いこまい館のトレーニングジムで、10日の本格オープンを前に、完成の式典があり、その後、内覧会がありました。
総合体育館のトレーニングジムと比べて大幅値上げで始まるわけですが、どれだけ住民の支持が得られるのか注目です。
(日本共産党がいこまい館へのジム移設に反対した理由はhttp://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20081222などをご覧ください)
さて、5日付の「しんぶん赤旗」日曜版に折り込んだ「こんにちは」に書いた拙文「ジム移設に反対した議員が8人もいるのに… オープン式典で紅白まんじゅうを配布とは」をこの場にも掲載したいと思います。少々長いですが。
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ジム移設に反対した議員が8人もいるのに…
オープン式典で紅白まんじゅうを配布とは
いこまい館や総合体育館などの指定管理者である東郷町施設サービス株式会社(以下、TIS)の代表取締役から、3月吉日付けで「いこまい館トレーニングジムプレオープンについて(ご案内)」という書類が議員に届きました。
10日の本格オープンを前に、7日にプレオープンがあり、式典の後、内覧会が開かれます。
ところで、この案内の中に「式典において紅白まんじゅうを用意しております。」と書かれています。私は違和感を覚え、会社の担当者に意図をたずねました。担当者の説明は「民間の感覚で、“今後、どうぞよろしくお願いします”ということ」というものでした。議員に対して「よろしく」とは穏やかではありません。私たち日本共産党の2人も含め8人もの議員が今回のいこまい館へのジムの移設に反対したことも考えればなおさらです。
会社側は、「他意はない」と言うでしょうが、ときには会社にとって痛い意見を言ったり結論を出したりする議員が、会社から手みやげをもらえば、住民はどう感じるでしょうか?
今回のジム移設には、体育館のジムを利用してきた人たちから「大幅値上げだ」という厳しい意見が上がっています。お年寄りにも使いづらくなるという心配もあります。このような住民を思うと、申し訳なくてまんじゅうを受け取れません。
また一般常識として、公的施設の関係行事で手みやげを配布するのは適切ではありません。TISは「民間」とは言え、東郷町が100%出資してできた会社です。仕事も東郷町関係のものです。税金で成り立っている公的なものには節度が求められます。今回、TISがやろうとしていることは、節度を踏み外しています。
このような考えから「まんじゅうの配布、やめた方が良いのでは?」と言いましたが、「すでに案内に書き、まんじゅうの発注もしたのでやめない」という回答でした。
(日本共産党東郷町議 かどはら武志)
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この文を読んだ人からは、いろんな感想をもらいました。(カッコ内は私のコメント)
- まんじゅう買って配るよりも値下げだね。(←まんじゅう代と値下げが天秤にかけられるとは思わないけど、どう住民やお客さんに還元するかが大事ですね。)
- 「先着〇〇人に紅白まんじゅうプレゼント」とすれば良い営業活動になるのに。(←たくさんのお客さんに配るだけの準備はしていないそうです。「TIS会員」なるものに登録すれば、一定期間、安く利用できるそうです。)
- 手みやげを用意してます、なんて普通は自分で言わない。(←そうですか! それが「つつしみ」というものかもしれませんね。)
- 節度がない。(←民間っていうけど町が100%出資した第3セクターです。何でもかんでもやっていいわけではないですよね。)
紅白まんじゅうが入った箱は受付のすぐ横に積んでありました。来た時ではなく、帰るときに渡されそうになりました。いろんな器具の見学に手荷物があったらじゃまですからね。帰る時、「かどはら議員、どうぞ」と呼び止められましたが、丁重にお断りしました。
あと、きょう行ってみて気付いたんだけど、式典に呼ばれていたのは、従来、いろんな行事に来賓として呼ばれる議員や各種行政委員、団体代表だけでなく、町の幹部職員も式典に来ていました。町長も主催者ではなくお客さん。
いろんなお客さんがまんじゅうを受け取っているのを見ましたが、まさか町長以下、町職員は受け取ってないでしょうね。
町と契約している企業から手土産を受け取るのは問題です。それ以前に、公務員の持つべき倫理観からしても、職務上で余禄を受けるのはよろしくないのは、若輩者の私が申すまでもないことだと思います。