前回のブログ記事「「議会にボートの予算」? 保守系議員が奇妙な提案」http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/e/dd293b9058ecb1d53c3ce11245178ab2
に関連して、議会費にボート事業の予算を求める一議員の提案に関して、私が議長に提出した申入書を紹介します。
なお、10月22日の議会活性化特別委員会で配布された加藤啓二議員(保守系、この提案をした議員)の文書も併せて紹介します。
本当に変な提案だと思いますが、みなさんどう思われますか? これまで同僚議員からしか意見が寄せられていません。分かりにくい問題なのでしょうか。 https://www.facebook.com/takesi.kadohara/posts/892213400856759?pnref=story
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議長 近藤鑛治 様
議会としてボートの事業・活動をするための予算を議会費に計上するという加藤啓二議員の提案に対する意見
2015年10月23日 門原武志
ボート競技を議会が先頭になって推進すべきことではないことは当然ですが、議会費に事業費を計上するということは、議会として特定の事業だけ取り上げて推進するということになり、個々の議員が持つボートへの考え方を無視することにもつながります。
議会費にボートの予算を計上すべきではない理由を以下に述べます。
1.特定の事業を議会費に計上すべきではない
ボートのための事業は、町民レガッタなどボート競技に関する事業を担当する生涯学習課の予算がある教育費に計上すべきである。また加藤議員が10月22日の議会活性化特別委員会で発言したような「特産品」については、産業振興を担当する産業振興課の予算がある商工費に計上すべきである。こうした予算を議会費に計上すべきではない。
なお、議員が出場するのだからという理由で全国市町村交流レガッタへの旅費を議会費に計上すべきだという説があるかもしれないが、議会を代表して出場するわけではなく、あくまで任意での出場であるから、そうした説は当たらない。全国ボート場所在地の議長懇話会は議長が議会を代表して出席することとは、区別して考えるべきである。
2.議会がボートに肩入れすることが広く住民の理解を得られるとは考えられない
ボートが東郷町として振興すべき競技だとしても、それが住民の総意になるとは考えられないし、町として振興するということが総意になったとしても、その程度について住民の考えがまとまるとは考えられない。そうした事業に議会が肩入れすることが、住民の理解を広く得られるとは考えられない。そうした状況で、特定の事業費を議会費に計上すべきではない。
3.全議員がボートに関わるべきと決めるべきではない
2でも書いたが、広く住民の理解が得られるとは考えられない状況では、全議員が必ずボートに関わるべきだということは決めるべきではない。また議員によって、ボートに対する考え方も様々である。あくまでも数多くある事業の一つとしてボートに関わるべきであり、全議員がボートに積極的に関わるべきだとの考え方につながりかねない「ボート予算の議会費への計上」はすべきではない。
以上
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10月22日の議会活性化特別委員会に配布された加藤議員の文書を原文ママでご紹介します。
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議会活性化特別委員会
加藤啓二
東郷町議会が、「ボートのまち東郷町」を、「まちづくり事業・ふるさとづくり事業」と認識し、議会として、事業を推進・活動を行うために、来年度、議会事務局予算として要望する。
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に関連して、議会費にボート事業の予算を求める一議員の提案に関して、私が議長に提出した申入書を紹介します。
なお、10月22日の議会活性化特別委員会で配布された加藤啓二議員(保守系、この提案をした議員)の文書も併せて紹介します。
本当に変な提案だと思いますが、みなさんどう思われますか? これまで同僚議員からしか意見が寄せられていません。分かりにくい問題なのでしょうか。 https://www.facebook.com/takesi.kadohara/posts/892213400856759?pnref=story
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議長 近藤鑛治 様
議会としてボートの事業・活動をするための予算を議会費に計上するという加藤啓二議員の提案に対する意見
2015年10月23日 門原武志
ボート競技を議会が先頭になって推進すべきことではないことは当然ですが、議会費に事業費を計上するということは、議会として特定の事業だけ取り上げて推進するということになり、個々の議員が持つボートへの考え方を無視することにもつながります。
議会費にボートの予算を計上すべきではない理由を以下に述べます。
1.特定の事業を議会費に計上すべきではない
ボートのための事業は、町民レガッタなどボート競技に関する事業を担当する生涯学習課の予算がある教育費に計上すべきである。また加藤議員が10月22日の議会活性化特別委員会で発言したような「特産品」については、産業振興を担当する産業振興課の予算がある商工費に計上すべきである。こうした予算を議会費に計上すべきではない。
なお、議員が出場するのだからという理由で全国市町村交流レガッタへの旅費を議会費に計上すべきだという説があるかもしれないが、議会を代表して出場するわけではなく、あくまで任意での出場であるから、そうした説は当たらない。全国ボート場所在地の議長懇話会は議長が議会を代表して出席することとは、区別して考えるべきである。
2.議会がボートに肩入れすることが広く住民の理解を得られるとは考えられない
ボートが東郷町として振興すべき競技だとしても、それが住民の総意になるとは考えられないし、町として振興するということが総意になったとしても、その程度について住民の考えがまとまるとは考えられない。そうした事業に議会が肩入れすることが、住民の理解を広く得られるとは考えられない。そうした状況で、特定の事業費を議会費に計上すべきではない。
3.全議員がボートに関わるべきと決めるべきではない
2でも書いたが、広く住民の理解が得られるとは考えられない状況では、全議員が必ずボートに関わるべきだということは決めるべきではない。また議員によって、ボートに対する考え方も様々である。あくまでも数多くある事業の一つとしてボートに関わるべきであり、全議員がボートに積極的に関わるべきだとの考え方につながりかねない「ボート予算の議会費への計上」はすべきではない。
以上
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10月22日の議会活性化特別委員会に配布された加藤議員の文書を原文ママでご紹介します。
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議会活性化特別委員会
加藤啓二
東郷町議会が、「ボートのまち東郷町」を、「まちづくり事業・ふるさとづくり事業」と認識し、議会として、事業を推進・活動を行うために、来年度、議会事務局予算として要望する。
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