東郷町でも政策宣伝カーの運行をしていましたが、名古屋市に倣って運行を取りやめました。震災のニュースを見ている人の中には、被災地に家族や親類がいる方もおられるかもしれません。そうした方々にとって、政策宣伝は騒音でしかないでしょうから。

 依然として先のツイッター仲間からの連絡はありませんし、ひどくなる一方の被災地からの知らせを見ると、平常心を持っての活動は無理でした。

 そうしているうちになんとなくツイッターを眺めていると、4月に京都府議会選挙に挑戦する小原明大さん(元長岡京市議)の「夜の宣伝カーはとりやめて、長天で募金」https://twitter.com/#!/ohara1095/status/46197026672750592

というツイートが目に入りました。震災発生当日に募金活動を始めるという彼の行動力に目を見張りました。

 ぐずぐずしてる場合ではないという思いが沸き起こってきました。

東郷町でも募金活動

 段ボール箱に「被災地救援募金」と印刷した紙を貼り付けた急ごしらえの募金箱を持って、夕刻のスーパー前に行きました。ハンドマイクで何を訴えたのかは思い出せません。ただ、「日本共産党の東郷町議会議員、かどはら武志です」と名乗ったのと、「責任を持って被災地にお届けします」と言ってたのだけは思い出せます。

 また、自分が募金箱を持って活動する意義に確信が持てていたわけでもありませんでした。ただ、「何ができるか」と考えたら、これしかない、というのもどうやら確からしい、という気もしていました。

 それでも2万円近くの募金をお寄せいただきました。私が被災地に責任を持って届けると言ったのを信じてくださった方が、たくさんいらっしゃったことに、責任の重さを痛感しました。また、被災地のために何とかしたい、という思いがこんなにあったことに、胸が熱くなりました。

 そして、その後3回の街頭募金を支部の仲間や中川議員といっしょに取り組んだのと、18日の演説会で訴えた募金も合わせると、東郷町での日本共産党の募金活動に98000円近くもの募金を託していただきました。

 高校生らしい二人連れ、お父さん・お母さんと一緒に小銭を入れてくれた小さな子、「少ないけど」と申し訳なさそうに募金してくれたご婦人、「あんたがここでやると(ツイッターに)書いてたから来た」と言ってお札を入れてくれた人。この活動を通じて、どれだけ逆に励まされたことか。

 町内各所に募金箱が置かれているので、私たちが募金箱を持って立つ意味は小さいかもしれません。でも、もしかして募金箱を目にする機会がない人が、たまたま私たちの募金箱を目にして、「募金しようかな」と思ってくださったとすれば…それだけで意味があったと思いたい。

東郷町役場をはじめ行政による支援が始まっています

 東郷町は東海地震に備えて備蓄していたペットボトルの飲料水、毛布、マスク、消毒液を被災地に送ることを決めました。

 募金箱も月曜日から設置しています。町役場はもちろん、町民会館、総合体育館、いこまい館、東郷診療所、各児童館などの出先機関にも置いています。各地の公民館や集会所にも募金箱の協力をお願いしているそうです。

 東郷町の消防を担当している尾三消防組合も、救急隊とレスキュー隊を宮城県亘理町に派遣し、救急隊の第一陣が交代のために戻って第二陣が現地に入りました。

 東郷町の上水道を担っている愛知中部水道企業団も職員4人とともに給水車と運搬用ワゴン車を宮城県石巻市に派遣しました。

 今は、行政が持てる力を結集して被災地の救援に立ち上がるときです。それは、被災地のために何かしたい、という町民の願いに応えることでもあると思います。被災地での活動には困難が伴うと思いますが、無事に任務を果たされることと思います。

 私たち東郷町議会も、1人5000円ずつ、合計10万円の募金を中日新聞社に託しました。

 議会有志での募金活動も1回だけですが行いました。これからも続けたい。

選挙をやってる場合か?

 被災地に限って、4月の統一地方選(県議選・県知事選・政令市議選・政令市長選は10日投票、市町村議選は24日投票)を延期することが決まりました。

 日本共産党は被災地だけでなく全国で延期すべきだと主張しました。被災地以外にも停電で生活に影響が出て、落ち着いた状態で政策論争ができない、というのが主な理由です。

 国会で自民党と公明党が強硬に反対したため、被災地に限っての延期となりました。

 しかし決まったからには選挙に走り出さねばなりません。人々の気持ちが選挙どころではないというのは、名古屋市議選の投票率が話題のわりには低かったことから伺えます。どうやって政策を訴えていくのか。模索が続きそうです。

被災地の復興を心より願います

 本当に大変な大災害です。原子力発電所の事故も心配です。しかしまだ断片的ですが、仮設住宅建設が始まったなど、復興に向けたニュースも伝わってきつつあります。一時、連絡が取れなかった庄司さんからも無事だという知らせが入りました。避難所での救援活動に奮闘されていることでしょう。

 一方で、震災対策の会議中に津波に襲われて殉職された町長さんのニュースも伝わってきました。壊滅的と言われるような被災地に「復興を期待します」というのは、おこがましいことかもしれません。

 しかし復興を願わずにはいられません。

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