東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

連絡先090-1835-5649
kadohara@joy.ocn.ne.jp
白鳥4丁目押草団地

長野県大町市へミニ水力発電と菜の花プロジェクトの見学(2)

2012年04月19日 | 議員活動

 引き続き、大町市の「NPO地域づくり工房」についてです。

 今回は、“カーボンニュートラル”の取り組み、「菜の花プロジェクト」をご紹介します。

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 写真は、このプロジェクトから生まれた菜種のバージンオイル「美麻高原 菜の花オイル」です。

地域で生かされない資源を活用

  菜の花オイルの原料の菜種は、使われなくなったスキー場で栽培されています。また、菜種の栽培で使われる耕運機の燃料には、ホテルや飲食店で出る廃食油から作られたバイオディーゼル燃料が使われています。

 スキー場も廃食油も地域で使われなくなったものです。

 ミニ水力発電も、菜の花プロジェクトも、地域で生かされていない資源を活用して地域での仕事おこしにつながっています。

試行錯誤から生まれたバージンオイル

Img_4894_2 これが「菜の花オイル」です。かなり粘り気があるバージンオイルです。

 精製機がない状態で搾油作業を始めたそうです。「菜種油=てんぷら油」の発想しかなく、これではてんぷら油にできないと思っていたところ、フレンチの石鍋裕シェフの助言で、調味用のバージンオイルとして売り出すことにしたそうです。

Img_4889_2
 事務所の前にある菜の花オイルの使い方を紹介したパネルです。

 和風の調味オイルで、代表理事の傘木さんのお勧めは、あつあつのご飯に醤油と一緒に少し垂らして食べるというものです。(やってみました http://p.twipple.jp/LvyXr

大町市へ行って感じたこと

 
 「地域づくり工房」のみなさんが、水利権などさまざまな規制を乗り越えて頑張る姿に感銘を受けました。

 さて、いわゆる「先進地の見学」では、ついノウハウを取り入れようという気構えになってしまいます。しかしそうした気構えで現地の人から話を聞くと、たいていがっかりしてしまいます。「こんな水力、東郷にはない」とか。

 大事なことは、その土地にある資源を生かそうという姿勢に学ぶことではないでしょうか。

 東郷町にはどんな物があるのか。宝探しから、地域でお金が回るしくみづくりを模索したいと思います。

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 フクジュソウ

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長野県大町市へミニ水力発電と菜の花プロジェクトの見学(1)

2012年04月17日 | 議員活動

 15日、商工業者のみなさんが企画した「「ミニ水力発電と菜の花プロジェクト見学」に参加させていただきました。行先は長野県大町市。

 地元の「NPO地域づくり工房」から、このNPOが取り組むミニ水力発電と菜の花プロジェクトについて説明を受け、発電施設の見学をしました。

Img_4887  事務所は大町駅前のJR信濃大町駅の前の商店街にあります。

豊かな水力を生かす「くるくるエコプロジェクト」

 下の写真は、大町市内の農業用水路を示した地図を手に説明する「地域づくり工房」代表理事の傘木宏夫さん。
Img_4890

 市内可住域を流れる水路は約220kmにもなるそうです。地域づくり工房は、この豊かな水力を生かそうと「くるくるエコプロジェクト」に取り組んでいます。

Img_4891

 分厚い書類から、水利権などの許認可の苦労が伺えます。

 くるくるエコプロジェクトは「実験をする」という名目で水利権を取ったとのことでした。

 しかし傘木さんは「書類はなんとでもなる」と言います。「大変なのは地元同意」と強調されました。水利組合からは「こんな大きな物を造るとは思わなかった。二度と協力しない」と言われたことがあるそうで、コミュニケーション不足から来る失敗と振り返っていました。

 くるくるエコプロジェクトの4つミニ水力発電所は、合計9.6kwです。潜在的な設置可能箇所8000ですべて発電を行うとすれば、潜在的発電量は7765kw(総建設費177.8億円)です。

 水力発電の電力は、太陽光と比べて、電力会社による買取価格が圧倒的に安く、架線使用料や逆流防止装置などの設備投資もあわせると100kw以上ないと元が取れないという問題があります。このような現状を国の政策で改めさせる必要があります。

 元を取るのが大変でも、土木や書類作りなどの仕事起こしにつながれば、と傘木さんは話していました。

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 衝撃!らせん水車

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YouTube: MVI_4916.AVI

 少ない水量、小さい落差でも安定して回転するので、平地の水路でも活用可能ではないでしょうか。ごみがたまりにくく、魚などを殺傷しにくいという特長もあるそうです。

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「隠すな、ウソつくな、故意に過小評価するな」安斎育郎さんの講演を聞きました

2012年04月16日 | 放射能から住民を守る

 7日、「とよあけ9条の会」主催(後援 豊明市)の安斎育郎立命館大学名誉教授の講演会が豊明市内で開かれたので聞いてきました。およそ200人が集まったそうです。

 安斎さんは東大工学部原子力工学科の第1期生で、専門は放射線防護学です。1972年の日本学術会議の基調報告で日本の原子力政策を批判したため、当時の職場(東大医学部)で研究費がつけられないなど、徹底的に迫害されました。

 安斎さんは「原発に反対してきたが去年の福島の事故を防げずに申し訳ない気分だ」と今の心境を語りました。

 昨年3月11日、福島第一原発事故直後、安斎さんは通信社の取材を受け、事故を起こした者に言いたいこととして「隠すな、ウソつくな、故意に過小評価するな」という「事故当事者3原則」を挙げたそうです。今回の事故で放出された広島原爆の500倍のセシウム137が10分の1に減るのに100年かかります。そして炉心溶融で熔けた燃料を取り出すのに20年、チェルノブイリ原発事故と同じように石棺を造るのに50年はかかるため、引き続きこの3原則が大事だと強調しました。

 安斎さんは、今後のエネルギー政策をどうするかについて「私たちの世代は、何の価値も生み出さない放射性廃棄物という負の遺産を残すことになった。それだけに、安全なエネルギーをつくる責務がある」と話しました。そして「私たち国民が主権者としての主体性を発揮しないと原発はなくせない」と語り、原発と核兵器との結びつきについても話しました。

 安斎さんは、被災地のがれき処理や食品の安全など、大きな関心を集めていることについても次のように解説しました。
◎被災地のがれき処理 
 がれき拡散は放射線防護学から見たら愚の骨頂。集めて封じ込めて管理すべきだ。
◎食品の放射能汚染
① 行政の監視体制の強化、民間の検査会社の協力、生産者の測定器機購入への支援、研究予算の充実、スーパーや学校で自分で測定できるシステムを作るなどのことが大切。
② 福島のコメでも汚染されていないものもある。産地で恐れず実態で恐れよう。
③ (会場からの「セシウムだけではなくストロンチウムも調べるべきでは」という質問に答えて)
 全部の核種を調べるのは大変だが、これからは他の核種による汚染も発表されるだろう。「あれはどうなの?」と言い続けることが大切。

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エネルギー政策やまちづくり 町政懇談会でまちづくりをじっくり話し合いました

2012年04月14日 | 議員活動

 昨晩、日本共産党東郷町議団主催の町政懇談会をしました。夜で、また雨の中にもかかわらず、3人のご参加をいただきました。ありがとうございました。

 参加者が少なかったということもあり、私の報告・説明から始めるのではく、参加者の方から問題提起していただくという運営とさせていただきました。

 ざっくばらんな雰囲気で、参加者の関心に沿って、深い議論ができたと思います。

エネルギー政策は

 
参加者からは、防犯灯の電源を、太陽光など自己発電にしLEDに変えていくことにより、将来的に電気料金を減らせることができるだけでなく、浜岡原発の再稼動を狙う中電への依存を減らせるのではないか、という問題提起がありました。

 私からは、今年度から東郷町も住宅用太陽光発電設備の設置補助を始めたことなど、町の現状を報告しました。また、私が3月議会で特定規模電気事業者(PPS)について取り上げたことを報告しました。参加者たちは、今後も電力自由化を見据えながらエネルギー政策の提案をしていくべきだと話し合っていました。

 町内には、太陽光発電設備の設置の仕事を請け負える業者さんが少なく、技術習得のための援助が必要だとの意見も出されました。

 私も、愛知用水を利用した発電など、町の政策として考えはじめています。技術面だけではなく、水資源公団や水利権者との合意など難しい問題がありますが、これからも、エネルギーの地産地消をめざしたいと思います。

まちづくり

 外部から大きな商店を呼び込もうという意見が町内で多く聞かれます。しかし、隣のみよし市にも大型ショッピングモールがあるのに、同じようなことをして成功するのか、という疑問が出されました。

 町の活性化のカギは、町内業者の活性化だと私は思います。これまで続けてきたプレミアム付き商品券などに加え、住宅リフォーム助成制度など、町内で消費してもらう仕掛けを提案していることを報告しました。

 また、役場付近で大きな区画整理が予定されていますが、成功させるには交通を便利にする必要があるとの意見も出されました。

 7月から巡回バス路線の大きな変更があり、町東北部では1時間に1本は鉄道駅(日進駅か米野木駅のどちらか)に行けるなど、大きな改善があります。町北部から赤池駅とみよし市の大型ショッピングモールに行ける新しい名鉄バス路線も2月に開通しました。

 しかしそれ以外の地域では、今のところ目だった改善が見られません。これも大きな課題だという認識で一致しました。

これからもみなさんと町のあり方を考える場をたくさん持ちたいと思います

 場所や時間帯によって、参加しにくいなどの問題がありそうなので改善したいと思います。また、ご自宅や喫茶店などの場所や時間などを設定していただければ伺います(2~3人ほどから応じたいと思います)ので、気軽にご連絡ください。

 よろしくお願いします。

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自分の政治感覚の鈍さを反省

2012年04月06日 | 国際・政治

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 写真は、東郷町の日本共産党が毎週発行している「こんにちは」の今週号です。

 トップ記事は「『尾張名古屋共和国構想』を肴(さかな)に飲み会とは」で、左側は中川まさお議員の論評、右は東郷町役場での取材をもとに私が書いた記事です。

 「こんにちは」の記事は、河村たかし名古屋市長が名古屋市周辺の市町村長を呼んで一緒に花見をしながら、河村市長の「尾張名古屋共和国構想」という「政策」について語り合ったということ(5日の「中日」や「朝日」などで報道)についてです。(「中日」によれば東郷町長も参加)

 5日、私が東郷町役場の担当部署と思われる企画情報課に問い合わせたところ、担当者の答えは「(報道された飲み会は)河村市長の公務ではなく名古屋市当局としても関与していないようだ」というものでした。これでは東郷町当局としても対応のしようがありませんね。

 このことについて東郷町の動きを報道しようとしても、上の通りしか書きようがありません。

中川議員は「飲み会」ということに着目

 「記事にできないな」と思い、そのことを同僚の中川まさお議員に報告したら、中川議員は「飲みながら何が政策だ」と言いました。そして中川議員は「…を肴に飲み会とは」という表題を作ってから論評記事を書き始めました。書きあげるまでにわずか30分ほど。

 おもな部分を引用すると

 河村氏の政治手法がこんなに“古臭いもの”だったとは、あきれました。それを批判しないマスコミの姿勢には背筋が寒くなる思いがします。

 酒を飲んで語り合う姿は、政治ボス、密室談合、政策論議の曖昧化などに通じ、およそ民主政治とは相容れないものです。こんな場所に付き合う必要はありません。

 酒を飲んでまともな政策論議ができるわけがありません。しかしマスコミは、さも重要なことが話し合われているかのように無批判に記事にしています。

 このオカシサに、中川議員に報告するまで気付けなかったことは、私としては大いに反省する必要があると思いました。議員生活13年の私が29年の先輩にかなう訳がない、という言い訳はいたしません。

 政治感覚を鈍らせないようにしなくては。

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