5月16日の月曜日、東郷町議会の文教民生委員会の町内視察研修があり、私も委員として給食センター、西部保育園、兵庫児童館、高嶺小学校の放課後子ども教室を見せていただきました。
まずは給食センターの様子の報告から。
東郷町の給食センターは小中学校の給食だけでなく、町内の保育園の給食も作っています。本来、保育園の給食は園内で作らなければなりませんが、東郷町は給食センターができた当時(1972年)からずっと保育園の給食も作られてきました。本来あってはならないことが、なし崩し的に続けられてきたわけですが、厚生労働省は保育園での給食の調理について徹底を図ってきたため、東郷町は現在の状況を合法的に進めるために、国に特区の申請をして保育園給食のセンターでの調理が認められています。
こうした自治体は愛知県内には他にもありますが、他県では珍しいそうです。
給食センターでは主に2年前に完成した新館の説明を受けました。新館では保育園の給食およそ1300食を作っています(調理能力は1500食)。
新館の、材料の搬入口です。二重扉とエアカーテンで、異物が外部から混入しないように工夫されています。
出来上がった給食を搬出する扉(右)と、保育園から戻ってきた食器や残飯を搬入する扉です。
食べ物と残り物とが交わらないように導線が工夫されています。
貯水タンクです。
普通の水道水ですが、調理などで使う水を、塩素濃度が一定以上の状態で使うために、休日明けには5分間、出しっぱなしにするそうです。
その日の給食も試食しました。写真は小学校用の大きさで、220円です。(議員たちは各自代金を支払いました)
献立はドライカレーと麦ごはん、豆のサラダなどです。
カルシウムを増やすために、ドライカレーにはチーズが入っていました。豆など子どもたちに好まれない食材も、甘辛く煮るなど、食べやすく工夫することで、残される量が減ったそうです。
食の安全に最大限の配慮をしつつ、おいしくて栄養バランスも良い給食を出すために、努力している様子が分かりました。