今日から6月議会が始まりました。初日から私の発言機会が4回あったので、順を追って報告します。
1.5月なのに議場だけに冷房を利かせていることに説明を求める
10時から本会議が始まりました。始まる前に、議場の扉が閉められます。
議長と町長の開会挨拶の間、異様に涼しく肌寒さすら覚えました。冷房がかけられていたのです。
5月中に役場庁舎内で冷房をかけることじたい異例なのに、その上さらに肌寒くなるほど強くするとは…。議長が「議場が暑いようなので上着の着脱は自由とします」と宣言した後のタイミングを見計らって、このことについて説明が欲しいと思い、発言を求めました。
私の発言内容は「まだ5月だというのに庁舎内で他に冷房をかけている場所があるのか。しかも上着を着ていても寒く感じるほど強く。日進市議会や三好町議会、豊田市議会、名古屋市議会などは、クールビズを実施している。東郷町議会も冷房をかける前にするべきことがあるのではないですか。なぜ冷房をかけるのか、議長あるいは議会運営委員会の見解をお聞かせください」というようなものだったと思います。
議長は「冷房を切れと命令するのですか」と応じたので、私の隣の中川議員は「誰が議長に命令できますか」と発言しました。私は「冷房を切ることを求めているわけではなく、議会だけ特別扱いか、という疑念をもたれるようなことがないよう、説明できるようにしてほしい、ということです」と発言しました。
議長が「配慮をいただいていると思います」と応じたので、私が「ISOなどを推進してきた東郷町役場がそのような配慮をするとは信じられない。誰かこのことについて説明できますか」と質問したところ、議会運営委員会の開会のための休憩を求める動議が出されました。それが認められ、このことについて協議するために議会運営委員会が開かれました。
議運での協議結果は、まだ5月なので冷房を切る、ということでした。今日は冷房が25℃で設定されていたとのこと。通常は28℃の設定ですが、今日は外が涼しかったので、28℃設定で冷房を入れると暖房のようになってしまうので、25℃で設定していたそうです。寒いわけです。
東郷町議会の本会議場には窓がないので、冷房を入れたくなるというのは分からないではありませんが、東郷町議会では、いまだに本会議でのクールビズが実施されておりません。窓がないという事情に配慮するにしても、冷房を入れる前にクールビズの実施ぐらいすぐに決めれば良いことです。それなのに頑なにクールビズをしようとしない。
私は、議会がやるべきことの順序が間違っていると思い、議会の冒頭ではありますが、特に発言を求めました。議会運営委員会の中でも、クールビズを拒否しておいて冷房を入れるのは筋が通らない、という意見が出たからこそ、「冷房を切る」という決定になったのだと思います。
暑くて大変でしたが、クールビズの実施について考える機会になったということで、発言して良かったと思います。本会議でのクールビズの実施は、職員への負担を減らすという点でも重要です。なぜなら、職員は普段はクールビズなのに、本会議に出席するときだけ上着・ネクタイを着用する必要があるからです。
2.後期高齢者医療制度の導入を前提にした国民健康保険税条例の一部改正に対し、質疑、そして3.反対討論
国保税の課税の名目は、従来は「医療費分」と「介護保険分」の2方式でしたが、改正案では「医療費分」から「後期高齢者支援金分」が分けられます。
また、課税限度額が従来は53万円だったのが、改正案では59万円に一気に引き上げられます。
国保税の所得割の算定の基準となる所得について、2年前に年金控除が削減されたことに対する、負担の激変緩和措置もなくされ、お年寄りには増税になります。
その内容について当局の認識を質しました。
反対討論では、「後期高齢者支援金分は、後期高齢者医療制度の医療費が増えたら増税される部分。“年寄りの医療費が増えたから増税になった”と思わせる効果があり、世代間の分断を図るもの。これがどれだけいやらしい仕組みかは、たとえば“女性分”“子ども分”“農業者分”などを作ったらどう思われるかを想像してみれば良い。こんなことをどうして75歳以上のお年寄りだけにするのか。こういうのを指して差別医療と呼ぶ」「高額所得者だけの増税というが、資産割も考えれば必ずしもそうではない」「高齢者への増税も見過ごせない」ということを指摘しておきました。
採決では、共産(中川、かどはら)、若園議員、山口議員の4人が反対。賛成多数で可決されました。
4.子ども医療費支給条例の一部改正の提案説明
県の制度(入院は中3まで、通院は小学校入学前まで無料)そのままでしか実施していない県内市町村は東郷町も含め16しかないこと、近隣では日進市や三好町が通院も中3まで無料化していること(県内61市町村のうち18が中3までを対象に実施)などを紹介し、中3までの通院医療費を無料化する条例改正への賛同を求めました。
10日(火)に本会議での質疑を受けた後、16日(月)の民生委員会での審査を経て、23日(月)の本会議で採決されます。
その他、後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書の提案者の若園議員(無所属)も頑張りました
さまざまな質疑に懸命に答えておられました。議場の一部に「分かってないな」などと嘲笑(分かってないのはそっちだ、と突っ込みたくなりましたがやめておきました)する人がいました。それでも動じずに答弁する姿は立派でした。私も賛成者の一人として、彼女の答弁にめいいっぱいうなずく仕草をしました。
10日、私もあれほど立派にできるだろうか、と思いました。