東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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白鳥4丁目押草団地

「道の駅」への不安に耳を傾けて!

2017年03月12日 | 東郷町政
 東郷町が検討を進めている「道の駅」建設について一般質問で取り上げ、建設費や維持費などの不安の声にどう応えるのか、川瀬雅喜町長に迫りました。川瀬町長は、将来の東郷町の発展には「道の駅」が必要だとの立場を改めて強調しました。
 3月6日に行われた私の一般質問での議論の概要を紹介します。

 私と町長の議論を知った人からは、「町長は反対意見をバッサリ切って、まるで安倍さんみたい」という意見が寄せられました。住民の意見を聞く「パブリックコメント」 http://www.town.aichi-togo.lg.jp/sangyo/syoko/sangyou/mitinoeki-pabcome.html が広報で知らされていなくても、町長は「不具合はない」(私への答弁)と言います。

 パブリックコメントの締め切りは明日13日ですが、出そうと思っているけどまだ書いていない方がいらっしゃれば、この議論もご参考にしていただければ幸いです。


門原
 住民の皆さんからは、「道の駅」について、莫大な建設費だけでなく将来の維持費を懸念する声が上がっている。他にも、そもそも東郷町には必要ない施設だとの意見も私のもとには届いている。このような意見に町長はどのように応えるか。
川瀬町長 議員には反対したいという意見が届いているようだが、私のもとにはそれにも増して賛成の意見が届いているので両方の意見を聞いて、しっかり進めたい。
門原 道の駅検討委員会でも、委員から、日進市と豊明市にも道の駅建設の考えがあることについて触れられていた。地産地消について、東郷町にあるグリーンセンターだけでも供給するのが大変なのに、その上、東郷、日進、豊明にも商品を供給しなければならないことについて率直に懸念が表明されている。グリーンセンターに商品を納めているある生産者は「新しい箱物を建てたところでうまくいくのか。それよりもグリーンセンターを何とかすべきではないか」と私に話した。真摯に受け止めてほしい。
 アンケートで住民の意見を聞いたとのことだが、1000人に送って回答数は381。「東郷町における「道の駅」全般についてご意見・ご要望、期待することなどをご自由にお書きください」という自由記述の設問には41.7%(159人)が「道の駅の整備に対する期待・意見・要望」を記述し、8.4%(32人)が「批判的な意見・要望」を記述した。これをもって道の駅の整備が住民の支持を得ているとは言い難い。しかも、3月13日までのパブリックコメントにかけられている検討書に書かれている「概算で8億円から10億円」という建設費も示さていない段階でのアンケートだ。住民の意見をどう受け止めるのか。
町長 議員はまるっきり最初から否定の立場の物言いなので、参考にならないのかなと思うが、グリーンセンターは農協のもので町は関係ない。ただ発展に協力することはできるかもしれないが、議論の場が違う。私たちは町の発展にらんで将来必要だと思うものを示している。自分の考えから外れるから反対するのではなく、代替案を提案して質問してくれればうれしいが、最初からダメという意見に「意見を言え」と言われても言いにくい。委員会の検討の成り行きを見守ってほしい。
門原 全国の物産を扱うという話(3月議会の保守系議員の一般質問への答弁)もあるが、町がすることなのか。町内に大型店舗も開業する予定もある。
 道の駅は「平成32年開業を目指す」という。産業活性化の支援が「道の駅」の役割として挙げられているが、それまでに農業の育成などができるのか。
町長 平成32(2020)年は東京オリンピックの年。国家イベントの後、景気が下向きになるのは当たり前。下向きになったときにオープンするよりも盛り上がったときにオープンするのが良い。行政も経営。金が入ってくる工面しないといけない。先行投資が必要。全員の意見を取り入れるわけにはいかない。統計的な裏付けをもって委員会で検討している。その結論が出ないうちに赤字とかいうのは早いのではないか。委員会を見てほしい。その上で提案がほしい。
門原 道の駅の必要性について、これまでの議会での答弁で、雇用創出や防災拠点などが挙げられた。
パブリックコメントに付されている「東郷町道の駅整備に向けた検討書」案では、産業活性化と買い物・雇用環境改善、防災拠点としての機能が挙げられているが、既存施設の活用や拡充で対応できる。
町長 見解が違う。道の駅で町を一気に活性化しないと、人口減少が始まる。違う思いの人もいると思うが、取り上げられる意見は取り上げたい。

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町長が議長に議員への指導を求めた件

2017年02月20日 | 東郷町政
 東郷町の川瀬雅喜町長が、東郷町議会の箕浦克巳議長に「『いまたけんじ議会報告の誤記等』について(依頼)」という文書を出したことが、2月14日に開かれた全員協議会で明らかになりました。(写真 赤線は筆者が引いた)



 「いまたけんじ議会報告」とは東郷町の井俣憲治議員(保守系無所属)が発行し新聞折り込みなどで町内に配布した印刷物です。町長が、議員が発行した印刷物の誤記等について、議長から議員を指導するよう求めたということです。

 このことについて、わたしは次のように考えます。

(1)井俣憲治議員の自己責任で措置すべこと

 井俣憲治議員が発行した「いまたけんじ議会報告」は、議会外において、井俣議員の自己責任において配布・発行されたものだと思います。

 その記述には、事実と異なる誤記がありますが、行政問題についての伝聞や同議員なりの批判的な認識・評価も含まれています。

 議員は議会内であれ、議会外であれ、自らの言説に責任を持たなければなりません。議員の言説には、事実確認とそれにもとづく認識・評価・見解が求められます。

 「議会報告」に不正確かつ恣意的な内容があれば、住民や行政関係者、他の議員が率直に指摘し、きびしく批判するのはありうることです。

 指摘・批判を受けた議員が、自己責任において、次号の「議会報告」やSNSで必要な訂正や反論を行ったり、全員協議会で意見表明したりすることが期待されます。

(2)町長の議長への依頼(「いまたけんじ議会報告」の誤記等について(依頼))について

 町長は議長に対し「よく精査のうえ議会報告を公表されたく、貴職から御指導ください」と要請しています。個々の議員が「議会報告」を発行する場合、「よく精査するよう指導してくれ」と求めているようです。

 「議長自身が精査するのではなく、議員自身が精査するよう注意を喚起してくれ」という意味でしょう。しかし、そのような権限が議長にあるのでしょうか。

議長権限は
①会議主宰権
②議会代表権
です。

 議員の議会外・会期外の意見表明について「指導」することは越権です。まして、2元代表制のもとで対抗関係にある行政の長からの要請にこたえて精査を指導したとすれば重大です。

 町長の議長に対する今回の「依頼」は、議長に越権行為を求めています。

町長の「依頼」について議長に次のように申し入れました

 町長の「依頼」について、今後は議長権限に属さないことに関する要望はいっさい受け付けないことを町長に伝える。


 今回の件で問題なのは、町長が議長の権限について理解していないことと、自分の政治活動や議会答弁などで対応すべきことを議長に依頼したことです。議長には、町長が2元代表制や議長権限について理解するよう伝えてほしいと思います。
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「道の駅」検討には 徹底した情報公開が必要!

2017年01月02日 | 東郷町政
 9月議会で東郷町の道の駅の計画を取り上げました。
 突然持ち上がった計画で、私は住民から賛成意見を聞いたことがありません。

これまでに寄せられた主なご意見

●無駄な公共事業。将来、負の遺産になるのでは。
●ららぽーと(東郷中央土地区画整理内に開店予定の大型店舗)だけでも渋滞が心配なのに、大丈夫か?
●国道153号線の交通量(通勤時間帯に渋滞を起こす)を当てにしているようだが、通勤客が寄るのか?
●何か売りたい物があるのだろうか。物を売りたいなら今ある施設の活用が先。
●日進市にも道の駅の計画があるのなら、共同ですればいいですね。

 東郷町は基礎調査、パブリックコメントを元に道の駅の規模や建設費、運営費用を出すという考えのようですが、いくらかかるのか分からないままでは賛成しようがないというのは自然な感覚だと思います。繁盛している施設を見て「うちも」という考え方にはなりにくいと思われます。

 2月にはパブリックコメントが実施されます。多くの住民に状況を知っていただけるよう頑張ります。

基礎調査結果も公表を!


 「道の駅」建設のための基本構想を策定するための基礎調査(市場調査など)が行われ、2月のパブリックコメント(住民の意見募集)を経て、3月には基本構想が策定される予定です。
 パブリックコメントを実施する前にも、基礎調査の結果を住民に示すべきです。町側は「町ホームページなどですみやかに公開したい」としています。(2016年9月議会 門原武志への答弁 2017年1月2日現在、基礎調査の結果は町HPに未掲載 http://www.town.aichi-togo.lg.jp/sangyo/syoko/sangyou/mitinoeki.html )
 調査結果の妥当性を住民が検討できるようにするためにも、結果の公表は重要です。
 なお市場調査は、東郷町の周辺の商業施設などの状況を加味して行われますが、日進市も道の駅建設の検討に入っていることも考慮するとのことです。

 私は「道の駅」について話し合う「プロジェクト会議」(商工会、JA、建設予定地区代表など)の議事録も公開すべきと求めました。町側は「公開する」と答弁しました。http://www.town.aichi-togo.lg.jp/sangyo/syoko/sangyou/mitinoeki-kenntouiinnkai.html
 また私は、道の駅の目的が地域の仕事づくりなどとされていることを取り上げ、道の駅だけではなく地域について広く話し合う場とすべきだと提案しました。町側は「道の駅基本構想を話し合うための会議だ」とのべました。

「道の駅」に町民のみなさんのご意見を!

 東郷町に「道の駅」を建設しようという考えは、2016年度の当初予算でも町長の施政方針でも触れられず、2016年6月議会に関連の予算案が突然提案されました(2カ年度分。議会は来年度分を削除する修正案を全員一致で可決)。「道の駅」については、2016年3月に策定された「東郷町まち・ひと・しごと創生総合戦略」で、大型商業施設とともに触れられています。
 道の駅の規模、建設費、運営費などについては基本構想をつくる中で決めると町は説明しています。国などからの補助金についてもこれから調査するとのことです。
 町は、道の駅の建設ありきではなく、多くの住民が持つ「税金の無駄遣い」「不要な施設」「将来の負担になるのでは?」との意見に真摯に向き合う姿勢で、調査・検討すべきです。
 「道の駅」建設へのみなさんのご意見を門原武志までお寄せください。
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豊明市消防本部と尾三消防本部(東郷町、日進市、みよし市)との統合、検討へ

2015年11月18日 | 東郷町政
 豊明市消防本部と尾三消防本部(東郷町、日進市、みよし市の尾三消防組合)とを統合し、消防本部の管轄の広域化に向けた検討が始まる見込みです。10月28日、豊明市の小浮正典市長が、尾三消防組合管理者の川瀬雅喜氏(東郷町長)に、消防の広域化に向けた検討を申し入れ、11月9日に承諾の返答がされました。
 11月18日の東郷町議会全員協議会で報告されました。

消防の広域化には反対です(日本共産党)
広域化が消防力の低下につながらないよう注視が必要です(日本共産党)
 消防の広域化は、2006年に国が指針を示し、それをもとに県が統合の組み合わせのたたき台を示しました。東郷町も管轄する尾三消防組合の関係では、瀬戸市、尾張旭市、長久手市、日進市、東郷町、みよし市、豊明市を1つの消防本部で管轄する案が示されています。
 しかし、私の一般質問に対し、川瀬町長は、現在の尾三消防組合の範囲が望ましいと答弁しています。一方で、豊明市と長久手市との統合については、先方が希望するなら検討しても良いとの趣旨の答弁もしました。
 国は「スケールメリット」をことさら強調し、広域化を進めようとしてます。しかし、他の行政事務とは異なり、人口が増えたからといって、人口当たりの職員数を減らせるわけではありません。また、実際に消防の広域化を実施した地域では、管轄範囲の広域化により、初めて行く地域に赴任したとき、道路事情や消火栓の位置を把握するときに苦労したという話があります。
 消防力の充実は、現在の消防本部の範囲でそれぞれ努力すべきではないでしょうか。
 消防の広域化が、地域の消防力の低下につながらないよう注視することが必要です。
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セントラル開発予定地で確認された貴重な植物の保全を!

2015年10月02日 | 東郷町政
 2014年に実施された東郷中央土地区画整理事業(セントラル開発)予定地の自然環境調査で、絶滅危惧種のヒメコヌカグサが確認されました。かどはら議員は貴重な植物などの保全について議会で取り上げ、当局の考えを質しました。

 9月議会の一般質問で、私は、2014年に行われたセントラル開発予定地の動植物調査の結果について質問しました。担当の経済建設部長は「植物469種、哺乳類6種、鳥類41種、爬虫類5種、両生類10種、昆虫類610種、魚類5種などが確認され、うち環境省作成の『レッドリスト』(「絶滅のおそれのある野生生物種のリスト」)などに掲載された種は植物ではヒメコヌカグサ(準絶滅危惧種)など3種、昆虫類ではコオイムシなど4種など計14種を確認。またヒメボタルは地区内の雑木林を中心に生息を確認した」と報告しました。
 なお、報告書によれば、部長が議会で報告した以外にも植物のオオミズゴケ、イチョウウキゴケ(コケ類、いずれも準絶滅危惧種)などが確認されています。

調査結果は誰でも見られるように
 私は、ある特定の地域について1年を通じての環境調査が実施された例がこれまで東郷町ではなかったことを踏まえ、この調査結果は町民共有の財産として①役場3階の資料コーナーで住民の閲覧に供すること ②町立図書館に寄贈することを提案しました。経済建設部長は「資料コーナーで閲覧してもらえるようにした」と答弁し、図書館については検討するとの答弁がありました。
(その後、図書館へ寄贈がされ、図書館でも閲覧できるようになっています。)

貴重種の保全を
 貴重種の出現場所の保全や、それが無理な場合の移植など種を保全するための対応が必要です。そのことについて質問しました。
 経済建設部長は「土地の改変が必要なのでそのままの保全は難しいが、土地区画整理組合が専門家の意見を聞き適切な措置を検討する」と答弁、町も責任を持って組合に指導・助言することも表明しました。
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